研究の魅力や日々の成果を外に伝える場所があることで、学生募集や共同研究のきっかけが生まれたり、学外からの信頼が高まったりします。学会発表や論文だけでは届きにくい相手にも、活動の全体像や熱意を伝えられるのです。
しかしながら、いざホームページを作ろうと思っても、制作方法や必要なコンテンツ、運用のコツなど、調べることが多すぎて、なにから始めれば良いのかわからなくなることも少なくありません。
この記事では、初心者でも安心して取り組める手順や選択肢を、やさしい言葉で整理しました。WordPressやHTML・CSS、ノーコードツールまで幅広く触れながら、研究室ならではの必須項目や更新の工夫もお伝えします。自分の研究室に合ったホームページ像を探してみてください。

研究室ホームページを作る目的と効果

研究室のホームページは「名刺」のような役割を果たします。
研究の方向性や活動内容を分かりやすく示すことで、学生にとっては進学先を選ぶ判断材料になり、研究者同士にとっては共同研究の入り口にもなります。
さらに、学外の企業や一般の方の目に触れることで、思わぬ連携や取材の依頼に発展することも。
研究の成果は論文や学会発表だけでは広がりにくいものです。だからこそ、ホームページという形で情報を整理して公開しておくと、研究室の「顔」として多方面に信頼感を届けられます。
ホームページの制作から公開までのステップ

研究室のホームページ作りは、最初に全体の流れを理解しておくと、次に何をすべきかが見えて迷わず進められます。初心者の方でも押さえておきたい基本のステップは次の5つです。
- ホームページの目的を明確にする
- 構成と必要なコンテンツを決める
- 制作方法を決める
- 挙動を確認する
- 必要に応じて独自ドメインを設定し公開する
1. ホームページの目的を明確にする
まずは「何のために作るのか」をはっきりさせましょう。研究室のホームページであれば、学生募集を重視するのか、研究成果を広く発信するのかで必要なページ構成はまったく変わります。目的が定まると、コンテンツの取捨選択もスムーズです。
2. 構成と必要なコンテンツを決める
次に、サイトマップを描くように全体の構成を整理します。「研究概要」「メンバー紹介」「論文リスト」などの基本はもちろん、写真や図版を準備しておくと完成度が一段と高まります。視覚的に伝える工夫は、研究室の雰囲気を感じてもらう上でも効果的です。
3. 制作方法を決める
構成が固まったら、制作方法を決めましょう。レンタルサーバー上でWordPressを使う方法なら更新がしやすく、デザインにこだわりたい場合はHTML・CSSでの構築も選択肢になります。自分で作るのか、外注するのかなど、研究室のリソースや運用体制に合わせて無理のない方法を選ぶことが大切です。
4. 表示・挙動を確認する
制作が終わったら、スマートフォンでの表示、リンク切れの有無、読み込み速度などを一通りチェックしましょう。細かな確認を怠らないことで、公開後にトラブルを防げます。
5. 必要に応じて独自ドメインを設定し公開する
最後に独自ドメインを設定し、公開すれば完了です。ドメイン名は研究室名や大学名を含めると検索されやすくなり、SEO面でも有利に働きます。
公開までの流れはシンプルですが、ひとつひとつを丁寧に進めることで研究室らしいホームページが形になります。
次の章では、研究室ホームページに欠かせない必須コンテンツを具体的に見ていきましょう。
研究室のホームページに必須のコンテンツと作成のポイント

