個人でブログなどを始める際にレンタルサーバーを利用しようと思っても、数多くあるレンタルサーバーのそれぞれ何が違うのかわからず、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、個人向けレンタルサーバーの選び方から、法人向けレンタルサーバーとの違いを徹底的に解説しています。ぜひ自分にあったサービスを提供しているレンタルサーバーを見つけてください。
個人向けレンタルサーバーの選び方
レンタルサーバーは価格によって提供するサービスが異なり、転送量や容量などの制限を設けている場合がほとんどです。月々にかかる価格は数百円から始められる低価格のものから、千円以上するレンタルサーバーまでさまざまです。
レンタルサーバーの選び方のポイントを詳しく解説していきます。
利用用途を明確にする
レンタルサーバーは目的によって選ぶべきサービスや価格帯が異なります。個人で趣味のブログを運営するのなら、容量やマルチドメインの数をそこまで気にしなくても十分運営できます。
しかし、商用利用やアフィリエイトのためにアクセス数を気にしたり、アクセスが集中したときでも安定したサーバーがいいと思うのならコストをかけることも考えるべきです。また、ブログの運営に慣れていないのなら、サポート体制が整っているかどうかも考えたほうがよいでしょう。
必要な速度を理解する
ブログやホームページを運営する上で転送速度、いわゆるページの「読み込み速度」は気にしておきましょう。せっかく訪問しても、読み込みが遅くページが表示されないと、訪問者はすぐにサイトを離れてしまいます。そうならないためにも、ページを表示させる読み込み速度は重要なポイントです。
価格の安いレンタルサーバーではひとつのサーバーを多くの利用者と共有して使っているため、どうしても転送速度が落ちてしまいがちです。逆に価格の高いレンタルサーバーはひとつのサーバーの利用者が少ないため、快適に閲覧してもらえます。
最初からあまりコストをかけたくない場合は、まずは安いプランで契約し、その後に上のプランをあげていくなどの手段がおすすめです。
サーバーの安定性を確認する
ホームページやブログなどが安定して表示されるかどうかは、運営側にとっても訪問した人にとっても重要になります。「障害やエラーが発生しにくい」というのが安定したサーバーの条件です。サーバーの安定性は、公式サイトの障害情報から障害の発生率を確認できます。
また、レンタルサーバー業者の公式サイトが載せている稼働率にも着目しましょう。たとえば、99.9%の稼働率なら1年間で8時間48分間はサーバーが停止していることになります。99.99%なら1年間で53分間になり、かなりの差があることがわかります。
個人向けレンタルサーバーの価格相場
安いものでは月額100円ほどのプランもありますが、サーバーが不安定になりやすく、WordPressなどのCMSにも対応していないものがほとんどです。ブログをとにかく開設したい、動かしてみたい、という人が最初に使うにはおすすめです。
低予算で考えるなら月額300円〜500円ほどのプランがいいでしょう。アクセスがあまりない個人のブログならこの価格帯のプランで十分運営していけます。それより上は月額1,000円以上のプランを用意しているレンタルサーバーもあり、使える機能や容量で変わってきます。
個人向けと法人向けレンタルサーバーの違い
この章では、レンタルサーバーの個人向けと法人向けで何が違うのかを詳しく解説していきます。
利用価格
個人と法人では価格が大きく異なります。個人では月額100円〜1,000円前後のプランがありますが、法人向けのプランでは1,500円〜2,000円ほどの価格です。価格が上がる分、サービスや安定度が充実しており、アクセスの多い大規模ビジネスサイトの運営に向いています。
サポート体制
個人のプランの場合、サポート体制はレンタルサーバーによって異なります。メールサポートの有無、電話サポートの有無に関して確認が必要です。法人向けのプランの場合、基本的にはどのレンタルサーバーでも電話サポートがついていて、すぐ相談できます。
サーバーの強度・安定性
