イラストや小説など創作活動に励んでいる中で「自分の作品を誰かに見てもらいたい」と思ったとき、個人サイトは最適な場所になります。
サイトがあれば、自分の作品を好きなように並べてポートフォリオやギャラリーにできます。同人誌、イラストや小説、音楽とジャンルも問いません。初めてだと難しく感じるかもしれませんが、今はノーコードサービスやWordPressなど、専門知識がなくてもチャレンジしやすい方法が揃っています。
この記事では、同人・創作活動をしている方が「作品を公開してみたい」と思ったときに役立つ手順や目的の整理、作成方法の比較、ページの構成や運用の工夫までやさしく案内します。

同人サイトが必要な理由

SNS全盛の時代に「個人サイトを持つ必要とは?」と思う方もいるかもしれません。けれど、同人活動を長く続けたいなら、公式の拠点としての個人サイトは頼もしい存在になります。
同人サイトがあることによるメリットを、大きく4つに分けて紹介します。
- 作品を集約できる
- 更新情報の積み重ねで検索流入を狙う
- 信頼性と公式感が生まれる
- 長く続けられる資産になる
作品を集約できる
まず大きな理由は、作品が流されないこと。SNSのタイムラインは新しい投稿にどんどん埋もれていき、過去の作品を探すのは難しくなります。個人サイトなら、ジャンルごとに整理して一覧化できるので、訪問者がじっくりと作品をたどれます。またサイトを通じて、同じジャンルに興味のある方と繋がれるきっかけにもなります。
更新情報の積み重ねで検索流入を狙う
SNSはフォロワー中心ですが、サイトはストック型。サイトに更新情報や制作メモを残しておくと、検索から新しい人に知ってもらえることがあります。例えば「オリジナルイラスト メイキング」といった記事を書けば、オリジナルイラストを探している人や同じ趣味を持つ人がたどり着く可能性が高まります。
信頼性と公式感が生まれる
サイトに独自ドメインを設定すれば「この人の活動の本拠地」という印象を与え、仕事や依頼につながる場面でも役立ちます。プロフィールや問い合わせページを置くだけで、安心して連絡してもらいやすくなります。
長く続けられる資産になる
SNSが突然閉鎖したり、アカウントが凍結したりするリスクはゼロではありません。自分のサイトがあれば、どんな状況でも「ここに来れば作品が見られる」という場所を確保できます。時間がたっても価値が残るのが強みです。
同人サイトは、作品を守り、自分を知ってもらい、ファンとの橋渡しをしてくれる大切な拠点になるのです。
同人サイトを作る目的・対象を整理する

いきなり「どう作るか」を考え始めると、難しそうに感じて手が止まってしまいます。まず大事なのは、最初に「どんなサイトにしたいか」をはっきりさせておくこと。これを明確にしておくことで、方向性がぶれず、後の作業のスムーズさが大きく変わります。
例えば「作品を並べて見てもらう展示室のようにしたい」のか、「日記や更新ログも残して、創作活動そのものを伝えたい」のか、目的によって必要なページやレイアウトが変わってきます。
さらに考えておきたいのは、「見てもらいたい人は誰なのか」。友人や同じジャンルのファンに届けたいのか、それとも仕事の依頼を想定しているのかによって、プロフィールの書き方や問い合わせ先の作り方も変わってきます。
目的と対象を最初に整理することが、必要な情報を必要な人に届けられるサイト作りの土台になるのです。
制作方法の選び方と費用相場