研究室のホームページを魅力的に、そして信頼感のあるものにするためには「なにを載せるか」が大切です。次に紹介する項目は、多くの研究室のホームページに共通する基本要素になります。訪問者に安心感を与え、研究の特徴を伝えるための核となる部分です。
1. 研究概要
研究テーマや目的を、専門外の人にも伝わる言葉でまとめておきましょう。難しい用語を並べるのではなく、社会とのつながりや研究の意義を添えると理解されやすくなります。図や写真を挟むと、より直感的に伝わります。
2. メンバー紹介
教授や助教だけでなく、大学院生や学部生の名前や役割を載せると研究室の雰囲気が伝わります。顔写真や簡単なプロフィールがあると親近感がわき、学生募集にも効果的です。
3. 研究成果・論文リスト
論文や学会発表の一覧は、研究室の信頼を裏づける重要な情報です。タイトルと発表年、可能ならリンクを添えて整理すると閲覧者も参照しやすくなります。定期的に更新されていることが、活動の活発さを示すサインになります。
4. お知らせ・イベント情報
日常の活動や発表予定、セミナーのお知らせなどを「新着情報」として掲載しましょう。頻繁に更新することでホームページに動きが出るうえ、外部の人も研究室の動きを追いやすくなります。
5. お問い合わせ・アクセス
共同研究や取材、学生からの質問など、外部との接点を生む窓口です。メールアドレスや問い合わせフォームを設置し、研究室所在地や地図も添えると親切です。
6. 多言語対応
留学生や海外研究者に向けて、英語のページを用意する、もしくは英語を併記しておくと発信力が広がります。まずは概要やメンバー紹介だけでも英訳しておくと効果的です。
これらの必須コンテンツを揃えておくと、研究室の魅力や実績を一目で理解してもらいやすくなります。整った構成は、研究者としての信頼感にも直結するのです。
ホームページの設計とデザインの基本

研究室のホームページは「研究の顔」でもあります。見た目や構成が整っているだけで、初めて訪れた人の印象は大きく変わります。
まず意識したいのは、シンプルで分かりやすいナビゲーション。トップページから「研究概要」「メンバー紹介」「成果・論文」へ迷わず進めるようにしておくと安心です。
まとまったら、次のように一覧化しておきましょう。情報が整理されていると、実際にホームページを作り始める時に役立ちます。
| 内容 | 掲載する場所 | 掲載内容例 |
|---|---|---|
| お知らせ | トップページ/ページを作ってトップページからリンクする | 更新情報/イベント情報 |
| 研究概要 | トップページ/ページを作ってトップページからリンクする | 研究テーマ/研究目的 |
| メンバー紹介 | ページを作ってトップページからリンクする | 名前/役割 |
| 成果・論文 | ページを作ってトップページからリンクする | タイトル/発表年/リンク |
| アクセス | ページを作ってトップページからリンクする | 住所/地図 |
| お問い合わせ | ページを作ってトップページからリンクする | 問い合わせフォーム/連絡先メールアドレス |
なお、色使いは大学や研究テーマに合った落ち着いたトーンを選ぶと、誠実さや専門性が伝わります。写真はできるだけ明るく高品質なものを用意すると雰囲気が伝わりやすくなります。
またスマートフォンでの閲覧を考え、レスポンシブデザインは必須です。どのデバイスでも快適に読める設計が、研究室の信頼感にもつながります。
ホームページの制作方法の選び方

研究室のホームページを作る方法はいくつかあります。どれを選ぶかで、更新のしやすさやデザインの自由度が大きく変わるため、目的や運営体制に合わせた判断が大切です。ここでは代表的な3つの方法を紹介します。
- レンタルサーバー上でWordPressで作る
- HTML・CSSでゼロから作る
- ノーコードツールで作る
1. レンタルサーバー上でWordPressで作る場合の特徴とメリット
WordPressは、技術に詳しくなくても運用が続けやすいのが大きな利点です。ブログを書くような感覚で更新できるため、自分のタイミングで「研究の成果」や「お知らせ」を追加できます。
WordPressは、レンタルサーバーにインストールして使いますが、レンタルサーバーサービスの多くは簡単にインストールできる機能を用意しています。
▼参考
ロリポップ!レンタルサーバー WordPress簡単インストール
さらに豊富なテーマやプラグインを組み合わせれば、デザイン性や機能を簡単に拡張できます。学生や研究者がホームページの担当になり、定期的に更新するスタイルにも向いています。
2. HTML・CSSでゼロから作る場合の特徴とメリット
デザインにこだわりたいなら、HTMLやCSSを使って一から組み立てる方法もあります。制約が少ないぶん、世界観を反映した独自デザインを実現できます。
この場合も、レンタルサーバー上で作成し、ファイルをアップロードすることでホームページを公開できます。
ただし、専門知識が欠かせないため、外注や熟練した人材の協力が必要です。更新のたびにコードを書き換える必要がある点は覚えておきましょう。
3. ノーコードツールで作る場合の特徴とメリット
ノーコードツールを使えば、ドラッグ&ドロップで直感的にページが作れて、特別なスキルがなくてもすぐ公開できます。
短期間で立ち上げたい場合にはぴったりですが、自由度や拡張性はWordPressほど高くありません。また、無料のツールを使う場合には、意図しない広告が表示されるケースがある点も注意が必要です。
運用・更新の体制づくり

