「自分でホームページを作るには?」「なにから始めればいいのか分からない」そんな個人ユーザーや小規模店舗のオーナー、中小企業の担当者の方におすすめなのがホームページテンプレートの活用です。
ホームページテンプレートを使えば、専門的な知識がなくてもデザイン性の高いサイトを低コスト・短期間で作成できます。
本記事では、次のことを徹底解説します。
- ホームページテンプレートとはなにか?の基本と、そのメリット
- ホームページテンプレートの効果的な活用方法
- ロリポップ!レンタルサーバーとWordPressとの相性など
- 無料・有料のおすすめテンプレートの紹介
- 実際にロリポップでホームページをつくる手順
読み終えれば、テンプレートを上手に活用して自分の理想のホームページを構築するためのポイントがつかめるはずです。

1. ホームページテンプレートとは?
ホームページテンプレートとは、Webサイトをつくる際に利用できるあらかじめデザインやレイアウトが整えられた「ひな型」のことです。
HTMLやCSSなどで構築されたデザインが最初から用意されており、利用者はテキストや画像などの中身を差し替えるだけでホームページを作成できます。
ゼロからオリジナルのホームページを作る場合、デザイン設計やコーディングなど専門知識が必要ですが、テンプレートを使えばコーディングの知識がなくても簡単にホームページ制作を始められます。
近年は個人や小規模事業者でも手軽にWebサイトを持てるよう、さまざまな無料・有料のホームページテンプレートが提供されています。
例えば、HTMLファイル形式のテンプレートをダウンロードして使う方法や、WordPressなどCMSの「テーマ」と呼ばれるテンプレート、あるいはオンラインサービス上で選べるテンプレートなど、その種類は豊富です。
テンプレートを活用することで、デザインのプロに依頼しなくても短期間かつ低コストで見栄えの良いホームページを作れる点が注目されています。
2. ホームページテンプレートのメリット
では、ホームページテンプレートを利用すると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは主なメリットを3つ紹介します。
メリット1:短時間でホームページを作成できる
テンプレートを利用する最大のメリットは、ホームページの制作時間を大幅に短縮できることです。
ゼロからWebサイトを設計・構築する場合、「レイアウト決め」「デザイン作成」「HTML・CSSコーディング」など多くの工程が発生します。
しかし既存のテンプレートを使えば、そうした工程の大部分を省略することができます。
準備されたデザインに沿って文章や画像を差し替えるだけなので、初心者でも短時間で完成形に近いホームページをつくることができます。
専門的な知識がなくても取り組めるため、自分でホームページを作ったことがない方でも安心です。
メリット2:制作コストを抑えられる
ホームページテンプレートを使えばコストパフォーマンス良くホームページを作れる点も大きな魅力です。
プロのWebデザイナーに依頼して一から作成すると、デザイン費用やコーディング費用などで数十万円規模の費用がかかるケースもあります。
その点、テンプレートなら無料で使えるものが多数あり、商用利用することができる高品質テンプレートでも有料で数千〜数万円程度と比較的安価です。
また、テンプレートを利用すれば制作期間も短くなるため、人件費や外注費用の削減にもつながります。
限られた予算でも見栄えの良いホームページを実現できるのは、特に個人事業や中小企業にとって大きなメリットと言えるでしょう。
メリット3:デザイン性の高いホームページを手軽に実現できる
テンプレートを使うことで、洗練されたデザインのホームページを手軽に手に入れられるのも利点です。
テンプレートはプロのデザイナーや開発者が作成しているため、レイアウトや配色、タイポグラフィなどが洗練されています。
「デザインに自信がない」という方でも、テンプレートを適用するだけで完成度の高いデザインになります。
また、多くのテンプレートはレスポンシブデザイン(スマホ対応)になっており、自分で一から対応しなくても最初からスマートフォンやタブレットで見やすいホームページが構築できます。
ブラウザ間の表示検証やレイアウト崩れの修正といった手間も少なく、品質面でも安心です。
3. ロリポップならではのテンプレート活用法
