
1. ホームページを作る前に知っておくべき基礎知識
ホームページとは?
「ホームページ」とは、インターネット上に公開する自社のウェブサイトのこと。
会社の紹介やサービス内容、お知らせなどを掲載するオンライン上の看板のようなものを言います。
本記事では会社やお店の公式サイトという意味で「ホームページ」を使います。
企業がホームページを持つメリット
企業が自社のホームページを持つことには多くのメリットがあります。
信頼性の向上
現代では顧客が企業を知る際、まずウェブ検索をするのが一般的です。
公式のホームページがあると、それだけで信頼感が増し、名刺代わりにもなります。
情報発信と集客
24時間いつでも会社情報や最新ニュース、商品・サービス紹介を発信できます。
検索エンジン経由で新規顧客を獲得したり、広告やSNSと連携して集客することも可能です。
コスト効率の良い宣伝
チラシや広告と比べ、ホームページ運用費用はドメイン・サーバー代程度で低コストです。
低予算で継続的に自社PRやマーケティングが可能です。
問い合わせや採用に活用
お問い合わせフォームを設置すれば、顧客からの連絡を受けられます。
また採用情報や会社情報を掲載し、人材募集や会社案内にも役立ちます。
このように、自社のホームページは信頼獲得と情報発信の要となる重要なツールです。
ドメインとサーバーの基礎知識
ホームページを公開するにはドメインとサーバーが必要です。
ドメイン
ホームページの住所にあたるものです。
例えば「example.com」のようなもので、見に来る人はこの住所を入力してホームページにアクセスします。
ドメインは世界で一つの固有の名前なので、他人が使っているものは取得できません。
企業のホームページなら「会社名.co.jp」「会社名.com」「会社名.jp」など、信頼性の高いドメインを取得するのがおすすめです。
日本企業なら「.co.jp」や「.jp」、グローバルに展開するなら「.com」などが一般的です。
独自ドメインを持つことで、会社名の入ったオリジナルのメールアドレス(例: info@あなたの会社名.jp)を使えるという利点もあります。

サーバー
ホームページの土台となる保管場所です。
HTMLファイルや画像などのホームページのデータを置いておく場所を指します。
ホームページを「家」に例えると、サーバーは「土地」に相当し、ドメインはその「住所」です。
自社でサーバーを用意して管理する方法もありますが、多くの初心者や小規模サイトの場合、レンタルサーバーと呼ばれるサービスを利用します。
レンタルサーバー会社からサーバーの一部を借りて、自分のホームページをそこに置くイメージです。
月額料金を払えば24時間稼働しているサーバーを利用することが可能です。
ドメイン(住所)とサーバー(土地)が揃って初めて、自分のホームページを世界中に公開できるようになります。
では、具体的になにを用意し、どう進めていけば良いのかを見ていきましょう。

2. ホームページを作るために必要なもの
ドメインの取得方法
まずは独自ドメインを取得しましょう。
ドメインは早い者勝ちなので、使いたい文字列が決まったら、なるべく早めに確保するのがおすすめです。
<ドメイン取得の手順>
- ドメイン名を決める
会社名やブランド名、その業種に関連するキーワードを含む名前にすると分かりやすいです。
できるだけ短く覚えやすい名前が望ましいでしょう。 - ドメイン登録サービスで検索・申込
お好きなドメイン名が使えるか、ドメイン登録業者(レジストラ)のサイトで検索します。
ロリポップの姉妹サービスにもドメイン取得サービス「ムームードメイン」があります。
希望のドメインが空いていれば、その場で登録手続きを行います。 - ドメインの種類を選ぶ
「.com」「.jp」「.co.jp」など、さまざまな末尾(トップレベルドメイン/TLD)があります。
企業ホームページなら信頼度の高い「.co.jp(企業認証が必要)」や「.com」「.jp」など、日本国内向けなら「.jp」、グローバルなら「.com」、法人格があるなら「.co.jp」のように検討しましょう。
個人事業や団体なら「.co.jp」以外でOKです。 - 費用を支払う
ドメインは年間使用料がかかります。
種類によりますが、例えば「.com」や「.jp」なら年間だいたい1,000~3,000円程度ですが、登録サービスやキャンペーンによって変動します。
支払いを済ませれば、そのドメインは契約期間中あなたのものです。
取得後、ドメイン管理画面でサーバーの情報(DNS設定)を行うことで、そのドメインにアクセスが来たとき自分のサーバーへ接続されるようになります。この設定については、後ほどサーバー契約後の手順で解説します。
まずはドメインを確保するところまで進めましょう。
レンタルサーバーの選び方(初心者向けのポイント)
次にレンタルサーバーを契約します。
どのレンタルサーバー会社にするか悩むかもしれませんが、初心者の方は以下のポイントで選ぶと失敗しにくいです。
使いやすさ
管理画面が分かりやすく、WordPressなどのインストールが簡単にできるかを確認しましょう。
最近のサーバーは、WordPress簡単インストール機能があるものが多いです。
ロリポップ!レンタルサーバーは、ボタン一つでWordPressが導入できる親切設計で、複雑な設定なしに60秒ほどでセットアップできます。
初心者にとって、このような操作の簡単さはとても重要です。

料金
無理なく払える範囲の料金プランを選びましょう。
