お店を知ってもらう方法は、チラシや口コミだけではありません。今の時代、外出先でも操作できるスマートフォンひとつで「行きたい店」を探す人がほとんどです。お店の魅力を届けられるホームページがあれば、初めての人にも知ってもらいやすくなります。
ですが、いざ作ろうと思うと「なにから始めればいいんだろう」「費用はどれくらいなんだろう」と、疑問は尽きないのではないでしょうか。何より飲食店の忙しさの中で、調べる時間も限られているはず。
本記事では、初めてホームページを作る方でも迷わず進められるよう、作成の流れから必要なコンテンツ、集客につなげるコツまでをやさしく解説していきます。まずは、お店のホームページ像を思い描けるようになることが大切です。

飲食店にホームページは必要?人気店から見る重要性

お店のホームページは、新しいお客さんにも、いつも来てくれる常連さんにも役立つことがたくさんあります。初めて訪れる人にとっては、「写真」や「メニュー」「アクセス」がわかるだけで安心感が生まれます。行く前にお店の雰囲気を知ることで、「ここなら行ってみよう」という気持ちに変わるのです。
常連さんにとっては、営業時間の変更や季節限定メニューの情報をすぐに確認できるので「せっかく来たのに休みだった」という残念な事態を防げます。写真やお知らせを見て「また行きたいな」と思うきっかけにもなります。
実際、人気店ほど、新しいお客さんも常連さんもしっかり意識したホームページ作りをしていると感じます。更新頻度が高いお店は、リピーター率と新規集客の両方に好影響を与えますし、外国語ページを備えた観光地のレストランでは、インバウンド予約につながるでしょう。
次の章では、こうした成功例を具体的に見ながら、どんな工夫ができるのかを探っていきます。
参考にしたい!人気の飲食店ホームページのポイントは?

良いホームページは見た目の華やかさだけでなく「誰に何を伝えたいのか」がはっきりしています。集客できているお店ほど、その答えをデザインや構成に落とし込んでいます。ここでは特に参考になる3つのポイントを紹介します。
- 写真で食欲を刺激するデザイン
- 動画・エフェクトで世界観を演出
- 多言語対応で幅広く集客
1. 写真で食欲を刺激するデザイン
ただ料理を並べるだけではなく、湯気や光の入り方、器や背景まで計算された一枚を使っているものが多いです。見ただけで食欲をそそる演出が、新規のお客さんにも常連さんにも響きます。
2. 動画・エフェクトで世界観を演出
店内の雰囲気や調理風景を短い動画で紹介し、音や動きで臨場感をプラスすることで初めて訪れる人にもお店の雰囲気が伝わる工夫をしているケースがあります。
3. 多言語対応でインバウンド観光客も集客
英語や中国語ページを用意し、スマートフォンでの見やすさや操作性も重視。観光客や外出先のお客さんが迷わず情報を得られる環境を整えることで、予約や来店のハードルを下げています。
こうした事例に共通するのは、写真・映像・情報設計すべてが「体験を想像させる」ことに向けられている点です。次は、こうした工夫を自分のお店にどう落とし込むか、その作成ステップを見ていきましょう。
初心者でも簡単!飲食店ホームページ作成の手順

初めてホームページを作るとき、何から手をつければいいのか迷う方は多いものです。実は、流れを順番に追えばそれほど複雑ではありません。ここでは初心者でも進めやすいステップを紹介します。
1. 目的とターゲットの設定
まずは「何のために作るのか」をはっきりさせます。予約を増やしたいのか、お店の空気観を伝えたいのか。それによってページ構成や見せ方が変わります。ターゲットが若年層か観光客かによっても、デザインや言葉選びは異なります。
2. 必要ページとコンテンツの洗い出し
次に「トップページ」「メニュー」「アクセス」「予約ページ」など必要なページをリストアップします。載せる情報も書き出し、定期的な更新が必要な項目には印をつけておくと後が楽です。
3. 自分で作るか外注するかの選び方
予算や時間、パソコンスキルを考えて選びます。
- 無料〜低コストで始められるサービスにしたい
- コンスタントに自分で更新したい
- 費用はかかってもデザインにこだわりたい
など、ホームページの目的や今後の運用を考え、自分に合った方法を見極めましょう。
4. 写真・文章の準備方法
料理や店舗の写真は第一印象を決めます。自然光を活かし、背景や構図にも気を配ると魅力的になります。文章は短くわかりやすく、お店の個性が伝わる表現を心がけます。
5. 公開前に表示・挙動のチェック
リンク切れや誤字、スマートフォンでの表示崩れがないか確認します。予約フォームのテスト送信や、地図が正しく表示されるかも確認します。ここを丁寧に行うことで、公開後のトラブルを減らせます。
次の章では、この手順で作るホームページに何を載せるべきか、必要なコンテンツを詳しく見ていきましょう。
これだけは載せるべき!必須コンテンツ9選