数あるホームページ制作手段の中でも、レンタルサーバー「ロリポップ!」とWordPressの組み合わせは、手軽さと拡張性のバランスが取れた人気の方法です。
ロリポップは初心者向けの使いやすい管理画面と月額数百円からというリーズナブルな料金で知られており、WordPressとの相性も抜群です。
ここではロリポップだからこそできるテンプレート活用のポイントを紹介します。
まず、ロリポップではWordPressを簡単にインストールできる「WordPress簡単インストール」機能が用意されています。
専門的な設定を意識することなく、数クリックで自分のサーバーにWordPressを導入することができます。WordPress自体が世界中で数万種以上の「テーマ」(テンプレート)が提供されているため、インストール後は管理画面から好みのデザインを選んで適用するだけでホームページの見た目を一新できます。
ロリポップのサーバーはWordPress動作実績も豊富で、人気のテーマを使ったサイト運用例も多いため、初心者でも安心して利用できます。

また、ロリポップレンタルサーバーでは無料独自SSLの提供や、WordPressの高速表示に最適化されたプラン(ライトプランやハイスピードプランなど)もあり、最新のテンプレートを使ったホームページでも表示速度やセキュリティ面で有利です。
テンプレートを適用したホームページを公開する際に不可欠な独自ドメイン取得やメール設定なども、ロリポップなら一括して管理できるため、公開までの手順がスムーズです。
さらに、WordPressを使わずとも、ロリポップでは自分で用意したHTML・CSSのテンプレートをFTPやファイルマネージャーでアップロードして公開することもできます。
例えばインターネット上で配布されている無料HTMLテンプレートをダウンロードし、ロリポップのサーバーにアップするだけでホームページを公開することができます。
このようにロリポップなら用途に応じてテンプレート活用の自由度が高く、初心者から上級者まで納得のいくホームページ作成が行えます。
4. おすすめのホームページテンプレート一覧
ここでは、実際に使ってみたいおすすめのホームページテンプレートや入手方法を「無料」「有料」「業種別」の観点からまとめました。
自分の目的に合ったテンプレートを探す際の参考にしてみてください。
無料で使えるホームページテンプレート
費用をかけず手軽に試せる無料テンプレートは、個人のサイトから企業ホームページまで幅広く利用されています。
例えば、無料で商用利用することができるHTMLテンプレートを多数配布しているサイトとして「Template Party」や「無料ホームページテンプレート.com」があります。
これらのサイトではシンプルなコーポレートサイト向けデザインからおしゃれなカフェ向けまで、ジャンルごとに豊富なテンプレートが揃っています。
事前に利用規約などの注意事項を確認したうえで、ダウンロードしてロリポップにアップロードすれば、すぐに独自のホームページとして公開できます。
また、WordPressをご利用の場合、公式のテーマディレクトリーから数多くの無料テーマ(テンプレート)を入手することができます。
WordPress管理画面の「外観>テーマ」からキーワード検索すれば「ビジネス」「ブログ」「ポートフォリオ」など用途に応じたデザインが見つかるでしょう。
人気の無料テーマには、高機能かつデザイン性の高いものも多く、初心者でも扱いやすいよう開発者によるサポート情報が整っている場合もあります。
有料テンプレート・プレミアムテーマ
デザインのクオリティや機能性にこだわりたい場合は、有料のホームページテンプレートやプレミアムWordPressテーマの利用も検討してみましょう。
有料テンプレートは購入費用がかかるものの、その分凝ったデザインや高度な機能、制作者からのサポートが期待できます。
例えば、世界的なテーママーケットプレイスであるThemeForestでは、企業ホームページ向けの汎用テンプレートから業種特化型のテンプレートまで数多く販売されています。
日本国内でも、TCDやOPENCAGEといった企業が高品質なWordPressテーマを提供しており、洗練されたデザインと日本語でのマニュアル・サポートが付属するため安心です。
業種別に選べるテンプレート
「自分の業種やホームページの目的に合ったテンプレートが見つかるか不安」という方もいるかもしれません。
