レンタルサーバーでホームページを作ろうと思ったとき、
「レンタルサーバーとクラウドってなにが違うの?」
「結局どっちを選べば失敗しない?」
「クラウドのほうがすごそうだけど、自分には難しいのでは」
と迷ってしまう方は多いでしょう。
結論から言うと、ホームページやブログを作りたい初心者・個人利用ならレンタルサーバーが最適です。クラウドは自由度が高い一方で、設定・運用の難易度が上がるため、目的によって向き不向きがはっきり分かれます。
本記事では、レンタルサーバーとクラウドの違いを「料金」「自由度」「難易度」などの観点から比較しつつそれぞれの特徴やメリット・デメリット、失敗しない選び方まで詳しく解説します。
この記事を読めば、自分の目的に合ったサーバーが判断でき、ムダな費用や遠回りを避けて最短でサイト公開まで進めるようになるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。

【比較表】レンタルサーバーとクラウドの違いとは?
レンタルサーバーとクラウドはどちらもWebサイトを公開するための基盤ですが、仕組みや料金、必要なスキルは異なります。レンタルサーバーとクラウドの違いを、以下の表にまとめました。
| 比較項目 | レンタルサーバー | クラウドサーバー |
|---|---|---|
| 料金体系 | 月額固定制が中心。予算管理しやすい | 従量課金制が主流。使った分だけ支払い |
| 自由度・カスタマイズ性 | 機能や設定はあらかじめ用意された範囲内 | OSや環境を自由に構築できる |
| 操作難易度 | 初心者向け。管理画面から操作可能 | 上級者向け。コマンド操作が必要な場合あり |
| 向いている用途 | ブログ・企業サイト・HP制作 | Webサービス・アプリ・大規模開発 |
料金面では、レンタルサーバーは毎月の支払額が一定のため、コスト管理がしやすいのが特徴です。一方、クラウドは利用量に応じて料金が変動するため、無駄が出にくい反面、想定以上のアクセスがあると費用が増える可能性もあります。
また、自由度や操作難易度も大きく異なるため、「どこまで自分で設定したいか」「どれくらいのスキルがあるか」を基準に選ぶことが重要です。初心者の場合は、まずレンタルサーバーから始めるほうが安心といえるでしょう。
レンタルサーバーの仕組みを詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
レンタルサーバーを利用すれば、簡単にホームページやブログ、ネットショップを始めることができます。しかし、レンタルサーバーで具体的になにができるのか、専門用語も多く、「結局どれを選べばいいのか分からない」と感じる方も少なくないはずです。[…]
レンタルサーバー(共用)の特徴とメリット・デメリット
Webサイト運営の初心者にとって、もっとも親しみやすく強力な味方となるのがレンタルサーバーです。ここでは、レンタルサーバー(共用)の特徴・メリット・デメリットをそれぞれ解説します。
- 特徴:専門知識不要で「安く・手軽」に始められる
- メリット:運用はプロにお任せで管理がラク
- デメリット:他ユーザーの影響や制限がある
それぞれ見ていきましょう。
特徴:専門知識不要で「安く・手軽」に始められる
レンタルサーバーの特徴は、サーバーの専門知識がなくても、契約後すぐにサイト公開へ進める点です。サーバー会社があらかじめWeb公開に必要な環境を用意しているため、利用者は管理画面から設定を進める形になります。
また、初期費用は無料〜数千円程度、月額も数百円からのプランが多く、少ない負担で始めやすいのも特徴です。さらに、WordPressを管理画面からインストールできる機能を備えたサービスもあり、ブログやホームページ作りの準備を短い手順で進められます。
メリット:運用はプロにお任せで管理がラク
レンタルサーバーを利用する大きなメリットは、サーバーの「運用・保守」をプロに任せられることです。専門用語で「マネージドサービス」と呼びますが、要するに「面倒な管理は全部やってくれる」ということです。
