「ブログを始めたいけど稼ぐのは難しいの?」
ブログを始める際にこうした疑問を持つ人もなかにはいるでしょう。結論からいうと、ブログの収益化は難しいと言えます。しかし、それ以上にやる価値もあるので、やらずに諦めるのはとてももったいないことです。
今回はブログの収益化が難しいと言われている理由と、それでもやるべき理由を紹介。収益化までの具体的な流れとコツについてもお伝えしていきます。
ブログの収益化が難しい理由
ブログの収益化が難しいのは、下記のような理由があるからです。
【ブログの収益化が難しい理由】
- 検索上位に表示させることが難しいから
- 成果が出るまでに時間がかかるから
- アドセンスの単価が低いから
ブログで収益化を図るには、Google検索エンジンの仕組みや検索結果の上位に表示させるための対策方法などの専門知識が必要です。また収益が発生するまでに時間がかかる点やアドセンスの単価の低さが、足かせとなり収益化に至るまえにブログをやめてしまう人も多々います。
検索上位に表示させることが難しいから
ブログで収益を得るためには、ブログへの訪問者数を増やす必要があり、そのためにはGoogleなどの検索エンジンで上位表示させる必要があります。文字にすると簡単ですが、実際には競合サイトが多く、そう簡単には上位表示を獲得できるものではありません。
ブログで稼ぐ際には「アフィリエイト」や「アドセンス」という方法を用いますが、アフィリエイトを行う際に利用するアフィリエイターと広告主を繋ぐサイトであるASP最大手のA8.netによると、2016年には約210万だったパートナーサイト数が2021年には約300万に増加。つまり、A8.netだけ見ても、ここ5年の間に約90万のブログが新たにアフィリエイトに参入したことになります。※下記画像参照。
なかには登録だけして稼働していないサイトもあるでしょう。しかし、それでも数多くのサイトと少ないパイを奪い合うことになるため、収益化が難しくなっているのは間違いありません。
成果が出るまで時間がかかるから
「少ないパイを勝ち取る」ためには適切なSEO対策(検索結果で上位に表示させるための対策)を行う必要があります。しかし、このSEO対策は一般的に結果が出るまでに3~6ヶ月ほどかかると言われています。
当然ですが間違った対策をとってしまうと、さらに収益化までの期間は延びてしまいます。
こうした下積み時代にも記事を書き続ける必要があり、先の見えない不安を抱えながらの努力に挫折してしまう人が多いのも事実です。下記の総務省の発表によると、ブログをはじめて1年後の継続率は30%、2年後には10%、3年後には3%にまで減ると言われています。このように成果が出づらいことが、ブログの継続率を下げるため、収益化が難しいと言われる一因となっています。
アドセンスの単価が低いから
ブログで稼ぐ方法にはアフィリエイトのほかにもアドセンスがあります。アドセンスとは、Googleが提供するオンラインコンテンツ向けの広告による収益化サービスです。アドセンスには審査があり、審査を通過するとブログの内容とマッチした広告が自動で設置されます。その広告を読者が「クリックする」ことで報酬が発生する仕組みになっており、「購入」を成果とするアフィリエイトに対して、アドセンスでは成果を発生させるのが比較的容易です。
ただし、1クリックの単価が低めに設定されており、下記のようにアフィリエイトよりも多くの訪問者を集める必要があるため、「稼ぐ」ことにおいては難易度が上がります。
月の報酬額 | アドセンス(単価0.25円の場合) | アフィリエイト |
---|---|---|
1万円 | 4万PV | 1万PV |
5万円 | 20万PV | 10万PV |
10万円 | 40万PV | 30万PV |
50万円 | 200万PV | 100万PV |
ブログの収益化を目指すメリット
前項までの理由により世間では「ブログはオワコン(稼げない)」といった意見もありますが、それでも下記のような理由があるためブログはやる価値があります。
- 初期投資が少ない
- 自分のペースで進められる
- マーケティングのスキルが身に付く
初期投資が少ない
ブログにかかる経費は基本的にドメインとレンタルサーバー代のみ。年間約10万円以下でできるため、他のビジネスに比べて手軽に始められ、万が一失敗したとしてもそれほど痛手を負いません。たとえば下記のような副業におすすめされているビジネスを見てみると、ブログがいかにリスクの少ないビジネスかがわかります。
- せどり:在庫代金20〜30万円〜
- プログラミング:スクール代金数十万円〜
- FX:稼ぐなら数万円〜数十万円
- 株式投資:最低10万円以上
- ブログ:月1,000円程度
自分のペースで進められる