いざサイトを作ろうとすると「方法が多すぎてどれが自分に合うのかわからない」と迷いやすいものです。また、サイトを作るのにどれくらいの費用がかかるのかは、どの方法を選ぶかによって大きく変わります。
スキルや予算、どこまで自由度を求めるかを軸にすると、自分の予算に合った方法を選びやすくなります。
ノーコードサービスを利用する場合
パソコン操作に自信がなくてもノーコードサービスなら、文字通りコードを書かずに直感的にページを作れます。テンプレートを選び、写真や文章を差し替えるだけでサイトが完成します。
ただし、無料プランでは広告が表示されたり、独自ドメインが使えなかったりと制限もあります。デザインの細かい自由度も制限されるため、本格的に続けたい場合は有料プランに切り替える前提で考えると安心です。
<費用相場>
本格的に運用するなら有料プランを選ぶことになり、月額1,000〜3,000円ほどが目安になります。ドメインを別途契約する場合は、年間1,000〜3,000円程度が追加で必要になります。
レンタルサーバーでWordPressを利用する場合
世界中で利用されているCMSで、自由度と情報の豊富さは圧倒的です。テーマと呼ばれるデザインテンプレートを選べば、ポートフォリオもブログも通販ページも作れます。プラグインを追加すれば、ギャラリーや問い合わせフォームなど欲しい機能をあとから足すことも可能。
レンタルサーバー契約とドメイン取得が必要ですが、多くのサーバーで「簡単インストール機能」を用意しているので初心者でも設定可能。長く育てていくサイトを考えているなら、この方法が最有力候補になります。
<費用相場>
WordPress自体は無料で使えますが、レンタルサーバー代と独自ドメイン代がかかります。サーバーは月額500〜1,500円ほど、ドメインは年間1,000〜3,000円ほどが相場になります。テーマやプラグインを有料のものにすると、数千円から1万円前後の追加費用が発生することもあります。長期的に考えると月々1,000円前後でしっかりしたサイトを維持できるのが一般的です。
なお、WordPressについて解説した記事もありますので、合わせてご覧ください。
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自分でHTMLを記述する・テンプレートを利用する場合
HTMLやCSSをある程度扱える人なら、自分で記述する方法が選択肢になります。ゼロから組み立てるので、デザインや演出を存分に盛り込めるのが強みです。既存のHTMLテンプレートを利用すれば、基礎が整った状態から始められるため、初心者でも安心して触れられます。
ただし更新や修正はすべて自分で行う必要があるので、作品数が増えると管理が大変になりがちです。継続するには少し根気が必要です。作品の数が少なくシンプルにまとめたい人、学びながら作りたい人に向いている方法といえるでしょう。
<費用相場>
HTMLとCSSを自分で扱うなら、必要なのはレンタルサーバー代と独自ドメイン代だけになります。コスト面ではWordPressとほぼ同じで、月額1,000円前後に収まります。テンプレートを購入すると数千円〜1万円程度かかる場合もありますが、無料配布も多く、出費を抑えたい人には向いています。ただし更新はすべて自分で行う必要があります。
制作を依頼する場合
予算に余裕がある人や、どうしても自分で手を動かす時間がない人向けの選択肢です。しかしながら、デザインや構築を制作会社やフリーランスに任せると、費用は一気に跳ね上がります。
<費用相場>
制作を依頼する場合の費用は、サイトの規模やデザインのこだわりによって大きく変わります。シンプルな個人サイトなら10万円前後から対応できることが多いですが、オリジナルデザインや機能追加を盛り込むと数十万円以上になるのが一般的です。さらに運用や更新も委託する場合は、月額で数千円〜数万円の保守費用がかかるケースもあります。
制作前に決めたいページ構成とコンテンツ設計