もし自分でサーバーを管理する場合、24時間365日の監視や障害対応に加え、脆弱性対応やアップデートなども継続して行う必要があります。夜間にトラブルが起きれば、対応に追われることもあるでしょう。
一方、レンタルサーバーなら、こうした運用面を専門エンジニアが担うため、利用者は記事作成やデザインなどサイトの中身づくりに集中しやすくなります。
なお、レンタルサーバーは運用を任せられる反面、セキュリティ機能やサポート体制はサービスごとに差があります。安心して運用したい方は、以下の記事もあわせて確認してみてください。
中小企業のWeb担当者様の中には「自社サイトのセキュリティは本当に万全だろうか」「情報漏えいやサイト改ざんのニュースを見るたび、どのレンタルサーバーを選べばいいのか不安になる」といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょ[…]
デメリット:他ユーザーの影響や制限がある
レンタルサーバーは、1台のサーバー(CPU・メモリなど)を複数ユーザーで共有する仕組みです。そのため、同じサーバー上の別サイトにアクセスが集中すると、自分のサイト表示も遅くなる可能性があります。
これは「ノイジーネイバー(うるさい隣人)問題」と呼ばれ、各社が対策を進めているものの、仕組み上ゼロにはできません。
また、環境が標準化されているぶん、自由なカスタマイズには限界があります。たとえば、管理者権限(root権限)が必要な設定変更や、特殊なプログラムの導入はできない場合があります。レンタルサーバーは「借りている部屋」だと考えるとイメージしやすいでしょう。
クラウドサーバーの特徴とメリット・デメリット
一方で、クラウドサーバーはレンタルサーバーとは対照的に、高い自由度と拡張性を持っていますが、使いこなすには相応のスキルと覚悟が必要になります。
クラウドサーバーの特徴・メリット・デメリットは以下のとおりです。
- 特徴:必要な分だけ使える「自由度と拡張性」
- メリット:アクセス急増にも即座に対応可能
- デメリット:構築スキルが必要でコスト管理が難しい
それぞれ見ていきましょう。
特徴:必要な分だけ使える「自由度と拡張性」
クラウドサーバーの特徴は、「必要な時に必要な分だけスペックを用意できる」柔軟性です。物理的なサーバー機器を購入する場合、一度買ったら性能を変えられません。
しかし、クラウドサーバーは「仮想化」という技術を使っているため、Web上の管理画面から数回クリックするだけで、サーバーのCPUやメモリを即座に増やせます。
クラウドでできることを整理すると、以下のとおりです。
- CPU・メモリなど性能を増減できる
- リージョン(設置場所)を選べる
- 構成をコードで管理できる
最初は小さな性能で安く始め、ビジネスの成長に合わせてシステムを大きくしていけるのが、クラウドサーバーの強みです。
メリット:アクセス急増にも即座に対応可能
クラウドサーバーが強いのは、アクセスが急増したときです。テレビで紹介されたり、大規模セールが実施されたりして訪問者が一気に増えると、一般的なサーバーでは処理が追いつかなくなり、サイトがダウンして機会損失につながることがあります。
一方、クラウドサーバーには、「オートスケーリング」という機能があります。これは、アクセスが増えて負荷が高まった瞬間に、自動的にサーバーの台数を増やして処理能力を高める仕組みです。
機器の入れ替えなしで処理能力を調整できるため、ピーク時だけ強化して落ち着いたら縮小する、といった運用が可能です。大規模ECサイトやチケット予約サービスなど、アクセス変動が大きいサービスで活用されています。
デメリット:構築スキルが必要でコスト管理が難しい
クラウドは自由度が高い反面、導入ハードルも高めです。なにも用意されていない状態から始まるため、利用者側が設計・設定する範囲が広くなります。
具体的には、以下の対応が必要です。
- OSの選択・初期設定
- ネットワーク設定(IP、DNS、ファイアウォール等)
- セキュリティ設計(権限管理、アクセス制御等)
- 監視・障害対応などの運用設計
操作もコマンドライン中心になる場面が多く、初心者が独学で扱うと時間がかかり、挫折しやすい点は要注意です。