レンタルサーバーは月額数百円から利用できます。
例えばロリポップなら月額250円前後からプランがありますし、高機能なプランでも月額数百~二千円程度です。
契約期間が長いプランほど1ヵ月あたりは割安になります。
初めてならまず月払いより年払いがお得なことが多いため確認しましょう。
なお、多くのサーバーで無料お試し期間が設定されており、ロリポップなら10日間の無料お試しがあります。
まず試してみて使いやすさや速度を確認できるのも安心材料です。

性能と安定性
サーバーの表示速度や安定稼働も大切です。
表示が極端に遅いとホームページに訪れた人が離れてしまいますし、サーバーが頻繁にダウンするようでは信頼を損ねます。
近年のレンタルサーバー各社は高速化に力を入れており、ロリポップでは独自技術によりWordPressを高速表示する環境を提供しています。
初心者でも難しい設定なしにある程度高速・安定な環境が手に入るので、評判の良い大手を選べばまず問題ないでしょう。

サポート体制
分からないことがあった時に問い合わせできるサポートがあると安心です。
電話やチャット、メールサポートの有無や対応時間を確認しましょう。
初心者なら特に、サポートが手厚い会社だと心強いです。
マニュアルやFAQが充実しているかもチェックポイントです。
その他の機能
無料で独自SSL(後述するhttps化に必要な証明書)が使えるか、メールアドレスを何個まで作れるか、自動バックアップはあるか、などの付加機能も比較材料になります。
企業のホームページならSSLは必須ですので、無料独自SSL対応は基本と言えます。
最近の主要レンタルサーバーはほとんど対応していますが、事前に確認しておきましょう。
以上を踏まえて、自分の用途に合ったサーバーを選びます。
ロリポップ!レンタルサーバーは累計利用者170万人以上と、初心者から中小規模サイトに人気があり、低価格でありながら操作が簡単でサポートも充実しています。
今回はこのロリポップを例に、具体的なホームページ作成の手順を解説していきます。
WordPressの基本(初心者がよく使うCMS)
レンタルサーバーを契約すると、自分のサーバー領域が手に入ります。しかし、そのままでは何も表示できません。
そこでおすすめなのがWordPress(ワードプレス)です。
WordPressは世界でもっとも普及しているCMS(コンテンツ管理システム)の一つで、ホームページを簡単に作成・更新できるツールです。
専門知識がなくても、ブログツールと同じ感覚でページを作れるため、個人ブログから企業のホームページまで幅広く使われています。
次に、WordPressを使うメリットをまとめました。
無料で使える
WordPress本体はオープンソースで無料提供されています。
レンタルサーバーにインストールして使う形なので、ソフト自体の費用はかかりません。
※有料のデザインテーマやプラグインも一部ありますが、使わなくても問題ありません。
初心者でも扱いやすい
管理画面から文章や画像を追加したり、デザインを変更したりできるので、HTMLやプログラミングが分からなくてもホームページ運営が可能です。
文章をMicrosoft Wordのような感覚で入力し「公開」ボタンを押すだけでページを更新できます。
デザインのカスタマイズ性
テーマと呼ばれるデザインテンプレートが数多く提供されています。
最初にテーマを選ぶだけで、プロが作ったようなおしゃれなサイトデザインを適用できます。
後から色やレイアウトを変更することも可能です。
機能拡張が簡単
お問い合わせフォーム、SEO強化、アクセス解析連携などの必要な機能はプラグインと呼ばれる拡張機能を追加インストールするだけで実装できます。
専門的なプログラミングは不要で、後から追加したい機能をどんどん足していける柔軟性があります。
情報が豊富
世界中で使われているため、困ったときに検索すれば日本語の解説記事やQ&Aが大量に見つかります。
公式フォーラムや有志のブログも充実しており、解決策を調べやすいです。
このように、WordPressは初心者が手軽に本格的なホームページを作成できる心強いツールです。
実際、世界中のWebサイトの約40%以上がWordPressで作られているとも言われています。
企業のホームページにも適しており、会社概要ページやお問い合わせフォーム、ブログ機能やお知らせなど一通り揃えられます。
では、レンタルサーバー上にWordPressを導入してホームページを立ち上げる手順を、見ていきましょう。
3. レンタルサーバーを使ってホームページを作成する手順
ここからは、レンタルサーバー「ロリポップ」にWordPressをインストールしてホームページを公開するまでの具体的手順を解説します。大まかな流れは以下のとおりです。
- レンタルサーバーを契約する
- 独自ドメインをサーバーに設定する
- WordPressをインストールする
- WordPressの初期設定と最低限のセキュリティ対策を行う
順を追って説明しますので、一つひとつ確認しながら進めてみてください。
ロリポップ!レンタルサーバーの申し込みからセットアップまで
Step 1:レンタルサーバーを契約する
まずロリポップ!レンタルサーバーのサービスサイトにアクセスし、新規契約の手続きを行います。

「10日間無料で始める」ボタンから申し込み画面に進み、必要事項を入力しましょう。
主な入力・選択項目は次のとおりです。
<プラン選択>
