PHPのバージョンアップ前に確認する3つのポイントとは?サイトが崩れたときの対処法も解説

PHP(プログラミング言語)に関する重大な脆弱性のニュースが話題となり、WebサイトのPHPのバージョンアップについて気になっている方も多いのではないでしょうか。

ご自身のWebサイトでPHPを使っているかわからない方も、WordPressやお問い合わせフォーム、ご自身で設置したプログラム(CGIやツールなど)をご利用の場合は、PHPが使われている可能性があります。

しかしながら、準備をせずにPHPのバージョンを上げてしまうと「ホームページが真っ白になって見れなくなった」「エラーが表示されて動作しなくなった」というトラブルが起きることがあります。
これはレンタルサーバー側の不具合ではなく、お使いのプログラムやプラグインが新しいPHPのバージョンに対応していないことが原因であるケースがほとんどです。

この記事では、みなさんのWebサイトを守りながら安全にPHPをバージョンアップするために、お使いのバージョンの確認方法から必ず確認していただきたい重要なポイントを解説します。

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PHPのバージョンを確認しよう

PHPのバージョンを確認しよう

まずは、ご自身のWebサイトでPHPが使われているか、使われている場合にはどのバージョンで動いているかを確認しておきましょう。

PHPのバージョンは、サーバーの管理画面やWordPressの管理画面から確認できます。

方法1:「ロリポップ!レンタルサーバー」の管理画面で確認する

「ロリポップ!レンタルサーバー」をお使いの方は、管理画面(ユーザー専用ページ)から確認できます。

  1. 管理画面にログインする
  2. 「サーバーの管理・設定」にある「PHP設定」をクリックする
  3. PHP設定エリアに表示される、ドメインごとのPHPバージョンを確認する

複数のドメインを運用している場合、ドメインごとにバージョンが異なることもあります。
すべてのドメインをひととおりチェックしておくと安心でしょう。

▼「ロリポップ!」マニュアル
PHP設定

方法2:WordPressの管理画面で確認する

WordPressをお使いの場合は、サイトの状態を診断するWordPressの標準機能である「サイトヘルス」からも確認できます。

  1. WordPressの管理画面にログインする
  2. メニューの「ツール」→「サイトヘルス」をクリックする
  3. 画面上部の「情報」タブをクリックする
  4. 「サーバー」の項目を開き、PHPのバージョンを確認する

「ステータス」タブに「サイトが PHP の非常に古いバージョンで動作しています。」と表示されている場合は、早めにバージョンアップを検討したいサインです。

確認したバージョンは、メモしておくのがおすすめです。
万が一バージョンアップ後に不具合が起きたとき、元のバージョンに戻す際の目安になります。

PHPのバージョンアップをする前に確認する3つのポイント

バージョンアップをする前に確認する3つのポイント

PHPのバージョンを確認できたら、いよいよバージョンアップの準備に進みます。準備をせずにPHPのバージョンを上げてしまうと、サイトが真っ白になったり、エラーが表示されたりするトラブルにつながりかねません。

PHPのバージョンアップを行う際には、次の3つのポイントを事前に確認しておきましょう。

  • ポイント1:必ずバックアップを取る
  • ポイント2:WordPress本体・テーマ・プラグインを最新にしておく
  • ポイント3:提供されている最新バージョンを確認する

ポイント1:必ずバックアップを取る

PHPのバージョンアップを行う際、最も重要なのが「万が一、サイトが表示されなくなっても元の状態に戻せる準備をしておくこと」です。

バックアップしておくと良いデータとして、次のものがあげられます。

  • Webサーバー上のファイル(WordPressの場合は、プログラムやテーマ、画像ファイルなど)
  • データベース(WordPressの記事データや設定などが保存されている場所)

「ロリポップ!レンタルサーバー」をご利用の場合には、管理画面から、下記の手順でバックアップが可能です。

バックアップオプションをご利用中の方

管理画面から、Webサーバー・データベースのバックアップ取得、過去7回分のダウンロード、データの復元ができます。(エンタープライズプランは無料)

▼「ロリポップ!」マニュアル
バックアップオプションについて

手動でバックアップする場合

<ファイル>
スタンダードプラン以上はSFTP・SSHでダウンロードします。SFTP・SSHが使えないプランをご利用の場合は、管理画面の「ロリポップ!FTP」やFTPソフトでダウンロードできます。