さらに従量課金制のため、設定ミスで高性能な構成を動かし続けたり、不要なリソースを削除し忘れたりすると請求が跳ね上がることがあります。こうした高額請求は「クラウド破産」とも呼ばれ、コスト管理の重要性が強く求められます。
レンタルサーバーとクラウドの比較ポイント
レンタルサーバーとクラウドの特徴・メリット・デメリットを見てきましたが、「結局、自分にはどっちが合っているの?」と迷ってしまうかもしれません。
ここでは、判断の決め手となる3つの比較ポイントを解説します。
- 料金体系:固定制 vs 従量課金制
- カスタマイズ性:設定済み vs 自由構築
- 必要なスキル:初心者向け vs エンジニア向け
それぞれ見ていきましょう。
料金体系:固定制 vs 従量課金制
レンタルサーバーとクラウドのどちらを利用するか迷ったとき、判断基準になるのが「お金の払い方」です。予算があらかじめ決まっている個人や中小企業であれば、レンタルサーバーを選ぶのが無難です。
料金体系は大きく分けると、以下の2パターンです。
- レンタルサーバー:月額固定制
月額1,000円のプランなら、アクセス数が増えても支払いは基本的に1,000円のままです。固定費として計算できるため、家計や会社の経費管理がしやすくなります。
- クラウド:従量課金制
使った分だけ支払う仕組みです。短時間の利用なら安く済みますが、24時間365日稼働するWebサイトでは、稼働時間やデータ転送量などが積み上がり、結果的に割高になるケースもあります。
毎月の請求額が変動することを許容できるかが、選択の分かれ目になります。
レンタルサーバーの費用相場が知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
レンタルサーバーの契約前に、利用にかかる費用は総額でいくらになるのか確認しておきたい方も多いはずです。レンタルサーバーの利用には月額費用に加え、初期費用やオプション費用などがかかります。本記事では、レンタルサーバーの費用[…]
カスタマイズ性:設定済み vs 自由構築
次に比較すべきなのは「どこまで自分好みに作りたいか」です。
イメージを整理すると、以下のとおりです。
- レンタルサーバー
必要な機能があらかじめ揃った標準環境で運用する - クラウド
環境の設計・構築から運用まで、自分で組み立てる
レンタルサーバーは、一般的なWebサイトやブログ運営に必要な機能が揃っており、多くの人にとっては標準環境で十分です。
一方クラウドは、最新技術を使いたい、動画を自動加工する仕組みを作りたいなど明確な目的がある場合に向きます。「普通のホームページを作りたい」だけなら、自由度の高さがそのまま手間になりやすい点は押さえておきましょう。
必要なスキル:初心者向け vs エンジニア向け
最後に重要なのが「自分のスキル」との相性です。もし、コマンド入力で操作する画面(WindowsのPowerShell/コマンドプロンプト、Macのターミナル)に抵抗があるなら、レンタルサーバーを選ぶのが無難です。
どのくらいの知識が必要かを比べると、次のとおりです。
- クラウド:知識が必要
ネットワーク(IPアドレス、DNS)やセキュリティ(SSH鍵、ファイアウォール)などの理解が求められます。知識がないまま設定すると、セキュリティリスクが高まります。
- レンタルサーバー:扱いやすい設計が多い
管理画面(GUI)で操作できるものが多く、スマホやPCの基本操作ができれば進めやすいのが特徴です。
「サーバーの勉強」より「サイト運営」が目的なら、道具はシンプルなほうが本来の作業に時間を使えます。
レンタルサーバーとクラウドの失敗しない選び方
ここからは、レンタルサーバーとクラウドの失敗しない選び方を、目的別のおすすめケースで整理します。自分が作りたいサイトの規模や運用体制をイメージしながら、当てはまる方を確認してみてください。
レンタルサーバーがおすすめなケース(ブログ・ホームページ)
ブログやホームページ運営が目的ならレンタルサーバーが選びやすいです。
▼レンタルサーバーがおすすめなケース
- 個人ブログ
- 会社の公式サイト(コーポレートサイト)
- 店舗の紹介ページ(飲食店・サロンなど)