先ほど整理したホームページの目的・対象をもとに「どんなページが必要か」を整理しておくと、完成後の見やすさや使いやすさが変わります。サイトはただ作品を置くだけでなく、訪問者が「作品を楽しみ、あなたを知り、必要なら連絡できる」ように設計することが大切です。
作品集一覧ページ
このページは、まさにサイトの顔になります。サムネイルを並べてクリックすると詳細が見られるようにすれば、ギャラリーのように作品を楽しんでもらえます。作品数が増えていくことを考え、カテゴリやタグで整理しておくと、後から訪れた人にも探しやすい構成になります。
プロフィール・創作理念を伝えるページ
誰が作った作品なのかを知ると、作品の見え方も変わります。ペンネームや活動歴、得意なジャンルや創作のスタンスを紹介すると、信頼感が増します。自己紹介では短くても「人となり」が伝われば十分です。
告知・更新ログページ
イベント参加や新作の公開など、その時々のお知らせをまとめておく場所です。
SNSに投稿するのも良いですが、公式サイトに掲載しておくと経歴として残り、「どんな活動をしてきた人なのか」がわかるようになります。
外部SNS・作品販売ページなどのリンク集
BOOTHやX、Instagramなど、他の活動場所をまとめておくと便利です。訪問者が「もっと見たい」「買いたい」と思ったときに迷わず次の行動に移せます。アイコンやボタンを使ってわかりやすく整理すると、クリックされやすくなります。
お問い合わせ・依頼用ページ
依頼や感想を受け取りたいなら、このページは欠かせません。メールフォームを設置すると、訪問者が気軽に連絡できます。
合わせて「感想をお送りください」「商業依頼のみ受け付け」など、自分のスタンスを明記しておくと必要な情報を得られやすくなるでしょう。
テンプレート・機能の活用でサイトの使い勝手を高める

ひとまずサイトを公開できたら、次に考えたいのが「どう見せるか」「どう使ってもらうか」です。
いまは便利なテンプレートやWordPressのプラグインなどが数多く公開されており、難しい知識がなくても雰囲気や機能を高めることができます。取捨選択したうえで必要なものを取り入れるだけで、サイトに訪れた人の使い勝手が変わります。
HTMLテンプレート・同人向けテーマの活用
デザインを一から作るのは大変ですが、配布されているテンプレートやWordPressテーマを活用すれば、最初から整った見た目でスタートできます。
同人や創作向けに作られたWordPressテーマもあり、作品ギャラリーや小説用のレイアウトが最初から備わっていることも多く、配置を調整するだけでサイトが完成します。
いいね機能や掲示板などCGI・スクリプトの導入方法
「作品にいいねを押せるボタン」「一言掲示板」「拍手機能」など、小さな仕掛けがあると訪問者も気軽に反応しやすくなります。これらは無料で配布されている簡易プログラムが多く、サーバーにアップロードするだけで設置できるものもあります。
万一に備えた保守と運用を続けやすい仕組み

サイトを作ったあとも、安心して運用を続けるためには「もしも」の備えが欠かせません。サービス終了やサーバートラブルは珍しいことではなく、突然やってくることもあります。積み重ねた作品や記事を守るために、移行や保守の準備を最初から意識しておくと安心です。
WordPress間・サーバー間の移行手順とバックアップ
WordPressを使っているなら、プラグインやサーバー付属のツールで丸ごと移行が可能です。データベースとファイルを一緒に保存すれば、他のサーバーへ引っ越してもほぼ同じ環境を再現できます。
大事なのは定期的なバックアップ。月に一度でも自動バックアップを設定しておけば、万一サーバー障害や操作ミスがあっても、すぐに復旧できる安心感があります。
更新マニュアルと運用引き継ぎをスムーズにする
サイトを長く続けていると、環境が変わって更新の時間がとれなくなる時期もあります。そんなときに備えて、最低限の手順をメモしておくのがおすすめです。
例えば「記事の投稿方法」「作品ページの追加手順」「バックアップの確認方法」などを書き残しておくだけで、将来ほかの人に依頼するときもスムーズになりますし、自分自身が久しぶりに作業するときにも役立ちます。
まとめ
サイトは創作活動と同じように、サイトも少しずつ育てていける存在です。SNSを中心に活動されている方は、この機会にぜひサイトでの発信にチャレンジしてみてください。
最初はシンプルでかまいません。作品をひとつだけでも公開してみることで、次に「ここも直したい」「これも加えたい」という気持ちが自然に生まれてきます。
あなたの作品をもっと多くの人に届けるサイトを、ロリポップではじめてみませんか。