<データベース>
phpMyAdminでエクスポートします。

ポイント2:WordPress本体・テーマ・プラグインを最新にしておく

PHPバージョンが古いまま長期間運用していたサイトを最新のPHPバージョンに上げると、動作しなくなったり画面が壊れたりする可能性が高くなります。

バージョンアップを適用する前に、以下のアップデートをすべて完了させておくと良いでしょう。

1. WordPress(CMS)本体のアップデート
2. 使用しているテーマのアップデート
3. インストールしているプラグインのアップデート

何年もアップデートが停止している古いプラグインは、最新のPHPに対応しておらず、エラーの原因になりやすくなります。不要なプラグインは無効化・削除するか、代替のプラグインへの乗り換えを検討しましょう。

また、古いPHPを使われていた場合には、最新バージョンのWordPressにアップデートできない場合があります。WordPressの公式ページにて「PHPの互換性とWordPressのバージョン」が案内されていますので、確認すると良いでしょう。

ポイント3:提供されている最新バージョンを確認する

脆弱性対応が施された「ロリポップ!レンタルサーバー」で現在提供可能な最新バージョンは、2026年11月時点で「PHP 8.5」 となります。

「ロリポップ!レンタルサーバー」で安全にご利用いただけるバージョンはサーバーの仕様ページの「CGI / PHP」で確認できます。記載のバージョンを選択してバージョンアップを適用してください。

▼「ロリポップ!レンタルサーバー」サーバーの仕様
https://lolipop.jp/service/server-spec

<「ロリポップ!レンタルサーバー」で古いPHPバージョンをお使いのお客様へ>

「ロリポップ!レンタルサーバー」では、古いPHP(パッチの公式サポートが終了しているものなど)で稼働しているWordPressサイトなどに対しても、サービス側で独自のセキュリティパッチを適用して保護に努めています。

▼「ロリポップ!レンタルサーバー」お知らせ
PHPの脆弱性への対応に伴うメンテナンス完了と経緯のご報告

なお、上記の対策は応急的なものとなり、今後見つかる脆弱性には公式の修正が提供されない、またはロリポップ側での対応ができない可能性があります。

「今すぐにバージョンアップしないと直ちに攻撃される」というわけではありませんが、今後の安定運用や安全性の観点からも、ご自身のタイミングで公式パッチの当たった最新バージョンへ計画的に移行していただくのが最も安心です。

PHPをバージョンアップしよう

PHPをバージョンアップしよう

「バージョンアップをする前に確認するポイント」の対応を完了したら、PHPのバージョンアップを進めましょう。

「ロリポップ!レンタルサーバー」では、管理画面のPHP設定メニューから行えます。

▼「ロリポップ!」マニュアル
PHP設定

なお、複数ドメインをお持ちの場合「すべてのドメイン」のPHPバージョンを一括で変更できますが、すべてのWebサイトの表示が同時に崩れるおそれがあるため、1つのドメインずつ変更して表示を確認いただくのが良いでしょう。

もしバージョンアップ後にサイトが崩れてしまったら?

バージョンアップ後にサイトが崩れてしまったら

まずPHPバージョンの変更は、設定してから反映までに5〜10分ほどかかります。変更直後に「バージョンが変わらない」「Webサイトの表示が崩れた」と慌てないよう、反映までにタイムラグがあることを覚えておくと良いでしょう。

その上でPHPのバージョンを上げた後にエラーが発生した場合は、焦らずに「元のPHPのバージョン」に一度戻しましょう。

PHPのバージョンを戻すことで、多くの場合は元の通りサイトが正常に表示されるようになります。
元のバージョンに戻した状態で、エラーを引き起こしているプラグインの特定やテーマの修正を行った上で、再度バージョンアップに挑戦しましょう。

「ロリポップ!レンタルサーバー」をご利用の場合は、管理画面よりバージョンアップ時と同様の手順で元のバージョンに戻すことが可能です。「PHPのバージョンを確認しよう」のブロックで解説した『元のPHPのバージョン』情報がここで必要になります。

詳しい手順は下記のマニュアルで解説していますので、ご参照ください。
※PHP7.1未満のバージョンからアップグレードした場合、変更前のバージョンに戻せない場合があるためご注意ください。

▼「ロリポップ!」マニュアル
PHP設定

なお、バックアップデータからご自身で復旧する場合は、アップロード先のディレクトリを間違えないよう注意して行ってください。

まとめ

PHPのバージョンアップは、Webサイトを安全に運用し続けるために欠かせない作業です。とはいえ、準備をせずに進めると、サイトが表示されなくなるトラブルにつながることもあります。

作業前には現在のPHPバージョンを確認し、バックアップの取得、WordPress本体・テーマ・プラグインの更新、提供されている最新バージョンの確認という3つのポイントを押さえておきましょう。

「ロリポップ!レンタルサーバー」をお使いの方は、管理画面の「PHP設定」からドメインごとにバージョンを切り替えられます。まずは今のPHPバージョンを確認するところから始めてみてください。