しかしご安心ください。現在提供されているホームページテンプレートの多くは業種別や目的別に最適化されたデザインが用意されています。
例えば、飲食店向けのテンプレートならメニュー紹介ページや地図・予約フォームが組み込まれたデザインがあり、美容サロン向けなら大きなビジュアル画像と予約ボタンを目立たせたレイアウトが提供されています。
企業のコーポレートサイト向けには事業内容や会社情報を整理して掲載できる落ち着いたデザイン、ECサイト向けには商品ギャラリーやカート機能に対応したテンプレート、など探せばキリがありません。
実際にテンプレート配布サイトやサービスのギャラリーでは「業種カテゴリー」や「ホームページの種類(例:ポートフォリオ、ブログ、ネットショップなど)」で絞り込み検索ができるようになっています。
WordPressのテーマでも、テーマ紹介ページに対応業種や用途が記載されていることが多く、自分のホームページに適したものを見つけやすくなっています。
ポイントは、あなたのビジネスや目的にマッチした構成や機能を持つテンプレートを選ぶことです。
そうすることで、後からのカスタマイズの手間も減り、訪問者にとって使いやすいホームページに仕上げることができます。
5. ロリポップでホームページをつくるステップ(初心者向けガイド)
ここからは、実際にロリポップを使ってホームページを作成する手順を初心者向けに解説します。
テンプレートを活用すれば専門知識がなくてもスムーズに進められますので、一つひとつ確認していきましょう。

- ロリポップに申し込む
まずはレンタルサーバーのロリポップに契約します。ロリポップ公式サイトからプランを選び、新規登録を行いましょう。
個人のブログや小規模サイトであれば、月額数百円のライトプランでも十分始められます(※初期費用0円、10日間の無料お試し期間もあります)。
登録過程で、管理画面用のアカウントとパスワードを設定し、サーバーの初期設定を完了させます。 - 独自ドメインを取得・設定する
続いて、ホームページのアドレスとなる独自ドメインを取得します。
すでに持っているドメインを使うこともできますが、持っていない場合はロリポップのユーザー画面からドメイン取得手続きを行うか、お好みのドメイン販売サービスで購入しましょう。
「.com」や「.net」など年間1,000〜2,000円程度から取得することができます。
ドメインを取得したら、ロリポップの管理画面でそのドメインをサーバーに紐づける「独自ドメイン設定」を行います。
この設定により、後ほど作成するホームページをその独自ドメインで公開できるようになります。 - WordPressをインストールする
ドメインの用意ができたら、いよいよホームページの土台となるWordPressをインストールします。
ロリポップの「簡単インストール」機能を使えば、数クリックでWordPressのセットアップが完了します。管理画面の「サイト作成ツール」または「WordPress簡単インストール」という項目を選び、インストール先となる独自ドメインを指定して実行するだけです。
インストールが完了すると、指定した独自ドメイン上にWordPressサイトが立ち上がり、管理者ユーザー名とパスワードが発行されます。
ブラウザからhttps://あなたのドメイン/wp-admin/
にアクセスし、ログイン画面で認証すればWordPressの管理画面に入ることができます。 - テンプレート(テーマ)を選んで適用する
WordPressサイトが準備できたら、デザインを変更してみましょう。
WordPressではデザインテンプレートのことを「テーマ」と呼び、数クリックでホームページ全体の見た目を切り替えられます。
ダッシュボードの「外観>テーマ」メニューから公式ディレクトリのテーマを閲覧・検索し、気に入ったものが見つかったら「インストール>有効化」をクリックします。
瞬時にホームページのデザインが選んだテーマに変わります。例えば、企業サイト向けのテーマを選べばトップページに会社情報用のセクションが自動で配置されますし、ブログ向けテーマなら記事一覧ページのレイアウトが整います。
テーマの中には初期状態でダミーの画像やテキストコンテンツなどのサンプルが含まれているものもあり、実際のホームページのイメージを掴みやすくなっています。
もし公式ディレクトリに希望のデザインが見つからない場合は、先述したような外部のテーマ配布サイトでファイルを入手し、「テーマのアップロード」から追加することもできます。
