インタビュー1
人気イラストレーターの岸田メルさんにインタビューしてきました!


- イラストのお仕事をされる上で、現在はおそらくデジタルで描かれることが多いと思いますが、初めてデジタルでイラストを描いた頃のことを教えてください。
- 僕がネットを始めた頃に『お絵かき掲示板』っていうサイト上でお絵かきができる掲示板がすごく流行っていて、それにハマって絵を描くようになったんですよね。
- Poo Site っていうお絵かき掲示板レンタルサービスのイラストコンテストで、お絵かき掲示板でこんなすごいものが描けるのか! っていうクオリティの高い作品がたくさんあってびっくりしたんです。
そのコンテストの上位にいらっしゃった方々のサイトを見に行ったりしてました。 そのときのコンテストで優勝されたのが、現在ご活躍されているイラストレーター兼漫画家の山本ヤマトさんでした。 
- よく同人出身のイラストレーターだって思われがちなんですけど、実は同人活動を始めたのはイラストレーターとして仕事をするようになってからで、もともとそういう活動は全くしてなかったんです。 『お絵かき掲示板』に絵を描くようになって、最初はチマチマとマウスを使って描いてたんですけど、たくさん描くうちにやっぱりペンタブレットが欲しいなと思って、なけなしのお金を使って購入したりもしました。
- 今時の若い人は知らないと思うんですけど、当時のお絵かき掲示板って独特の文化が形成されてたんですよ。
基本みんなものすごく低姿勢だから「お目汚し失礼します」って一言挨拶してイラストを貼ったりとか、お誕生日にはお誕生日絵を描き合ったりとか、お絵かき掲示板自体が絵を描く人たちの交流の場になっていたんです。
世の中にお絵かき掲示板っていうものがなかったら自分は絵を描いてなかったかもしれないな、と思います。 - 岸田先生のホームページには今もお絵かき掲示板がありますが、最近では岸田先生の似顔絵なども描かれていましたね。
- この間、冗談で剣を持った写真を Twitter にアップしたら、その僕の姿を模写した絵が早速描かれてたんですよ。
びっくりしたけど、おもしろいなーと思ってそのまま残してます(笑)。
http://twitpic.com/2uvj0o
http://twitpic.com/2uvkfs


- そもそも8年前にホームページをつくろうと思われた理由は何だったのでしょうか。
- 当時、お絵かき掲示板で絵を描かれている方々が、自分のホームページを持って、自分で描いた絵を飾っていらっしゃる方がたくさんいて、
自分も同じことがしたい! ホームページを作ろう! と思い立ちました。
ホームページを作ろうと思っていたときに、『ロリポップ!』のバナー広告がお絵かき掲示板によく出ていたり、 よく通っていたサイトにロリポおじさんの同盟アイコンが載っていたりしていたから『ロリポップ!』は知っていたんです。 その頃のインターネットって無骨だったり、インドアっぽいっていうか、ちょっと根暗っぽいっていうか理系な雰囲気があったんですが、 『ロリポップ!』っていうのは何かうまくたとえられないけど、ファッション的っていうかパルコとかロフトみたいなイメージがあったし、何より安かった! あとはかわいらしいサブドメインが多かったのも決め手でしたね。 - 最初はとほほのスタイルシート入門とか、ネットで情報を探しながら試行錯誤しましたね。
自分でホームページ作る人は誰もがとおる道だと思うんですけど、ホームページ作っていくうちに妙にこだわりだして、 JavaScript とか MIDI を駆使して凝ったホームページも作ってみたんですけど、一ヶ月ぐらいでやめました(笑)。
結局飽きっぽいので、飽きのこない形に… と考えて今のスタイルに落ち着きましたね。 
- サイトを簡単に更新できるようにとブログ化される方もいらっしゃいますが、メルさんが今でも HTML で更新されているのは、何か理由があるのでしょうか。
- 実は少しの期間、ブログを使ったこともあるんです。
実際、更新は確かに楽になるんですけど、僕の性格上、自分で全部コントロール出来ないシステムが自分のホームページに入ってるのが嫌だなって思ったんです。 楽なんですけど、デザインとかレイアウトに制約が出てきてしまったりして、結局 HTML で組むほうが自由度があっていいなと思ったんです。 僕はオーサリングツールを使わずに HTML も CSS も全部メモ帳で打てるから、HTML を自分で全部書くのが一番楽で早いんですよね。- ロリポップを約8年ご利用いただき、ホームページを続けてこられた中でこだわってきたところなどがありましたら教えてください。
- ブロードバンドが発達してるからあまりこだわる必要もないかもしれませんが、軽くてすぐ表示されてデザインもちゃんとしているサイトが美しいんだ、というこだわりはありますね。 ナローバンドの時代は画像一枚のサイズは 50KB くらいまで、とか決めたりしてましたね。今も相当軽いんですよ。
あと今でもこだわっているところとしては、無駄なタグは一切排除して、とにかくソースがきれいになるようにしているんです。 HTML の記述も、HTML 文法チェッカーの採点を、いかに 100 点に近づけるか、というのにこだわって相当シビアに組んでます。 どのページでもほぼ100点なんですよ。そのへんに着目してぜひ、こだわりのソースを見てください(笑)。
ちなみに携帯でもちゃんと表示されるんですよ。スタイルシートをオフにしてもちゃんと見れます。 完全にホームページ作りは趣味になってるので、このインタビューの中で“軽さとソースの綺麗さにこだわっている”こと、これだけは絶対言いたかったんです!
- 実は少しの期間、ブログを使ったこともあるんです。