ロリポップには「エコノミー」「ライト」「スタンダード」「ハイスピード」など複数のプランがあります。

WordPressを使う場合、データベース機能が使えるプランである必要があります。
ロリポップでは「ライトプラン(月額264円〜)」以上を選べばWordPress利用可能です。
初心者で、まず小規模なホームページを作るならライトプランで十分ですが、アクセスが増えても安心な高速プランを選ぶ手もあります。
後からプラン変更も可能なので、最初は無理のない範囲で選びましょう。
<アカウント情報登録>
ユーザー登録としてメールアドレスや名前、パスワードを入力します。
契約者情報も画面の案内にそって入力してください。

<支払い情報入力>
クレジットカードや銀行振込など、希望の支払い方法を登録します。
無料お試し期間内に解約すれば料金は発生しませんので、まずは試すつもりでOKです。
継続利用する場合は、試用期間終了後に自動で正式契約となり料金が発生します。
<本人確認>
セキュリティのため、SMS認証や電話認証が求められる場合があります。
画面の案内にそって携帯電話番号を入力し、送られてきた認証コードを画面に入力しましょう。
以上を完了すると、レンタルサーバーの契約が成立します。
ログイン情報(ユーザーIDや初期ドメイン、パスワードなど)が発行され、ロリポップのユーザー専用ページにログインできるようになります。
ロリポップでは契約と同時に初期ドメインと呼ばれるURL(例::xxxxxx.lolipop.io のようなもの)が割り当てられます。
これはテスト用の仮のドメインで、後で独自ドメインを設定するまで一時的にホームページの確認に使えます。
いずれ独自ドメインに切り替えるので「とりあえず表示を試す」程度に覚えておくと良いでしょう。
Step 2: 独自ドメインをサーバーに設定する
サーバーが使えるようになったら、先ほど取得した独自ドメインをこのサーバーで使えるように設定します。手順は以下です。
- DNS(ネームサーバー)の設定
ドメインを取得したサービス(レジストラ)の管理画面で、ネームサーバーの設定を行います。
ロリポップでドメインを使う場合、ネームサーバーをロリポップ指定のものに変更する必要があります。
例えばムームードメインで取得した場合、管理画面で「ロリポップのネームサーバーに変更」というオプションを選ぶだけでOKです。
その他のドメイン取得サービスでも、指定されたネームサーバーを入力し保存します。
設定後、インターネット全体に反映されるまで数時間〜半日ほどかかることがあります。 - サーバー側でドメイン追加
ロリポップのユーザー専用ページにログインし「独自ドメイン設定」もしくは「ドメイン追加」のメニューを開きます。
そこに取得した独自ドメイン名を入力し、サーバーに追加登録します。
設定方法は管理画面の案内にそえば難しくありません。
登録が完了すると、設定した独自ドメインでサーバー上の公開フォルダにアクセスできるようになります。
上記の「ネームサーバー設定」と「サーバーへのドメイン追加」の設定によって、独自ドメインとレンタルサーバーが紐づいたことになります。
うまくいっていれば、ブラウザであなたの独自ドメイン(URL)にアクセスするとロリポップの初期ページである「まだコンテンツがありません」といったページが表示されます。
WordPressのインストール方法
独自ドメインの設定まで終わったら、いよいよサーバー上にWordPressをインストールします。
これがホームページの土台となります。
ロリポップの場合、初心者でも迷わないよう「WordPress簡単インストール」という機能が用意されています。以下の手順で進めましょう。
- 管理画面からWordPressインストールを開始
ロリポップユーザー専用ページにログインし、左側メニューの「サイト作成」または「サイト作成ツール」内にある「WordPress簡単インストール」を選択します。 - インストール設定を入力
WordPressインストール画面では、いくつか項目を入力します。- インストール先URL:独自ドメインを複数持っている場合は、対象のドメインを選択します。基本的には先ほど追加した独自ドメインを選べばOKです。
- サイトのタイトル:後から変更できますが、ひとまず仮のホームページ名を決めて入力します(例:「○○株式会社公式サイト」など)。会社名やサービス名を入れると良いでしょう。
- ユーザー名とパスワード:これはWordPress管理画面にログインするための管理者ユーザーの情報です。自分で好きなユーザー名(半英数字)と強力なパスワードを設定してください。「admin」というユーザー名は避け、推測されにくい名前にするのがセキュリティ上望ましいです。パスワードも英数字記号を交えた長めのものにしましょう。
- メールアドレス:WordPressからの通知を受け取るメールアドレスです。自分が普段使うメールを入力してください。独自ドメインのメールアドレスを入力することも可能です。
- データベース設定:初めての場合は「新規データベースを作成する」が選択されているかと思います。サーバー側でWordPressがデータを保存する場所である「MySQLデータベース」が作られるので、そのまま進みます。
入力ができたら「インストール」ボタンをクリックします。 - インストール完了〜初期画面の確認
数十秒〜1分ほど待つと、インストール処理が完了します。
ロリポップではわずか60秒程度でWordPress導入が可能です。