※WordPressを使わずにHTMLテンプレートでホームページを作りたい場合は、ロリポップのFTPまたはファイルマネージャーでサーバーにHTML・CSSファイル一式をアップロードし、配置します。
アップロード後、そのHTMLに独自ドメインでアクセスすればホームページが表示されます(例:https://あなたのドメイン/index.html
)。 - コンテンツを編集して公開する
テンプレートの適用ができたら、用意されたレイアウトに沿って実際のコンテンツを書き込んでいきます。
ホームページに掲載したい会社情報や商品説明、ブログ記事などをWordPressの投稿・固定ページ機能で追加・編集しましょう。
テーマによっては「カスタマイザー」や「独自設定パネル」などのカスタマイズ用のメニューがあり、ホームページ全体の色を変更したりロゴ画像をアップロードしたりといった調整が、簡単な操作で行うことができます。
テンプレートのデザインに沿ってテキストや画像を差し替えていけば、初めての方でも迷わずコンテンツを整えられるはずです。
ひととおり情報の掲載が終わったら、最終チェックとしてPCだけでなくスマートフォン表示でレイアウトが崩れていないか確認しましょう。問題がなければホームページ公開です。
ロリポップでは独自ドメインごとに無料のSSL証明書(Let’s Encrypt)を簡単に設定できますので、有効化しておくとサイトURLが「https://
」から始まる安全な表示になります。
検索エンジン対策やユーザー信頼のためにもSSL化は必須です。
最後に検索エンジンにホームページを登録したり、名刺やSNSにURLを掲載して周知すれば、あなたのホームページの完成です。
6. まとめ:最適なテンプレートの選び方
ホームページテンプレートを活用すれば、個人から企業まで誰でも手軽に短期間で高品質なホームページを作成できます。
特にロリポップとWordPressの組み合わせなら、サーバー費用や初期設定の手間を抑えつつ、豊富なテンプレートを自在に使いこなせるため、コストパフォーマンスに優れたホームページ制作することができます。
最後に、数多くのテンプレートの中から最適なテンプレートを選ぶポイントを整理しておきます。
- ホームページの目的や業種に合っているか
あなたが作りたいホームページのジャンル(例:企業サイト、ネットショップ、ブログ、ポートフォリオなど)や業種にマッチしたデザインかを確認しましょう。
業種特化型のテンプレートは、必要な機能やレイアウトが最初から組み込まれているため便利です。 - デザインの雰囲気・カラー
テンプレートの色合いや雰囲気が、自身のブランドイメージや伝えたい雰囲気に合致しているかも重要です。
例えば、落ち着いた色調・シンプルなレイアウトは信頼感のある企業サイト向き、ポップな色使いや動きのあるデザインはエンタメ系や商品プロモーション向き、といった具合に、ホームページの目的に応じて適切なデザインを選びましょう。 - コンテンツの見やすさ・使いやすさ
実際にそのテンプレートのデモ画面を見て、文章や画像が読みやすいか、ナビゲーションメニューは分かりやすいかなどユーザビリティの観点でチェックします。
訪問者がストレスなく情報にたどり着ける構成になっているテンプレートを選ぶことで、公開後のホームページの評価も高まります。特に昨今はスマートフォン経由の閲覧が多いため、レスポンシブ対応かどうか(スマートフォンでの表示最適化)も忘れず確認しましょう。 - カスタマイズのしやすさ
テンプレートのままでもある程度完成されたホームページになりますが、実際に運用する際には多少のカスタマイズを加えることもあります。
ロゴ差し替えや色味の変更、ウィジェットの追加などが簡単に行えるテンプレートだと、なお良いでしょう。
WordPressテーマの場合は、管理画面からどこまで設定変更できるか、制作者が用意しているマニュアルやQ&Aがあるかも選定基準になります。
以上の点に留意してテンプレートを選べば、自社(自分)の目的に合致したホームページが効率よく作成できるはずです。
ホームページ作成は初めてで不安という方も、ぜひロリポップのレンタルサーバーと豊富なホームページテンプレートを活用して、手軽で高品質なホームページ作りにチャレンジしてみてください。
あなたのオンラインでの成功を後押しする強い味方になってくれるでしょう。