- アフィリエイトサイト
- WordPressでのサイト運営全般
上記が向いている理由は、目的が「情報発信」であり「サーバー構築」ではないためです。最近のレンタルサーバーは性能が高く、月間数十万人規模のアクセスになっても、上位プランで対応できることがあります。
特に「ロリポップ!」などの大手サービスであれば、WordPressを高速に表示する機能や、不正アクセスを防ぐセキュリティ対策も万全です。初心者がクラウドを選んで構築でつまずき、サイト公開まで進めない、という状況はできるだけ避けたいところです。
クラウドサーバーがおすすめなケース(大規模・開発)
クラウドサーバーは、急なアクセス増や特殊な要件に対応したい場面で選択肢になります。Webサイト運営というより「システム開発」が中心となるケースで力を発揮します。
▼クラウドサーバーがおすすめなケース
- 急成長が見込まれるWebサービスの運用
- スマホアプリ/スマホゲームのバックエンド
- AI(人工知能)など、特殊な処理を行うシステム
- アクセス変動が大きいサービス(キャンペーン等で急増しやすい)
- 独自構成・特殊なプログラムを動かす必要がある開発
ただし前提として、インフラに詳しい専任エンジニアがいる、または外部に開発を依頼できる予算が必要です。技術に投資できる環境があるなら、クラウドの柔軟性は大きな武器になります。
レンタルサーバーとクラウドの違いなどに関するよくある質問
最後に、レンタルサーバーとクラウドの違いなどに関する、よくある質問に回答します。
サーバーとクラウドは同じ?
サーバーとクラウドは同じではありません。
まず「サーバー」は、Webサイトやアプリのデータを置いたり動かしたりするコンピューター(またはその役割)を指す言葉です。一方「クラウド」は、サーバーなどのIT機能をインターネット経由で必要な分だけ使える提供形態を指します。
なお、本記事で説明してきた「レンタルサーバー」は、サーバーという仕組みを事業者から借りて使うサービスのことです。
サーバーは「機械(役割)」、レンタルサーバー/クラウドは「借り方(提供形態)」と覚えると迷いません。
クラウドと自社サーバー(オンプレミス)の違いはなに?
クラウドは「外部サービスを借りる形」、オンプレミスは「自社で所有・管理する形」です。
クラウドは初期費用を抑えやすく、短期間で導入できるうえ、必要に応じて性能を拡張できる柔軟性があります。
一方、オンプレミスとは、自社でサーバー機器を購入・設置し、自社の管理下でシステムを運用する形態のことです。セキュリティポリシーや構成を自由に設計できる反面、機器購入費や保守運用の負担が大きくなります。
サーバーはクラウド化すべき?
スピードや拡張性を重視するならクラウド化は有力な選択肢です。クラウドは必要な分だけリソースを増減できるため、アクセス増加やサービス拡大に柔軟に対応できます。
ただし、極めて高い機密性や独自要件がある場合、オンプレミスの方が適するケースもあります。重要なのは「クラウドが正解」ではなく、運用目的・予算・人材体制に合わせて選ぶことです。
クラウドサーバーはどこにある?
クラウドサーバーは実体として世界各地のデータセンターに設置されています。利用者からは見えませんが、物理サーバーが安全性の高い専用施設で管理され、その上に仮想環境が構築されています。
多くのクラウド事業者は「東京リージョン」「シンガポールリージョン」など地域単位で設置場所を公開。通信速度や法規制を考慮して選択できます。具体的な住所が非公開なのは、セキュリティ確保のためです。
まとめ
レンタルサーバーは専門知識がなくても手軽に始められ、ブログやホームページ運営に適した選択肢です。一方、クラウドは自由度や拡張性に優れている反面、構築スキルやコスト管理が求められる点には注意が必要です。
「手軽に始めて、安心して運用したい」という方には、「ロリポップ!」のレンタルサーバーが向いています。
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目的やスキルに合ったサーバーを選び、最初の一歩としてサイト運営を始めてみてください。