完了後、登録したメールアドレスにも「インストール完了」の通知が届き、ログインURLなどが案内されます。
インストール直後は、あなたの独自ドメインにアクセスするとWordPressの初期ページである「Hello world!」というサンプル記事があるブログ形式の画面が表示されます。
最近のロリポップでは、サーバー契約時にオプションで「WordPressを同時にインストールする」というチェックを入れておくことで、契約完了と同時に上記設定まで自動で終わらせることもできます。
その場合は上記手順を飛ばし、すでにWordPress導入済みの状態からスタートできて便利です。今回手動でインストールした方も、機能としては同じWordPressが入った状態になります。
ここまででサーバー上にWordPressがセットアップされ、独自ドメインでアクセスできる状態になりました。
次は、初期状態のWordPressに対して細かな設定を行い、セキュリティ対策も施しておきましょう。
初期設定とセキュリティ対策
インストール直後のWordPressは、まだ仮のサイトタイトルや不要なサンプルコンテンツが含まれています。
また、セキュリティ面でも強化すべき点があるため、以下の初期設定を行いましょう。
管理画面にログイン
WordPressの管理画面にログインします。
ブラウザで「http://あなたのドメイン/wp-admin/
」といったURLにアクセスすると、ログイン画面が表示されます。
インストール時に設定したユーザー名とパスワードを入力してログインしましょう。
ログインできたら、以後は表示された画面内で記事投稿やデザイン変更などホームページ運営を行っていきます。
ホームページのタイトルやキャッチフレーズの確認
管理画面の「設定>一般」を開き、ホームページのタイトルとキャッチフレーズ(タグライン)を確認・編集します。
タイトルは会社名など分かりやすいものに、キャッチフレーズはホームページの簡単な説明文を入力します。不要なら空欄でも構いません。
ここでWordPressアドレス(URL)とサイトアドレス(URL)が表示されていますが、通常独自ドメインでインストールしていれば「https://あなたのドメイン
」となっています(※後述する「SSL」有効化前は「http」となっています)。
パーマリンク設定
「設定>パーマリンク」を開き、URL構造を設定します。
初期状態では「p=123
」のような数字ベースのURLですが、SEOや見やすさのため投稿名など分かりやすい形式に変更するのがおすすめです。
例えば「投稿名」を選ぶと、ブログ記事やページのタイトルが含まれた「https://あなたのドメイン/お知らせ/新商品-発売」といったURLになります。
変更したら「変更を保存」をクリックします。
不要なコンテンツの削除
初期インストール直後はサンプルの記事「Hello world!」、サンプルページ「Sample Page」、そして「コメント」が一つ入っています。これらは不要なので削除します。
管理画面の「投稿>投稿一覧」で「Hello world!」をゴミ箱へ、同様に「固定ページ>固定ページ一覧」でサンプルページをゴミ箱へ入れます。
コメントも「コメント」メニューから削除します。
ユーザー名・パスワードの再確認
設定した管理者ユーザー名が「admin」など推測されやすいものであれば、変更を検討します。WordPressはインストール後のユーザー名の変更はできないため、新しい管理者ユーザーを作成して乗り換える形になります。
管理画面の「ユーザー>新規追加」で新しいユーザーを作り、権限を「管理者(Administrator)」にします。
新ユーザーでログインし直し、古い「admin」ユーザーを削除するといった方法です。
ただし最初からユニークなユーザー名にしていれば、その必要はありません。
パスワードは推測されにくい十分複雑なものになっているか、あらためて確認し、必要なら変更しておきましょう。変更は、ユーザー編集画面で可能です。
SSLの有効化(https化)
セキュリティと信頼性のため、ホームページは必ずHTTPS対応にします。
HTTPSとは通信を暗号化する仕組みで、ホームページのURLを「http://~」ではなく「https://~」で始まる形にします。
ロリポップでは無料で使えるSSL証明書(Let’s Encrypt)を簡単に導入できます。
ユーザー専用ページの「独自SSL設定」から対象ドメインを選び「独自SSL(無料)を利用する」を有効にします。しばらく待って「有効」となれば設定完了です。
次にWordPress側もHTTPS用URLに変更しましょう。
「設定 > 一般」でサイトアドレス(URL)とWordPressアドレス(URL)がまだ「http://~」
の場合「https://~」に書き換えて保存します。
その後、ブラウザで自分のホームページに再度アクセスし、URLが「https://~」で始まり「保護された通信」と表示されれば成功です。
これで通信内容の盗聴や改ざんリスクが下がり、ブラウザの警告表示も避けられます。
基本的なセキュリティ対策
WordPressは世界中で利用者が多い反面、悪意の攻撃者から狙われることもあります。
管理者ユーザー名・パスワードの強化やSSL化は実施しましたが、他にもできる対策があります。例えば管理画面のログインURLを知られにくくするプラグインを入れたり、ログイン試行を一定回数でブロックする機能を追加する方法があります(詳細は後述のプラグイン紹介で解説します)。
