「レンタルサーバーやドメインは用意できたけれど、WordPressをどうやってインストールすればいいのか分からない」「調べてみたら専門用語や手順が多くて、なんだか難しそう」そんな不安を抱えていませんか。
結論から言うと、WordPressのインストール方法にはレンタルサーバーの機能を使う方法とWordPressを手動でダウンロードしてインストールする方法の2つがあります。多くのレンタルサーバーには数クリックで完了する簡単インストール機能が用意されているため、必ずしもFTP(サーバーへファイルを転送する仕組み)やデータベースの設定を自分で行う必要はありません。
本記事では、この2つの方法の違いとインストール前に確認しておきたいこと、それぞれの具体的な手順、うまくいかないときの対処法、そしてインストール後に整えておきたいポイントまで、初心者向けに解説します。

WordPressのインストール方法は2種類ある

WordPressをサイトに導入する方法は、大きく分けて「レンタルサーバーの機能を使う方法」と「WordPressを手動でダウンロードしてインストールする方法」の2つです。
- レンタルサーバーの簡単インストール機能を使う方法
- WordPressをダウンロードして手動でインストールする方法
それぞれの特徴を知っておけば、自分の状況に合った方法を選びやすくなるでしょう。
レンタルサーバーの簡単インストール機能を使う方法
多くのレンタルサーバーには、WordPressを数クリックで導入できる簡単インストール機能が用意されています。サーバーの管理画面から必要事項を入力するだけで、ファイルのアップロードやデータベース(WordPressの記事データなどを保存する仕組み)の作成をサーバー側が自動で行ってくれる、手軽な方法です。専門知識がなくても導入しやすいのが特徴でしょう。
WordPressをダウンロードして手動でインストールする方法
WordPress公式サイトからファイル一式をダウンロードし、FTPソフトでサーバーにアップロードしたうえで、データベースの作成やインストール画面での設定を自分の手で行う方法です。簡単インストール機能が用意されていないサーバーを使っている場合や、ファイル構成・設定を細かく調整したい場合に選ばれる方法といえます。
初心者には簡単インストールがおすすめ
WordPressが初めての方は、まず簡単インストール機能を使う方法から検討してみましょう。手動インストールに比べて操作の手間や設定ミスのリスクが少なく、短時間で管理画面までたどり着きやすいのがメリットです。手動インストールは、簡単インストールが使えない環境や、サーバー構成にこだわりたい場合の選択肢として押さえておいてください。
WordPressをインストールする前に確認しておきたいこと

インストール作業に入る前に、次の3点を確認しておくと、途中でつまずくリスクを減らせます。
- WordPressの動作要件を満たしたサーバーか確認する
- インストール先のURL・ドメイン設定を確認する
- 既存のサイトやファイルがある場合はバックアップを取る
WordPressの動作要件を満たしたサーバーか確認する
WordPress公式サイトでは、推奨環境としてPHP 8.3以上、データベースはMariaDB 10.11以上またはMySQL 8.0以上を挙げています。PHP 7.4以上・MySQL 5.5.5以上でも動作するとされていますが、これらのバージョンはすでにサポート終了を迎えているため、契約中のサーバーでどのバージョンが使えるか、管理画面や公式サイトで確認しておきましょう。
※推奨環境は2026年9月時点のWordPress公式サイトの記載に基づきます。最新の要件は公式サイトでご確認ください。
インストール先のURL・ドメイン設定を確認する
WordPressをどのドメイン・ディレクトリにインストールするかによって、サイトのURLが決まります。独自ドメインを使う場合は、ドメインとサーバーを結びつけるDNS設定がサーバー側に反映されているかをあわせて確認してください。設定が反映されていないと、インストールを終えてもサイトが正しく表示されないことがあります。
既存のサイトやファイルがある場合はバックアップを取る
すでに同じサーバー・ドメインで別のサイトを運用している場合や、既存のファイルが残っている場合は、インストール前にバックアップを取っておくと安心でしょう。誤って上書きしてしまった場合の備えにもなります。
簡単インストール機能でWordPressをインストールする手順