ホームページは作った後は「研究成果」や「イベント情報」を更新してこそ、訪問者に「活動している研究室」であることが伝わります。
そこで大切なのが、更新を誰が、どのくらいの頻度で行うのかをあらかじめ決めておくことです。教授や助教授が更新するのも良いですが、学生が広報係のように関わる仕組みを作ると負担が分散され、継続しやすくなります。
内容はすべて完璧でなくても構いません。短いニュースや写真一枚でも、定期的に発信することに価値があります。レンタルサーバー上でWordPressを使うと更新作業が楽になるでしょう。
SEOとアクセス解析の基本

せっかく研究室のホームページを作っても、検索で見つけてもらえなければ新しい訪問者にはつながりません。そこで欠かせないのがSEOとアクセス解析です。
初めてだと難しそうに聞こえますが、まずは次で解説する基本を押さえることからスタートしましょう。
研究室のホームページで狙うべきキーワードとは?
「どんなキーワードで検索されたいのか」を意識しながら、ホームページに掲載する内容を整理します。決めたキーワードがタイトルや本文に盛り込まれているか確認し、不足している場合には追加します。
「研究室名」や「大学名」といった固有名詞はもちろんですが、「研究分野+大学名」「テーマ+研究室」といった検索語で見つかると、進学希望者や共同研究者に届きやすくなります。
また、論文のタイトルを並べるよりも、一般の人が検索しそうな表現を盛り込むのがコツです。例えば「人工知能」「教育工学」「材料科学」など、分野を示す言葉をトップページや研究概要に自然に入れておきましょう。
アクセス解析でホームページの改善を続けよう
ホームページを公開した後は、誰がどのページを見ているのかを把握することが大切です。Google Analytics(GA4)やGoogle Search Consoleといった無料ツールを使えば、訪問者数やよく読まれているページが分かります。
例えば「学生募集ページ」を作ったけど閲覧が少ない、ということであれば構成を見直す、「成果紹介のページ」がよく見られているなら更新頻度を上げるなど、数字をヒントに改善していくとホームページは着実に育っていきます。
セキュリティと信頼性の確保

研究室のホームページは、外部の人が最初に触れる窓口です。そこでセキュリティ面の不安や更新が止まっている印象を与えると信頼性に欠け、せっかく来てくれた人が離れてしまったり、再訪に繋がらなくなります。
まず、セキュリティ面で大切なのはSSL化。URLが「https」で始まる状態にしておけば、通信が暗号化されて閲覧者も安心できます。
▼参考
ロリポップ!レンタルサーバー 独自SSL・無料独自SSL
また、WordPressなどCMSを使う場合は、テーマやプラグインを常に最新にしておくことが基本です。古いままにしておくと不正アクセスのリスクが高まります。
さらに定期的なバックアップを取っておくと、万が一トラブルが起きても復旧がスムーズになります。
また、更新頻度は無理のない範囲で行います。お知らせなどの情報が、何ヵ月も前のもので止まっているといったことがないよう意識しておきましょう。
見た目のデザインだけでなく、こうした裏側の備えが整っていることが、外部からの信頼を自然に高めてくれるのです。
まとめ
研究室のホームページは、設定した目的に応じて、さまざまな役割をはたしてくれる大切なツールです。
研究室の目的やリソースに合った制作方法を選び、必須コンテンツを整理し、無理なく更新できる体制を整えることが、長く続くホームページにつながります。SEOやセキュリティといった基本も押さえておけば、安心して運用を続けられるはずです。
また、多言語対応をすれば、研究室の成果や日々の取り組みを海外にも発信することができます。
まずは完成したホームページを公開してから、時間がある時に多言語対応をするといった運用でも問題ありません。
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