初心者のうちは難しく感じるかもしれませんが「WordPress セキュリティ プラグイン」などで検索すると分かりやすい解説が見つかりますので、メリットを学んで導入を検討してみると良いでしょう。
ここまでで、WordPressの基本設定とセキュリティの下準備が完了しました。
これで土台は整いましたので、次はデザインを整え、実際のコンテンツを作ってホームページらしく仕上げていきましょう。
4. ホームページをデザイン・公開する
WordPressの準備ができたら、次は見た目のデザインやコンテンツの作成です。
デザインは「テーマ」と呼ばれるテンプレートを適用し、さらに細かいカスタマイズを行うことで整えていきます。
また必要な機能はプラグインで補強して、いよいよホームページを公開状態に仕上げます。
テーマの選び方とインストール
「テーマ」とはホームページ全体のデザインやレイアウトを決めるパッケージのことです。
WordPressでは無数の無料・有料テーマが提供されており、それを切り替えるだけでホームページの見た目が一新します。
企業向けのホームページをつくる際、テーマ選びのポイントは以下の通りです。
- 目的に合ったデザインか
ビジネス用の落ち着いたデザインや、製品を魅力的に見せるデザインなど、テーマによって得意分野があります。
会社案内サイト向け、店舗紹介向けなどのキーワードで探すと良いでしょう。
公式テーマディレクトリで「business」や「corporate」で検索すると企業向けのテーマが見つかります。 - レスポンシブ対応
スマートフォンやタブレットでも、画面サイズに応じてレイアウトが変わるなど綺麗に表示される「レスポンシブデザイン」対応は必須です。
最近のテーマはほぼ対応していますが、念のため説明文で確認しましょう。 - 日本語対応か
英語のテーマでも使えますが、初心者には日本語のドキュメントや設定画面が用意されているテーマの方が安心です。
日本人開発者によるテーマや、日本語対応済みのテーマを選ぶと良いでしょう。 - カスタマイズ性
ロゴの変更や色・レイアウトの調整がどれくらい簡単にできるかも重要です。
無料テーマでもカスタマイズ機能が豊富なものがありますし、物足りなければ有料テーマという選択肢もあります。
有料テーマはデザインのクオリティやサポートが手厚いものが多いですが、まずは無料テーマで十分でしょう。
<テーマのインストール方法>
- 公式ディレクトリから探す
WordPress管理画面の「外観>テーマ」を開き、「新しいテーマを追加」をクリックします。
公式ディレクトリから直接インストールできる画面になります。
キーワード検索や、人気順・最新順などで一覧表示も可能です。
「企業」「ビジネス」など日本語で検索してもOKです。 - テーマをプレビューしてみる
気になるテーマがあればサムネイル画像にマウスを当て「ライブプレビュー」で実際のホームページに適用したらどう見えるか確認できます。
ただしプレビューではデモデータがないため雰囲気しかつかめません。
開発者のデモサイトへのリンクがあればクリックしてデザインや機能を確認しましょう。 - インストールと有効化
これだと思うテーマが見つかったら「今すぐインストール」をクリックし、続けて「有効化」します。
するとあなたのホームページにそのテーマが適用されます。
ブラウザで自分のホームページを開いてみて、デザインが変わったことを確認してください。
人気の無料テーマとして、初心者にはCocoon(コクーン)やLightning(ライトニング)などがよく名前が挙がります。
Cocoonはブログ向けですがカスタマイズ次第で企業サイトにも使えます。
Lightningは企業サイト向けのレイアウトが初めから整っており、日本語ドキュメントも充実しています。
こうした実績のあるテーマを使うと安心です。もちろん自分の好みに合うテーマを選んで構いません。
テーマは後で変更もできますから、まずは試してみましょう。
基本的なカスタマイズ方法(色・フォント・レイアウト)
テーマを適用したら、そのままでもある程度形になりますが、自社のブランドに合わせてカスタマイズしていきましょう。
多くのテーマはカスタマイザーという機能を備えており、管理画面の「外観>カスタマイズ」からいろいろな設定を調整できます。
カスタマイザー画面ではホームページをプレビューしながら以下のような項目を編集できます。
- サイト基本情報
ホームページのタイトルやキャッチフレーズ、ロゴ画像のアップロードなどが可能です。
会社のロゴデータがあればここで設定しましょう。
なければホームページタイトルをテキストで表示することもできます。
フォントやサイズもテーマによって調整が可能です。 - 色の設定
テーマによりますが、メインカラーや背景色、文字色などを変更できる場合があります。
自社のコーポレートカラーがあれば、それに近い色に設定すると統一感が出ます。 - フォント・文字サイズ
一部のテーマでは標準フォントや大きさを選べます。
読みやすさを重視して変更しても良いですが、特にこだわりが無ければデフォルトのままで問題ありません。 - レイアウト設定
ヘッダーの位置、大見出しのデザイン、サイドバーの有無などのホームページ全体のレイアウトを切り替えられるテーマもあります。
企業のホームページの場合、トップページはサイドバーなしの全幅レイアウト、下層ページはサイドバーあり、などパターンがありますので、テーマの設定項目を試してみてください。 - トップページの内容