個人のプランでは転送量制限を設けている場合がほとんどです。転送量を超えてしまうと制限がかかりアクセスができなくなってしまいます。しかし、法人プランでは快適な速度でのページ表示が可能で、転送量制限を設けていないのでアクセスが多くてもエラーになりません。
また、稼働率を保証するSLA(品質保障制度)というものもあります。これはレンタルサーバーが提示している稼働率を切った場合、サーバー停止時の利用金額を返金してくれる制度です。
バックアップ体制
法人プランではデータのバックアップの体制が整っている場合がほとんどです。何世代も前のデータを自動でバックアップしてくれることにより、いざという場面でも復元が可能です。個人向けのプランでもバックアップ機能はありますが、多くの場合有料オプションです。
セキュリティ体制
セキュリティについては個人のプランでも法人プランでも、より強固なセキュリティ体制で外部からの侵入を防ぎます。脆弱性への攻撃を防ぐWAFやアップロードファイルのチェックなど、豊富で高度なセキュリティ対策を整えています。
ディスク容量
法人プランは個人のプランよりディスク容量が多いです。
例えばロリポップでは、個人サイトにおすすめのハイスピードプラン(月額550円〜)のディスク容量は500GBです。それに比べ、法人に向いているエンタープライズプラン(月額2,200円〜)はディスク容量が大幅に増え、1.2TBになっています。
データ転送量
個人のプランではそこまで気にしなくても、十分な転送量が定められていることが多いです。転送量を超えると、通常よりアクセスに時間がかかったり、場合によってはアクセスできなくなることがあります。法人のプランでは転送量は気にする必要があります。アクセスできなくなるという事態を防ぐためにも、特に大きいサイトを運営する場合は転送量が多めのものを選ぶようにしましょう。
管理可能な独自ドメインの数
レンタルサーバーではひとつの契約でドメインをいくつ管理できるか数を決めています。法人プランではこのドメインの数が無制限の場合がほとんどです。
例えば、ロリポップの場合は一番安いエコノミープラン(月額99円〜)はマルチドメインは50までで、サブドメインはドメインごとに10までです。法人向けのエンタープライズプラン(月額2,200円〜)はマルチドメインもサブドメインも無制限で設定できます。
ディスク容量も豊富なので、法人プランは複数のブログ運営に向いています。
作成可能なデータベース(MySQL)の数
データベース(MySQL)とは、WordPressの管理にも用いられるツールです。レンタルサーバーではデータベースを提供していますが、作成できるデータベースの数を決めています。データベースはひとつのWordPressに必ずひとつ必要になります。
例えば、個人向けに適したロリポップのライトプラン(月額264円〜)はMySQLは50個しか使えませんが、法人に向いているエンタープライズプラン(月額2,200円〜)ならMySQLは無制限で使えます。
法人プランでは個人のプランよりデータベースの数が大幅に増えているので、複数サイトを運営する場合も追加コストがかかりません。
まとめ
数多くあるレンタルサーバーの中からレンタルサーバーを選ぶポイントを説明しました。アクセスがそれなりに見込めて、商用に使いたい場合は個人でも複数運営にも向いている法人プランがよいでしょう。あまり金額をかけたくない場合はまず無料や低価格のプランから始めて、必要に応じてアップグレードすることがおすすめです。
ロリポップでは、個人が利用しやすい99円のプランから、法人利用にも活用できる2,200円のプランまでの5つのプランを幅広くご用意しています。
またロリポップは、管理画面の操作性やデザインなどのUIが使いやすく、現在は200万サイト以上で運営されており、多くの利用実績があります。サーバーの稼働率は99.99%以上と安定しており、24時間サポートもあり困ったときはすぐ相談できます。初心者の方が迷わないよう「WordPressの使い方」や「独自ドメインの設定・解除」などマニュアルを充実させています。
レンタルサーバーを検討するなら、この機会にぜひロリポップの導入も検討してみてはいかがでしょうか。