ホームページに載せる情報は、お客さまが安心して来店できるかどうかを左右します。特に次に紹介する9つは、初めて訪れる人にも常連さんにも役立つ基本の情報になります。
- 店舗コンセプト
- 内観・外観写真
- メニューと価格
- 営業時間・定休日
- アクセス
- 予約フォーム/予約リンク
- スタッフ紹介
- 最新情報・イベント
- 採用情報
1. お店のコンセプト
お店の雰囲気や提供する価値をひと言で伝える部分です。「この店は自分の好みに合いそう」と感じてもらう入口になります。
2. 内観・外観写真
店内の席の配置や明るさ、外観の目印など、写真で見せることでお店の雰囲気や初めての人にも訪れやすくなります。来店のハードルが下がることで、結果的に集客にもつながります。
3. メニューと価格
料理名と値段はもちろん、お店を代表するメニューの写真や食材へのこだわりも添えると選ばれやすくなります。
4. 営業時間・定休日
最新情報を常に掲載することでお店の活気が伝わります。「臨時休業」や「季節の営業時間の変更」なども可能な限り早めに反映しましょう。
5. アクセス(Googleマップ埋め込み)
「住所」だけでなく「最寄駅」や「目印」「駐車場の情報」を載せると親切です。初めて訪れる人にも迷わず来てもらえます。
6. 予約フォーム
「電話番号」だけでなく「オンラインで予約できるフォーム」を用意すると、営業時間外の予約も取りこぼしません。外部の予約フォームを契約し、ホームページからリンクすることもできます。
7. スタッフ紹介
店主やスタッフを紹介することで親しみを感じてもらえます。お店をオープンした経緯や、料理長のこれまでの経歴などの情報もあると、信頼感が生まれます。
8. 最新情報・イベント
「新メニュー」や「キャンペーン」「イベントの開催」や「ポイント制度」などを定期的に更新することで、再来店のきっかけをつくります。
9. 採用情報
スタッフ募集がある場合は「求人ページ」も作成します。仕事内容や雰囲気がわかる情報を載せると応募につながりやすくなります。
この9つが揃えば、初めて検索してきた人にも常連さんにも「行ってみよう」と思ってもらえる基礎を作ることができます。
自分で作るか外注するか?制作方法と費用相場

ホームページ作りには、自分で作る方法と制作会社に依頼する方法があります。どちらにも良さと注意点があるので、目的や状況に合わせて選びましょう。
自分で作る場合のメリット・デメリット・費用感
メリットは、コストを抑えつつ自分のペースで作業できること。専門知識がなくても形になるノーコードツールもありますが、デザインや機能の自由度には限界があり、集客力を高めるには工夫が必要です。
商用利用やブランド構築を考えるなら、レンタルサーバー上でWordPressを使うことで広告非表示にできます。
写真はスマートフォンで撮ったもので十分使える
明るい自然光の下で、背景や構図を工夫すればスマートフォンでも十分きれいに撮れます。ただし、メインビジュアルや看板メニューなどは集客に直結するため、必要に応じて、プロのカメラマンへの依頼やホームページ用写真撮影サービスなどの利用も検討されると印象が大きく変わります。
レンタルサーバーの選び方と費用感
WordPressなどでしっかり作る場合は、ロリポップをはじめとするレンタルサーバーが必要です。月額は264円〜で独自ドメインの設定も可能。容量や表示速度、サポート体制を比較して選びましょう。写真や動画を多く掲載するなら、容量が大きめで安定性の高いプランがおすすめです。
▼参考
ロリポップ料金表
外注する場合のメリット・デメリット・費用感
制作会社に依頼すると、見た目や操作性、スマホ対応などの完成度が高く、SEOや多言語対応も最初から組み込めます。しかしながら費用は20万円以上が一般的で、規模や要望によっては100万円を超えることもあります。
必要な箇所だけ外注するという選択肢
まずは自分で立ち上げ、必要な部分だけ外注する方法もあります。テンプレートや基本構成は自分で作り、予約システムや多言語化など重要な機能だけ制作会社に任せる方法です。
飲食店ホームページの運営のコツと注意点