ブログ型ではなく会社案内型のホームページにする場合、トップページを固定ページにする設定を行います。
カスタマイザーの「ホームページ設定」から「ホームページ表示」を「固定ページ」に変更し、表示するページを選択します。
事前に「固定ページ>新規追加」で「ホーム」などタイトルのページを作成し、会社の紹介文や画像を配置しておけば、それをトップに設定できます。
あわせて、投稿ページ(記事一覧を表示するページ)も「お知らせ」用の空のページを作って指定しておくと、ニュースリリースなどを書いた際にそのページに一覧表示されます。
こうすることで、トップページは自由なレイアウトの静的コンテンツ、ニュースは別ページにブログ形式で掲載、といった一般的な企業ホームページの構成にできます。
カスタマイズの内容はテーマによって異なるため、すべての項目を説明することはできませんが、プレビューを見ながら設定を変えて「公開」ボタンで反映する流れは共通です。変更はすぐホームページに反映されるので、あまり悩みすぎず試してみて、気に入らなければまた変更すればOKです。
また、テキストや画像などのページの具体的な内容は「固定ページ」や「投稿」を編集してつくっていきます。
例えば「会社概要」ページ、「サービス紹介」ページ、「お問い合わせ」ページなどを固定ページとして作成し、メニューに追加すれば、ナビゲーションからリンクされるようになります。
「お問い合わせフォーム」については、後述のプラグインで設置できますので、ページだけ先に用意しておきましょう。
デザインやコンテンツの作成は、最初から完璧を目指すと大変です。
公開後も随時更新・改善できますので、まずは最低限の情報が揃った状態にすることを目標に進めましょう。
必要なプラグイン(SEO、バックアップ、セキュリティ)
WordPressはプラグインによって機能を拡張できます。
ホームページの目的に合わせて厳選することが大切なため、企業ホームページの運用において入れておくと良いプラグインをいくつか紹介します。
- SEOプラグイン
ホームページを検索上位に表示させるための内部対策を支援してくれるプラグインです。
有名な「All in One SEO」や「Yoast SEO」は、ページごとのタイトルタグ・メタディスクリプションの設定、XMLサイトマップの自動生成、ソーシャルメディア用タグの設定など幅広くサポートしてくれます。
こうしたプラグインを導入して適切に設定しておけば、専門知識がなくても基本的なSEO設定が行えます。 - バックアッププラグイン
万が一のために、ホームページのデータを定期的にバックアップしておくことは非常に重要です。
人的ミスでデータを消してしまったり、サーバートラブルや不慮の事故でホームページが消失しても、バックアップがあれば復元できます。
「BackWPup」や「UpdraftPlus」といったプラグインを使えば、データベースやアップロードファイルを定期的にzipファイルにまとめて保存したり、Googleドライブなど外部ストレージに自動保存するよう設定できます。
レンタルサーバー側でも自動バックアップ機能がある場合がありますが、自分でも定期バックアップを取って二重に備えておくと安心です。 - セキュリティプラグイン
WordPressのセキュリティを強化するプラグインも導入を検討しましょう。
「SiteGuard WP Plugin」や「Wordfence Security」は、管理ページへの不正アクセス防止(ログイン試行の制限や海外IPからの管理画面アクセスブロック)、ファイル改ざん検知、スパムコメント対策など多彩な機能を持ちます。
特にSiteGuard WP Pluginは日本製で設定項目が日本語でわかりやすく、最低限の対策がワンクリックで有効化できるので初心者にも扱いやすいです。
これらを入れて適切に設定しておけば、セキュリティリスクをかなり減らすことができます。 - お問い合わせフォームプラグイン
企業ホームページには、お問い合わせフォームはほぼ必須でしょう。
プラグイン「Contact Form 7」などを使えば、プログラミングなしで簡単に問い合わせフォームを設置できます。
「Contact Form 7」は有効化すると「お問い合わせ」という固定ページが自動生成されるので、メールアドレス設定などをすれば、すぐにフォームが機能します。
後はその固定ページをメニューに追加すれば、訪問者が問い合わせできるようになります。
これら以外にも、表示速度改善のためのキャッシュ系プラグインや、ホームページを飾るスライドショー表示プラグイン、SNS連携プラグインなど便利なものはたくさんあります。
ただしプラグインの入れすぎは禁物です。
数が増えると管理が大変になり、プラグイン同士の干渉で不具合が起きる可能性も高まります。
まずは、上記のようなホームページ運営における基本機能を補うプラグインだけ入れておき、他は必要になってから追加するようにしましょう。
なお、プラグインのインストールもテーマ同様に管理画面の「プラグイン>新規追加」から行えます。
使いたいプラグイン名で検索して「今すぐインストール」→「有効化」とすれば導入完了です。
導入しただけでは効果がないものも多いので、各プラグインの設定画面で初期設定を済ませてください。
設定方法はプラグインごとに異なりますが、公式ドキュメントや解説記事がネット上に多数あります。
以上で、ホームページとして公開するための準備は整いました。