ここでは、レンタルサーバーの簡単インストール機能を使う場合の基本的な流れを、4つのステップで見ていきましょう。画面の名称や入力項目はサービスによって多少異なるため、実際の操作は契約中のサーバーのマニュアルもあわせて確認してください。
ステップ1:レンタルサーバーの管理画面にログインする
契約しているレンタルサーバーの管理画面(コントロールパネル)に、契約時に発行されたIDとパスワードでログインします。管理画面のURLやログイン情報は、契約完了時に届くメールに記載されているケースがほとんどです。
ステップ2:WordPressの簡単インストール機能を選択する
管理画面のメニューから、WordPressの簡単インストール機能を選びましょう。多くのサーバーでは「WordPress」「アプリケーションのインストール」「簡単インストール」といった名称のメニューにまとまっています。
ステップ3:インストール先・サイト情報・管理者情報を入力する
インストール画面が開いたら、次のような項目を順番に入力していきましょう。
- インストール先のドメイン・ディレクトリ(サイトURL)
- 利用するデータベース(新規に自動作成を選べるサーバーが多く、その場合は名前やパスワードを自動生成してくれることもあります)
- サイトのタイトル
- 管理者用のユーザー名・パスワード・メールアドレス
- 最初に使用するテーマ(あとから変更可能)
入力する項目名や並び順はサーバーごとに異なりますが、求められる情報自体はおおむね共通しているでしょう。
ステップ4:インストールを実行して管理画面にログインする
入力内容を確認し、利用規約への同意にチェックを入れてからインストールを実行します。処理が完了すると管理者ページのURLが表示されるので、そこからログイン画面にアクセスすればWordPressの管理画面(ダッシュボード)に入れます。
サービスによって画面の見た目や入力項目の名称は異なるため、実際の操作は契約中のサーバーの案内に沿って進めてください。「ロリポップ!レンタルサーバー」をお使いの方は、ロリポップでのWordPress簡単インストールの手順を参考にすると迷わず設定できるでしょう。
WordPressを手動でダウンロード・インストールする手順

簡単インストール機能が使えない場合や、設定を細かく調整したい場合は、次の6ステップで手動インストールを進めましょう。
ステップ1:WordPress公式サイトから最新版をダウンロードする
WordPress公式サイト(wordpress.org)のダウンロードページにアクセスし、最新版のZIPファイルをダウンロードします。ダウンロードページには常に最新の安定版が公開されているため、バージョン選びに迷うことはないでしょう。
ステップ2:ダウンロードしたzipファイルを解凍する
ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、wordpressという名前のフォルダが生成されます。このフォルダの中身が、このあとサーバーへアップロードする一式です。
ステップ3:WordPress用のデータベースを作成する
契約しているレンタルサーバーの管理画面から、WordPress専用のデータベースを新規に作成しておきましょう。多くのサーバーでは、データベースの作成とあわせて接続用のユーザー名・パスワードの設定や権限の割り当ても必要です。ここで設定した情報は、あとの手順で使うため忘れずに控えておいてください。
ステップ4:FTP・SFTPなどでサーバーに接続する
FTP・SFTPソフト(FileZillaなど)を用意し、サーバーのホスト名・ユーザー名・パスワードを入力して接続します。接続に必要な情報は、契約中のサーバーの管理画面で確認できるでしょう。
ステップ5:WordPressのファイルをサーバーにアップロードする
解凍したwordpressフォルダの中身を、公開用ディレクトリにアップロードします。ファイル数が多いため、アップロードには数分かかることがあります。サブディレクトリにインストールしたい場合は、あらかじめ該当フォルダを作成してからアップロードしてください。
ステップ6:ブラウザからアクセスしてインストールを完了する
アップロードが完了したら、対象のURLにブラウザでアクセスし、画面の案内に沿ってサイト名・管理者情報・データベース情報などを入力すればインストールが完了します。サイトの設定情報をもとに生成される設定ファイルwp-config.phpは、通常インストール時に自動で作成されますが、環境によってはWordPress同梱の雛形ファイルwp-config-sample.phpをもとに手動で作成するケースもあるようです。
以上の6ステップを終えれば、手動インストールは完了です。
WordPressをインストールできないときの原因と対処法

