ホームページ公開後に必要な保守費の内訳と相場について
はじめに
ホームページを公開すると「これで完成!」と安心してしまいがちですが、ホームページは公開してからが本番、という話はよく耳にするかと思います。この完成したホームページの運用をしていくことを「運用」とか「運用保守」と言います。これをそのまま制作会社や別途で外部委託会社に依頼するとかかるのが「保守費」あるいは「運用保守費」です。ホームページの保守費とは具体的に何を指すのか、そして相場について説明します。
ホームページ保守費の基本
ホームページの保守費とは、サイトが問題なく快適に使えるよう維持・管理するために必要な費用のことです。ホームページを公開した後でも、常に新しい情報を掲載したり、セキュリティの安全性を保ったり、トラブル発生時に迅速に対応したりするためには、それなりのコストがかかります。
特に最近ではWordPressなどといったCMS(コンテンツマネジメントシステム)を導入しているケースも少なくありません。こうしたシステムの利用にはパソコンのOSと同様にバージョンの管理と適切なタイミングでのアップデートがセットで必要になります。
また、昨今ニュース記事に取り上げられることの多いサイバー攻撃からの保護やサイトを最新の状態に保つ作業は日増しにその必要性が上がってきています。
ホームページ保守費の主な内訳
保守費には主に以下の5つの費用が含まれます。
1. サーバー費用
ホームページをインターネット上に公開するためのサーバーレンタル費用。通常であれば年に1回のサイクルで更新と支払いが発生します。
2. ドメイン管理費
ホームページの住所となるドメインの登録や更新にかかる費用。ドメインもサーバーと同様、通常であれば年に1回のサイクルで更新費用が発生します。
3. セキュリティ対策費
不正アクセスや情報漏洩からホームページを守るためのセキュリティ対策費。使用しているシステム等に脆弱性が発生していないか調査して月次報告をセットにするケースもあります。
4. 定期的なバックアップ費用
万が一のトラブルに備え、データを定期的にバックアップするための費用。
5. 更新・修正対応費
コンテンツの更新や不具合修正、デザイン調整など、日常的な変更にかかる費用。
ホームページ保守費の相場と料金体系
ホームページ保守費の相場はサイトの規模や内容によって大きく異なります。企業側が「ここまでを月次で対応できるようにしてほしい」という要件に対して保守費の見積もりが制作会社から制作費とは別途で提出されることが多いと思います。
- 小規模サイト(個人や小規模店舗):月額3,000円〜1万円程度
- 中規模サイト(中小企業・店舗):月額1万円〜5万円程度
- 大規模サイト(大企業・ECサイト):月額5万円〜数十万円以上
料金体系は月額固定、年額一括払い、作業ごとの都度払いなど、さまざまなケースがあります。
保守費を節約するためのポイント
ホームページの保守費をできるだけ抑えるには、自社で対応できる範囲を明確に把握することが大切です。当然ながら保守を自社内ですべて担当・管理できれば外部に対して保守費は発生しません。どの作業を外部に依頼し、どの作業を自社内で行えるかを事前に検討しておくことで、無駄な費用を削減できます。
保守を怠った場合のリスク
保守を軽視してしまうと、セキュリティ事故やサイト停止といったトラブルに見舞われる可能性があります。個人情報漏洩やホームページの改ざんは、企業の信頼を大きく傷つけるだけでなく社会的責任まで発生する可能性すらあります。
使用しているシステムを長期間アップデートしていなかったり、逆にしっかりと検証もしていないのに新しいバージョンにアップデートしまったことで、ホームページが全く表示されなくなってしまった、という現象は身近でも多く起こっていることです。
こうしたホームページの表示に関する不具合が頻繁に発生すると、利便性の観点からユーザーの離脱が増えてしまうため、たとえ事故のレベルにならなくても長期的には企業の利益を損失していることにつながります。
おわりに
ホームページ公開後に必要な保守費はサイトの規模や内容によってさまざまですが、適切な管理・運営はホームページを公開・存在している以上必要な作業であり、費用をかけずに社内で賄えるか、外部の専門会社に委託するか、保守費まで含まれているホームページサービスを利用するか、企業の状況に応じた選択が必要です。