ホームページもサブスクリプションで所有しない時代へ
私たちの日常生活において音楽・映画・ドラマ・アニメなど「購入しない/レンタルしない/所有しない」といういわゆる”サブスク型”と呼ばれるサブスクリプションモデルがあっという間に浸透しました。何かしら1つは利用しているのではないでしょうか?
サブスク型の各種サービスが登場してきた時、誰しも一度は利用する前に「毎月お金がかかり続けるのは辛い」「買い切りがいい」と思ったことがあるでしょう。しかしここまでサブスク型サービスが普及したのはそれ以上にメリットが大きかったとも言えます。音楽・映画などのエンタメコンテンツだけではなく、ソフトウェアなどあらゆる分野でもサブスク型の導入は進んでいます。
そんな背景の中、ホームページ運用にも同様のパラダイムシフトが求められています。ホームページをサブスクリプションモデルで運用することのメリットについて具体的なポイントをいくつか挙げてみます。
【メリット1】初期投資の削減と予算管理の容易性
「プロに依頼して制作してもらう」ホームページ制作にとって、デザイン制作やシステム構築には多額の初期投資が必要でした。いわゆる制作費です。「ちゃんとしたホームページをつくりたいけど制作費の確保が難しい」ということで自分たちでつくれる範囲で取り急ぎのホームページを用意したりする人も多いかと思います。
また、この制作費についても、依頼する制作会社によって制作費の見積もり金額に大きくばらつきが出てくることも担当者の頭を悩ませる問題のひとつではないでしょうか。デザインが得意な会社、システムのカスタマイズに柔軟に対応できる会社、ウェブ制作会社の特色によって制作費の見積もり金額はピンキリです。
通常はこの制作費に加えて、月々の保守費用も発生するのが一般的なので年間で見た時の全体の予算管理も必要になってきます。
サブスク型のホームページ制作の場合、制作費という初期コストを気にしなくてよいことが大きなメリットであり、月額または年額による定額制での制作・運用が可能になります。また、定額制という固定費用によって将来のコストが見通しやすく、予算管理が容易になることもメリットです。
【メリット2】常に最新のセキュリティ環境を提供
ホームページ制作に対する認識で大きな誤認として「出来上がった後で更新することはほぼないから月々の保守費用はなしで良い」という考え方です。ホームページは公開後も構築に使用したシステムのバージョン管理やセキュリティ要件に対応していく必要があります。保守とは単にホームページの中身の更新の有無だけにとどまらないのです。
特にWordPressなどのCMSを利用しているホームページの場合、サーバーが提供しているプログラムのバージョン、CMSのシステム全体のアップデート、取り入れているプラグインのアップデート、セキュリティパッチなど、常に最新状態での運用が求められます。
サブスク型のホームページ制作の場合、完成までの制作から完成後の日々の保守が料金の中に含まれていますので、こうした細々した保守点検から手を離してすべて任せることができます。
**【**メリット3】運用負担の軽減と専門サポートの活用
ホームページ運用に伴う技術的な課題や更新などのメンテナンス業務は、思った以上に業務時間を圧迫するだけでなく、どうしても自社内のこととなると優先順位も後ろに回しがちです。しかし本来であれば自社のホームページこそ、取引先からの信頼獲得、採用活動における安心感の獲得を考えると優先して行うべきものです。
サブスク型のホームページでは、保守の専門チームが更新の対応を行う体制をとっているので、修正・更新の依頼を出すだけで作業は代わりに行ってくれます。これも定額制の料金に含まれていることがメリットと言えます。
おわりに
ホームページの周辺の技術やトレンドの変化のスピードは上がるばかりです。
とある調査によれば、企業がコーポレートサイトをリニューアルする周期は「平均5.5年」というデータがあります。また、このデータは同時に「7年目までに約8割の企業が自社サイトをリニューアルしている」こともわかります。
リニューアル頻度が高くなっていく必要に迫られているホームページにおいて、従来の「制作して納品してもらう」という所有することへの意味合いは今後もっと変化していくと思われます。
大事なのはホームページ全体というよりも、各コンテンツに収められているメッセージや、実際に届いたお問い合わせデータなどです。「所有する」ことに固執せず、利用するためのコストやリスクを最小限に抑えたサブスク型のホームページは、公開までの初期投資の削減、公開後の運用負担の軽減といったスムーズな運用・保守に多大なメリットをもたらします。
企業は変化の激しいデジタル時代において、より柔軟で迅速な対応が求められます。今こそ、ホームページ運用においても「所有」から「利用」へとパラダイムシフトを図る時ではないでしょうか。