手順通りに進めたつもりでも、環境によってはエラーが出ることがあります。代表的な3つの原因と対処法を押さえておきましょう。
データベース接続確立エラーが表示される
データベースへの接続に必要な情報(データベース名・ユーザー名・パスワード・ホスト名)のいずれかが誤っていると、この画面が表示されます。設定した内容とwp-config.phpに記載された情報が一致しているか、あらためて見直してみてください。ホスト名は「localhost」以外の値が指定されているサーバーもあるため、契約中のサーバーの案内も確認しておきましょう。
FTP・SFTPでサーバーに接続できない
接続できない場合、ホスト名・ユーザー名・パスワードの入力ミスや、パスワードに余分な空白が含まれているケースがよくある原因です。それでも接続できないときは、FTPソフト側の接続モードを切り替えると解決することがあります。
インストール画面やサイトが表示されない
インストール直後に「無効なURLです」といった表示が出る場合、ドメインやSSLの設定がサーバー側にまだ反映されていないことが原因であるケースが多いようです。小一時間ほど時間を置くと解消することが多いので、少し待ってから再度アクセスしてみましょう。それでも改善しない場合は、入力したURLに誤りがないかも確認してください。
WordPressのインストール後に確認しておきたいこと

インストールが完了したら、公開前に次の3点を整えておくと安心です。
HTTPSで正常にアクセスできるか確認する
WordPress公式サイトでは、HTTPS化はすべてのインストールで必須の要件とされています。サイトのURLの先頭が「https」になっているか、ブラウザでアクセスして確認しましょう。まだ「http」のままの場合は、契約中のサーバーで独自SSLの設定が必要でしょう。
「ロリポップ!レンタルサーバー」の場合、ユーザー専用ページの「証明書お申し込み・設定」から無料の独自SSLを申し込め、5分ほどで設定が完了します。ムームードメインで取得したドメインを使っている場合は、ネームサーバーの連携もあわせて確認しておくとスムーズです。
パーマリンクを設定する
初期状態のパーマリンク(記事ごとのURL形式)は、どのサーバー環境でも動作する形式になっていますが、URLに記事の内容が反映されず、見た目もわかりにくいという難点があるでしょう。管理画面の「設定」→「パーマリンク」から、見やすい形式に変更しておきましょう。
バックアップやセキュリティなどの初期設定を確認する
管理者のユーザー名・パスワードが推測されやすいものになっていないか見直し、自動バックアップの設定やセキュリティ系プラグインの導入も検討してみてください。インストール直後のタイミングで整えておくと、あとから手間をかけずに済みます。
WordPressのインストールに関するよくある質問

WordPressのインストールは無料ですか?
WordPress本体は無料で利用できます。GPLv2ライセンスのもと無償で公開されているソフトウェアで、ダウンロードや利用に費用はかかりません。ただし、サーバー代やドメイン代、有料テーマ・プラグインを使う場合の費用は別途必要になるため、その点は分けて考えておきましょう。
WordPressのインストールにはどのくらい時間がかかりますか?
簡単インストール機能を使う場合は、数分程度で完了することがほとんどです。手動インストールは、ファイルのアップロードやデータベース作成などの準備が加わる分、環境や回線速度によって数十分程度かかる場合があります。あくまで目安のため、時間に余裕を持って作業するとよいでしょう。
インストール後は何をすればいいですか?
インストール後は、本記事で紹介したとおりHTTPS化やパーマリンク設定、バックアップ・セキュリティなどの初期設定を済ませておきましょう。最低限の設定を終えてから、テーマやプラグインの導入、記事作成といった本格的なサイト運営に進むと安心です。
まとめ
WordPressのインストールには、レンタルサーバーの簡単インストール機能を使う方法と、公式サイトからダウンロードして手動で設定する方法の2つがあります。
初めての方はまず簡単インストールを試し、うまくいかない場合の原因と対処法、インストール後に整えておきたいポイントもあわせて押さえておけば、迷わずサイトを立ち上げられるでしょう。
まずは今回の手順を参考に、WordPressのインストールから始めてみてください。