ホームページは作って終わりではなく、公開してからの更新と改善が集客や信頼構築につながります。ここでは、長く効果を発揮させるために押さえておきたい基本と注意点を紹介します。
無理のないペースの更新頻度
最低でも月1回は情報を更新すると良いでしょう。お店の運営もある中で毎日更新しようと意気込むと更新が途絶えがち。無理のない範囲で、継続して更新することが大切です。
「新メニュー」や「季節限定の料理」「営業時間の変更」など、小さなニュースでも構いません。定期的な更新は検索エンジンにも好影響を与え、ホームページを見に来た人に、お店が営業していることはもちろん、お店の活気も届けることができます。
情報の鮮度と正確さ
ホームページは作っただけでは新規客は増えません。定期的な更新のほか、SNSでの告知やGoogleビジネスプロフィールの活用、SEOなどと組み合わせてこそ力を発揮します。
古いメニューや過去のイベント情報が残っていると、お客さまの信頼を損なう恐れがあります。「価格」や「営業時間」などは特に注意して最新の情報を保ちましょう。また、「定休日のお知らせ」もまめに行うことで、「お店に来たら休みだった」という残念な体験を、お客様にさせないようにしましょう。
また、アクセス解析で訪問者の動きを確認し、ページの改善を続けることが大事です。
SNSでの告知やGoogleビジネスプロフィールの活用、SEOについては次のブロックで詳しく解説します。
セキュリティとバックアップ
CMSやプラグインは定期的にアップデートし、セキュリティを維持します。レンタルサーバーを利用される場合には、自動バックアップ機能があるサービスもあります。事前に確認し、万一のトラブルに備えましょう。
飲食店ホームページでやっておきたい4つの集客施策

ホームページを作った後は、さまざまな人に見てもらえるように工夫も必要です。ここでは、実際に来店や予約につなげるための運用のコツを紹介します。
- SNS連携(Instagram・X)
- Googleビジネスプロフィールの活用
- SEO
- インバウンド対応(多言語・文化配慮)
1. SNS連携(Instagram・X)
料理写真やイベント情報をSNSに投稿し、ホームページのリンクをそえます。SNSは発信のスピードが速く、拡散力も抜群です。特にInstagramは飲食と相性が良く、ハッシュタグで新規層にもアプローチできます。
またSNSは流れていくのも速いので、ホームページ上でも投稿が見えるようにすることで、さまざまな媒体を集約するケースもあります。
2. Googleビジネスプロフィールの活用
「Googleマップ」や検索結果に表示される「店舗情報」を最新に保ちましょう。「営業時間」や「住所」「写真」を充実させることで、近隣検索からの来店率が高まります。口コミへの返信も、信頼感を育てる重要な要素です。
3. SEO
「地域名+業態(例:浅草 カフェ)」のようなキーワードをページタイトルや見出しに含めると、検索結果で見つかりやすくなります。「メニュー名」や「季節のイベント」もコンテンツとして追加すれば、検索経由のアクセス増が期待できます。
4. インバウンド対応(多言語・文化配慮)
外国人観光客が増えているエリアでは、多言語対応が集客に影響します。具体的には次のような対応方法がありますので、ぜひ取り入れてみてください。
翻訳プラグインやウィジェットの利用
WordPressなら多言語ページを追加できるプラグインもあります。自動翻訳ツール(Google翻訳ウィジェットなど)を組み込む方法もありますが、重要なページは必ず人によるチェックを行いましょう。
ページ構造の分け方
日本語のページ内に英語を併記する方法や、言語ごとに/en/ や /zh/ などURLを分ける方法もあります。自分で作る場合には対応・管理のしやすさ、外注する場合には制作会社に相談するなど、お店に合った方法を検討すると良いでしょう。
画像内の文字も対応
メニュー画像やPOPなどの文字は、翻訳テキスト版も用意すると親切です。見る人に「これは何て書いてあるんだろう」と疑問に思わせない工夫をすることで、安心感につながります。
文化や習慣への配慮
アレルギーやベジタリアン対応なども明記すると、予約の障壁を減らせます。
インバウンド対応がメインの目的ではない場合には、ホームページが完成した後に少しずつ追加するのでも良いでしょう。
まとめ
ホームページは、新規のお客さんと常連さん、どちらにも価値を届けられるお店の顔です。作るべき理由や、作成の手順、必要なコンテンツ、制作方法の比較、運用と集客のコツまで見てきましたが、すべてを一度に完璧にやる必要はありません。
まずは、トップページと基本情報だけでも良いので小規模で開始し、そこから写真を追加したり、予約フォームを設置したりと、少しずつ育てていけばいいのです。更新のたびにホームページは鮮度を増し、お客さんとの距離も縮まっていきます。
今からできることは、例えばスマートフォンで店内の写真を撮ることや、必要なページを書き出してみること。お店の魅力を、より多くの人に届けていきましょう。