ブログはPCとネット環境さえあれば、時間と場所に縛られることなく作業できます。アルバイトのように店舗に行く必要もなければ、時間を拘束されることもありません。1日1記事書いても良いし、1週間に1記事書いても良いなど、更新のペースも自分で決められます。
収益を発生させられるようになれば、ストレスフリーに生活できる未来が待っていると言えます。また、頑張り次第では月に数百万円を稼ぐことも夢ではありません。
マーケティングのスキルが身につく
ブログを運営していくなかで、「ブログに集客(人を集める)ためにはどうすれば良いか」といったWebマーケティングの知識が身につきます。また、訪問してくれたユーザーに読んでもらうためのライティングスキルも身につくので、たとえブログで収益が発生しなくても、それらのスキルを武器にライターやWebマーケターへの転身も可能。将来の選択肢を増やせます。
ブログ収益化までの流れ
ブログで収益を発生させるまでの流れは下記のとおりです。
【ブログ収益化までの流れ】
- ジャンルを決定する
- ブログを開設する
- ASP・アドセンスに登録する
- 記事を書く
- PDCAを回す
ブログは書いて終わりではありません。収益を発生させるためには分析と改善が必須です。報酬が発生している記事としていない記事の分析を行い、報酬が発生していない記事をリライト(編集)してみたり、アクセス数を見て傾向を分析して改善を図ったりすることで、少しずつ収益を上げられるようになります。
①ジャンルを決定する
アフィリエイトには収益化が図りやすいジャンルと図りにくいジャンルがあります。収益化を目的としてブログを運営するのであれば、収益性の高いジャンルを狙うようにしましょう。
【ブログ初心者でも高単価を狙いやすいジャンル一例】
- 化粧品
- エンタメ
- 恋愛
- Webサービス/インターネット接続
- 学び・資格
- ファッション
ポイントは「収益性が高いジャンル×自分が得意とするジャンル(興味があるジャンル)」であることです。自分が得意とするジャンルでないと記事を書くことが辛くなってしまいます。何より継続が大切なので、ジャンルの収益性が落ちるとしても自分の得意とするジャンルを選択するのがおすすめです。
アフィリエイトのジャンル選びについては、「【ブログジャンル一覧】初心者におすすめアフィリエイトジャンルの選び方」で詳しく解説しているので合わせて参考にしてください。
②ブログを開設する
世の中にはさまざまなブログサービスがありますが、収益化を目指すのであれば独自ドメインを取得してWordPressでブログを開設しましょう。独自ドメインでブログを開設する手順は下記のとおりです。
【独自ドメインでのブログ開設手順】
③ASP・アドセンスに登録する
ブログで収益を発生させるために、ASPとアドセンスに登録します。これらはどちらか一方だけを利用しても良いし、併用しても構いません。アドセンスは審査に通れば、コンテンツにあわせた内容の広告が自動的に出稿されますが、ASPに関しては自分で掲載したい広告を選ぶ必要があります。ASPサイトも数多く存在しますが、初心者におすすめのASPサイトは下記のとおりです。
【初心者におすすめのASP5つ】
- A8.net
- afb
- もしもアフィリエイト
- Amazonアソシエイト
- 楽天アフィリエイト
そのほか、初心者におすすめのASPサイトは「初心者におすすめのASP10選!アフィリエイトの成功にはASP選びが重要」をご確認ください。ちなみにアフィリエイトで収益が発生する仕組みについては「アフィリエイトリンクの種類や見分け方、貼り方、作成方法、報酬発生の仕組みを紹介」で解説しているので、アフィリエイトについてより理解を深めるためにもあわせて参考にしてみましょう。
④記事を書く
ASP・アドセンスに登録して収益化の下地が整ったら、いよいよ記事を書いていきます。ただし、日記のような日常報告を書き連ねる記事はNG。収益化目的のブログにおいては「読者にとって有益かどうか」が重要です。なぜかというと、Googleがサイトの検索順位を決める基準の一つとして「記事の有益性」を掲げているからです。
読者の検索行動の裏には「自分の持つ課題を解決したい」という気持ち(ユーザーニーズ)が隠れています。たとえば「ブログ 収益化」と検索しているのであれば、読者は「ブログで収益をあげる方法を知りたい、そしてその方法を実施して実際に収益を上げられるようになりたい」と思っていることが考察できます。こうした課題に対して、具体的かつ再現性の高い解決策を提示している記事が「有益性の高い記事」です。
Googleはこうした質の高い記事を評価する傾向にあるため、記事を書く際は「ユーザーニーズ」と「そのニーズに合致した解決策の提示」を意識して、執筆するようにしましょう。