ドメイン取得からサーバー契約・WordPress導入、そしてデザイン設定と必要機能の追加まで一通り完了し、いよいよ世界に一つだけの自社ホームページができあがったことになります。
それでは、最後にそのホームページを運用していく上でのポイントを確認しておきましょう。
5. ホームページを運用する際のポイント
ホームページは作って終わりではなく、公開後の運用も大切です。
良い状態を維持し、さらに発展させていくために押さえておきたいポイントを紹介します。
SEOの基本(検索上位を狙う方法)
せっかくホームページを作ったからには、できるだけ多くの人に見てもらいたいですよね。
検索エンジン(特にGoogle)で上位表示されるとアクセス数が大きく伸びます。
そのために欠かせないのがSEOです。
高度なテクニックもありますが、初心者でも今日から実践できる基本ポイントを押さえておきましょう。
- ホームページ内の情報充実
まず何より、ホームページ内に有益なコンテンツを用意することが重要です。
会社概要やサービス紹介は詳細かつ分かりやすく書き、ホームページに訪れる人が知りたい情報を網羅しましょう。
製品情報にはスペックや価格だけでなく、用途提案や導入事例など付加情報を載せると、検索にも強くなります。 - キーワードを意識した文章
ホームページに掲載する文章の中に、ユーザーが検索しそうなキーワードを適切に含めます。
例えば内装工事会社なら「地域名+内装工事」「店舗改装 費用」など、検索されそうな言葉をコンテンツ内や見出しに織り交ぜます。
ただし闇雲に詰め込むと読みづらくなるので、自然な範囲で盛り込みましょう。
各ページごとに主題となるキーワードを決めて文章を構成すると効果的です。 - メタタグの設定
前述のSEOプラグイン(All in One SEOなど)を使って各ページのタイトルタグとメタディスクリプションを設定しましょう。
タイトルタグは検索結果に表示されるページタイトルで、重要キーワードを含めつつ魅力的なタイトルをつけます。
メタディスクリプションは検索結果のスニペットと言われる説明文になる箇所で、80~120字程度でページ内容を的確に表す紹介文を書きます。
これらを適切に設定することでSEO効果が高まります。 - モバイル対応と表示速度
技術的な点ですが、スマートフォン対応とホームページ高速化はSEOにおいて重要な評価項目です。
レスポンシブデザインのテーマを使っていればスマートフォン対応はクリアです。
表示速度については「アップロードする画像は適切なサイズ・容量に圧縮する画像の最適化」「不要なプラグインを入れない」「キャッシュ機能の活用」などで改善できます。
レンタルサーバー自体の性能も影響しますが、ロリポップの高速プランなどを利用すれば比較的良好な速度が得られるでしょう。 - ホームページ登録と解析
作成したホームページはGoogleサーチコンソールに登録しておきましょう。
サーチコンソールにサイトマップ(SEOプラグインが提供するXMLサイトマップURL)を送信しておくと、Googleにホームページの構造を認識してもらいやすくなります。
また、ページごとの検索順位やクリック数、検索クエリ(ユーザーが検索に使った語句)も把握できるので、SEO戦略のヒントになります。
これらの基本を地道に実践することが大事ですが、SEOは結果が出るまで時間がかかります。
公開したばかりのホームページがすぐ1位になることは稀ですので、長期的な視点でコツコツ積み重ねることが大切です。
定期的な更新とメンテナンス
ホームページを良い状態に保つためには、定期的な更新とシステムのメンテナンスが欠かせません。
- コンテンツの更新
ホームページの情報は新鮮であるほど、見る人にも検索エンジンにも好まれます。
ニュースリリースやブログなどの会社のお知らせを定期的に更新したり、製品情報や事例紹介を追加するなど、動きのあるホームページにしましょう。
更新頻度は無理のない範囲で構いませんが、放置されたホームページに見えないよう月に1度でも新しい情報を載せるのが理想です。 - 情報のメンテナンス
掲載している内容に古いものがないか、定期的に見直しましょう。
例えばスタッフの顔ぶれが変わったのに更新していない、価格やサービス内容が変わったのに昔のまま、といったことがないよう注意します。
閲覧したお客様に誤解を与えないよう、常に正確な情報にアップデートしましょう。 - WordPressやプラグインの更新
WordPress本体や導入しているプラグイン、テーマには定期的にアップデート(更新版)がリリースされます。
管理画面上部や「ダッシュボード>更新」メニューに通知が出ますので、こまめに適用しましょう。
アップデートにより新機能が追加されたり不具合・脆弱性が修正されます。
特にセキュリティ修正は早めの対応が必要です。
更新前には念のためバックアップを取っておくと安心です。
基本的にはワンクリックで更新できます。面倒でも放置せず、常に最新版に保つ習慣をつけましょう。 - ドメイン・サーバー契約の管理
独自ドメインの更新(年更新)とサーバー利用料の支払いも忘れずに行います。
期限を過ぎるとホームページが表示されなくなってしまいます。
自動更新設定や更新通知メールの確認などを怠らないようにしましょう。
特にドメインは失効すると、第三者に取得されるリスクもあるため要注意です。 - 定期的な動作チェック
ホームページの表示が崩れていないか、フォームからの問い合わせメールがちゃんと届くか、といった基本的な動作確認も行いましょう。