- インターネットで活動する上で、気を着けていることなどありますか。
- 昔は、どうせ自分のサイトなんて誰も見ていないだろう、って思ってたから下ネタばっかり言ってたんですが(笑)、
そこそこ名前を知ってもらえるようになってからはあんまり無責任なことはいえなくなりました。
Twitter でもたくさんの方にフォローしていただいているので、その場のノリだけで物はいえなくなりましたね。
たとえば物事の好き嫌いって誰にでもあると思うんですが、もし自分が好きな作品なんかを貶されたり、良くないと言われるとしょんぼりするから、 好き嫌いの“嫌い”の部分は言わないようにしてますね。基本的にネガティブなことは言わないようにしています。 
- ご自分のホームページがあって良かったなと思ったことはありますか
- それはもう全部ですね。ホームページがなかったら、今この仕事をしてないと思います。
初めてもらったお仕事は、自分のホームページ経由でメールをもらったことがきっかけだったので。
今でもお仕事の依頼はホームページ経由でいただくことが一番多いです。
そのほかにもよかったことを挙げはじめればキリがないぐらいです。 - 今現在、インターネットを利用しながらプロを目指している方々へアドバイスや応援メッセージなどありましたらお願いします。
- 昔は個人個人のホームページがひとつひとつの駅みたいな感覚で、いろんな駅を経由していろんな絵を描いている方に出会うことができるのが楽しかったし、
偶然ホームページを見て声をかけて下さる企業の方もいらっしゃったんですけど、今はみんながポータルに集まって一箇所に絵を公開する形が増えたので、
たとえ良い絵を描かれていても埋もれちゃうことが多くなってしまったんじゃないかなと思うんですよね。ただ、発表すればたくさんの人が見てくれる場ができたのも確かなんです。
こういう発表できる場を活用しつつ、自分の名刺がわりとして、また自分が帰る巣としてホームページを持つのは効果的なんじゃないでしょうか。
商業の世界で活躍するためには目に留めてもらわなきゃいけないと思うので、 どうしたら見てもらえるか、っていうのを意識しながら多くの人に見てもらえる場で経験を積むといいんじゃないかなと思います。


- 今回インタビュー時に書いていただいた岸田メルさんのサインを抽選で1名の方にプレゼントします(応募締切 2010年11月23日)。
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※プレゼント企画は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

- 岸田メルさん直筆サインプレゼントご応募の際、みなさまより寄せられたメルさんへのメッセージをいくつかご紹介します。
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- メル先生の絵は、他の方とは違う深み、味わいがあってとっても好きです! 先生が書かれたものはとりあえずチェックしちゃいますw ご自分でWebサイトを作成されているとのことなので、お仕事もサイト作成も頑張ってください!
- 俺もメル先生のような超絶センスのあるイラスト目指して修行していきます。
- やっぱり岸田さんはいいなぁ~。私はまだまだ色々なもの足りないけど、 そんな中で岸田さんはいろんなことを教えてもらった気がします。出会えて本当に良かった絵です。
- 岸田さんの、キャラクタの内面が顕在化したかのような、透明感のある素敵な画がとても好きです。 これからも頑張ってください!
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http://twitter.com/#search?q=%23mel_lolipop

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- 岸田メル(きしだめる)
- 1983年9月3日生まれ。イラストレーター。2007年頃よりイラストレーターとして本格的に活動。雑誌の表紙や文庫本の挿絵など多数手掛ける。最近ではゲームのキャラクターをはじめとするデザイン全般、CDジャケットにも起用されるなど活躍は多岐にわたる。
- HP:【迷子通信】 http://maigo.jp/
- twitter:http://twitter.com/mellco




