⑤PDCAを回す
収益を発生させるために、特に重要なのがPDCAを回すこと。PDCAとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字を取った造語です。ブログは書いて終わりではありません。すでにある記事で成果がでない場合は、「なぜ成果がでないのか」を把握する必要があります。そして改善点の予測を立てて実行し、その効果を評価してさらに改善を繰り返していくことで少しずつ収益が発生するようになっていきます。
PDCAを回す際はやみくもに行うのではなく、下記のような分析ツールを用いて、データに基づく改善を行っていきましょう。
【PDCAにおすすめのツール】
ツール名 | 費用 | 用途 |
---|---|---|
Googleサーチコンソール | 無料 | インデックス(牽引)状況、インデックスのリクエスト、ユーザー(読者)の流入経路分析など |
Googleアナリティクス | 無料 | ユーザーのサイト内の行動分析(滞在時間、直帰率、遷移ページなど) |
Ahrefs(エイチレフス) | $99/月~ | 自他サイトのアクセス数、流入キーワードのボリュームの分析 |
初心者がブログを収益化するコツ
初心者がブログで収益化するためには下記のようなコツを抑えておく必要があります。
【初心者がブログを収益化するコツ】
- 無理のないペースで継続する
- ベネフィットを伝える
- 人気のブログを参考にする
まずなんといっても継続が大切です。継続しないことにはブログからの収益は発生しないので、自分のペースで続けていきましょう。またその間にも「どうすれば収益化させられるか」の研究は欠かさないようにして、絶えずブログの改善を行うようにしましょう。
無理のないペースで継続する
先にも少し触れていますが、ブログは継続が命。定期的に更新しているブログとそうでないブログでは、情報の鮮度が異なるため、前者の方が信頼度は高くなるでしょう。ただし、毎日更新する必要はありません。無理をしてしまうと、短期的には更新頻度を上げられても、次第にしんどくなってきてブログをやめる、または数ヶ月まったく更新しないといった事態に陥ります。ブログは長期的に育てていくものなので、最初は月に5~10本程度を目安に更新できるようにしましょう。
ベネフィットを伝える
ベネフィットとは、商品やサービスを購入したのちに、その人にどういった変化が訪れるかを言います。たとえばウォーターサーバーの代表的なメリットは「冷温水がすぐにでること」です。ベネフィットは「調乳が楽になる」、「お湯を沸かす時間や水を冷やす時間がないため、時短になる」、「水を冷やす必要がないので、冷蔵庫のスペースが空く」などが考えられます。
ベネフィットを伝えることで、読者が自分の状況に置き換えやすくなり、その必要性に納得感を持ちやすくなります。少し話がズレますが、人間は何かを購入・決断をする際に「損をしたくない」心理が強く働きます。そのため、メリットだけを伝えてしまうと、読者は「損をしたらどうしよう」「買ってから使わなかったらどうしよう」という気持ちになるので、購入率は思うように伸びないでしょう。
それに対して、具体的なシチュエーションを提示して必要性をアピール。読者にとってのベネフィットを明示できれば、購入率が改善し、収益を上げやすくなるでしょう。
人気のブログを参考にする
ブログの運営では、「やってみないとわからない」点が多くあります。すべてを手探りしてしまうと、収益発生までにかなりの時間がかかるでしょう。そこでおすすめなのが、人気のブログや収益を出しているブログの真似をすることです。すでに稼いでいる先輩ブロガーのブログには「稼げる秘訣」がたくさん転がっているので、下記のような点に注目して先輩たちのブログを分析してみましょう。
- 記事の書きかた
- サイトの構造
- 集客方法
ブログの運営に慣れてくると、先輩ブロガーが取っている手法が見えてきます。そこでの気づきを自分のブログに活かしていけば、自己流で運営するよりも短時間で収益化できるようになるでしょう。
まとめ
ブログの収益化は思っているほど簡単ではありません。しかし、難しいからこそ、軌道に乗れば大きな収益を得られるため、やる価値はあると言えるでしょう。
そんなブログの収益化の強い味方となってくれるのがWordPressです。WordPressの設定は一般的に難しいと言われますが、ロリポップ!レンタルサーバーのWordPress簡単インストールを利用すれば60秒で設定ができます。また提携しているムームードメインでドメインを取得すれば連携もスムーズ。より簡単にWordPressでのブログ立ち上げができるので、あわせてぜひご利用ください。