ブラウザの更新によって見え方が変わることもあります。
また外部リンクが増えてきたら、リンク切れがないかチェックするプラグインを使って確認し、問題があれば修正します。
こうしたメンテナンスを継続することで、ホームページの品質と安全性を保てます。
忙しい中でも難しい作業ではないので、月に一度はホームページ点検の日をつくるなどして習慣化すると良いでしょう。
アクセス解析の活用
公開したホームページが、どれくらい訪問され、どんな人が見ているのかを把握することも重要です。
そのためにアクセス解析ツールを導入しましょう。代表的なものがGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)です。
Google Analyticsは無料で強力なアクセス解析サービスで、以下のようなデータを収集・分析できます。
- 訪問者数(ユーザー数)やページビュー数
日々どれくらいの人がホームページに訪れ、何ページ閲覧しているか、ホームページの集客状況などが数値でわかります。 - ユーザーの属性
ユーザーの地域(国・都道府県)やPC・スマホなどの利用デバイス、新規訪問か再訪問か、といった属性データが分かります。
例えば地元のお客様が多いのか、スマホからのアクセスが主流か、といった傾向を把握できます。 - 集客チャネル
ホームページに訪れた人がどの経路で来たか(検索エンジンから、他のWebサイトのリンクから、SNSから、直接URLを入力など)が分かります。
努力しているSEOやSNS集客が成果を上げているか確認できますし、思わぬサイトからリンクされてアクセスがある、といった発見もあります。 - 閲覧ページと行動
どのページがよく読まれているか、ユーザーがホームページ内でたどる経路、滞在時間、直帰率(ページだけを見て去った割合)なども分析できます。
人気ページをさらに充実させたり、直帰率の高いページを改善する、といった施策に役立ちます。
<Google Analytics導入方法>
まずGoogleアカウントでAnalyticsに登録し、自分のホームページのプロパティを作成します。
そこで発行されるトラッキングコード(UAで始まるIDや埋め込み用のコード)を自分のホームページに設置します。
設置方法は、先述の「All in One SEO」プラグインなどにトラッキングIDを入力するか、または公式の「Site Kit by Google」プラグインを使うと簡単です。
「Site Kit」なら管理画面上でGoogleアカウントと連携するだけで、Analyticsやサーチコンソールの設定が完了します。
設置後はデータが収集開始されるまで少し待ちます。数時間程度で反映が見られるでしょう。
アクセス解析の数値は最初は見慣れないかもしれませんが、定期的にチェックすることでホームページ運営のPDCAサイクルを回す指針になります。
例えば「あるブログ記事経由の訪問が増えているから、関連する商品のページを充実させよう」「モバイルからの直帰率が高いのでスマホ表示を改善しよう」のように具体的な改善点が見えてきます。
数字を追いすぎて疲れない程度に、月次のアクセスレポートを自分でつくってみるなどすると、モチベーション維持にも繋がるでしょう。
6. まとめ:これからホームページを作る人へ
長くなりましたが、初心者向けに企業ホームページの作り方を解説しました。
最後に要点を振り返りつつ、これから始める方へのメッセージをお届けします。
- 最初はシンプルなホームページでOK
はじめから完璧なホームページを作ろうとしなくても大丈夫です。
会社概要・サービス紹介・お問い合わせ先といった最低限の情報が整ったシンプルなホームページでも、世の中に公開する価値はあります。
必要に応じてページを追加したりデザインを洗練させていけば良いので、まずは小さく始めましょう。
公開することでお客様の目に触れ、そこからフィードバックを得て改善するサイクルが回り始めます。 - 継続的な改善が重要
ホームページは作って終わりではなく、育てていくものです。
定期的にコンテンツを更新し、アクセス解析の結果を見ながら使い勝手を向上させていきましょう。
検索順位もコンテンツの充実や改善によって徐々に上がっていきます。
また、会社の成長にあわせてホームページもリニューアルしたり、新機能を追加することもあるでしょう。
常に「より良くできないか」を考え、少しずつでも手を入れていく姿勢が大切です。 - レンタルサーバーの選択が成功のカギ
今回はロリポップ!レンタルサーバーを例に解説しましたが、ホームページ運用においてサーバー選びは基盤となる重要なポイントです。
使いにくいサーバーだと初期設定でつまずいたり、表示速度が遅くてユーザーにストレスを与えたりと、ホームページの評価に直接影響します。
逆に初心者に優しく高性能なサーバーなら、構築もスムーズに進み、その後の運用管理の手間も軽減されます。
実績豊富でユーザーフレンドリーなロリポップ!レンタルサーバーは、その点で安心してお任せできる選択肢の一つです。
初めてのホームページ作りは分からないことだらけかもしれませんが、本記事の内容を順に実践していけば、きっと形になるはずです。
インターネット上に、自分のホームページが公開できたときの喜びはひとしお。
分からない点は公式のサポートや先人たちの解説記事も参考にしつつ、あなたのペースで立ち上げてみましょう。
ホームページという強力な味方を得て、ビジネスのさらなる発展につなげていってください。