【第2回】どんなホームページをつくる?

スマホ時代でも通用する!ホームページのしくみを知る

この記事で学べること

  • webサイトの目的って?
  • webサイトにはどんな種類があるの?
  • 目的と種類の組み合わせ

前回はwebページやwebサイトの違いやスマートフォンでの表示も重要、ということを学びました。

では早速「webサイトを作るぞ!おー!!」と言って、さて、どんなwebサイトにしましょうか?

かっこいいwebサイト?シュッとしたwebサイト?動きがある派手なwebサイト?

webサイトで何をしよう

「webサイトを作る」というと、どうしても「かっこいい」とか「シンプルな」とかの「なんとなくこんな感じ」という見た目をイメージしがちです。

でもそれはまだあとの話……

webサイトを作るときにはまず「なんのwebサイトを作るのか」を考えます。会社のwebサイト、お店のwebサイトという意味ではありません。

そのwebサイトで何をするの?」ということを考えていきます。いわゆる「目的」です。

目的の一例

  • 会社のことを知ってほしい
  • お店にお客さんがきてほしい
  • 商品を買ってほしい
  • 会社や商品のファンを増やしたい
  • 商品の使い方やアレンジ方法などを伝えたい
  • 作品や実績をみてもらいたい(そして次の仕事につなげたい)

いかがですか? webサイトひとつとってもいろんな目的があるんですね。

言われてみれば私たちは普段何か目的を持ってwebサイトを探したり見たりしていませんか?

そうなんです。ただ「作るぞー!おー!」と気合いと思いではwebサイトは作れないんです。

この機会にあらためて「どんな目的のwebサイトを作りたいのか」を考えてみてくださいね。

全部入りはキケン

あれもこれもとやりたいことをまるっと全部入りにしてしまうと、webサイトを見にきた人は「で、何を見たらいいの?」「わたしの知りたい情報はどこ?」と迷ってしまって、結局何も買わず、何も見ずにwebサイトを離れてしまいます。みなさんもそうじゃないですか?

目的はできるだけひとつに絞るようにするとよいでしょう。

webサイトにはいろいろな種類があるんです

webサイトといっても、インターネット上にお店を出してお買い物ができるものがあったり、日々のことを伝えていくブログだったりと、いろいろな種類があります。

たとえば

  • コーポレイトサイト
  • 店舗サイト
  • ECサイト
  • ポートフォリオサイト
  • ブログサイト
  • オウンドメディア(メディアサイト)

などです。いろんな種類があるんですね!

それぞれどのようなサイトなのかを見てみましょう。

コーポレイトサイト

自分の会社はどんなことをやっているのかを伝えるのが目的のサイトです。会社概要や企業理念、取り扱っている商品やサービスの紹介を中心に掲載します。また上場している企業だとIR情報(投資家向け情報)なども含まれます。

店舗サイト

コーポレイトサイトのお店版のような感じです。どういったお店なのか、何を売っているお店なのかを伝えて、直接お店に足を運んでもらうのが目的のサイトです。

メニューや所在地だけでなく、営業時間や定休日なども重要な情報になります。

ECサイト

ECサイトというのは、インターネット上にお店を出して、お買い物ができるサイトのことです。ショッピングサイトとかネットショップとかって呼んだりすることもあります。 インターネット上でお買い物をしてもらうことが目的のサイトです。

ECサイトを作るのは技術的にはとても難しいのですが、最近はカラーミーショップやBASEといったwebサービスも充実しているので、ECサイトをはじめるならこういったサービスを使うのもいいんじゃないかなと思います。

ポートフォリオ

写真やイラストや絵画・クラフト・洋服・雑貨など作品やいままでの実績などを紹介することが目的のサイトのことを「ポートフォリオサイト」と呼ばれます。

ほとんどのwebサイトはテキスト(文字)がメインですが、ポートフォリオサイトは作品(写真や画像など)をいい感じで見せる工夫がポイントになります。

作品集の役割なので、企業などに作品を売り込むときなどに活躍します。

ブログ

ブログサイトは日々のできごとやお知らせなどを素早く伝えるのが目的のサイトです。【第1回】webページ? webサイト? ホームページ?何が違うの?でお伝えしたwebページは基本的に固定されたページ(静的ページと呼ばれることもあります)をそれぞれリンクで繋いでwebサイトにしていきますが、ブログはページを増やしていきながら情報を貯めていく使いかたをします。

基本的に「時系列」で伝えていきます。

オウンドメディア

オウンド(Owned)は「自社が所有する」という意味です。「オウンドメディア」はwebサイトに限らず、パンフレットやカタログなど自分の会社が発信するメディアになりますが、最近では「企業が運営・発信するwebサイト」という意味で使われることが多いようです。

ブログ形式で日々新しいコンテンツ(記事)を発信していくという特徴があります。

先のブログとの違いは、ブログは日々のできごとなどを日記のように掲載していくのに対して、オウンドメディアはユーザーさん(お客さん)にとって得になる情報を発信していきながら、自社のブランディングを上げていったり、プロモーションしたりする存在です。

たとえば、調味料の会社「味の素」は、コーポレイトサイト以外に、お料理のレシピサイトを運営しています。

それ以外にも

  • 旅行会社が旅行の楽しみ方を伝えるサイトを運営
  • 不動産会社がお家選びや住宅ローンを指南するサイトを運営
  • アパレル会社がファッションコーディネイトや洋服の扱い方を伝えるサイトを運営

など、直接商品を売ったりするのではなく「商品を買う前に知ってほしいこと」や「お客さんが知りたいこと」を発信していくものが最近は多いようです。

webサイトの目的×webサイトの種類

すでにお気づきの方もいるかと思いますが、webサイトの目的にあわせてwebサイトの種類も変わっていきます。

webサイトの目的 webサイトの種類
会社のことを知ってほしい コーポレイトサイト
店舗サイト 店舗サイト、ブログ
商品を売りたい ECサイト、ブログ
会社や商品のファンを増やしたい オウンドメディア
商品の使い方やアレンジ方法などを伝えたい オウンドメディア
作品や実績をみてもらいたい ポートフォリオサイト

たとえば、直接お店に来てもらいたいのにECサイトを作ったら、お店にお客さんは来てもらえません。逆にインターネット上でお買い物をしてもらいたいのに、実店舗の情報が多くあるとインターネットでお買い物をしてもらいづらかったりします。

このように、目的と種類をしっかり見極めて「目的にあったwebサイト作り」に近づけていきましょう。

本日のまとめ

  • どんなwebサイトを作るのかの「目的」をまず考えよう
  • webサイトにはいろいろな種類がある
  • 目的にあわせたwebサイトの種類を選択しよう

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もくじ

  1. 【第1回】webページ? webサイト? ホームページ?なにが違うの?
  2. 【第2回】どんなホームページをつくる?
  3. 【第3回】webサイトを使って誰がなにをする?
  4. 【第4回】webサイトになにを載せる?
  5. 【第5回】webサイトの骨組みをつくろう

著者:山本和泉

会社員・OAインストラクターを経て、2000年よりWeb制作を中心とする活動を開始。クライアントのニーズに合わせたコンサルティングから企画・制作、運用アドバイスの業務を行う。また執筆やWeb制作に関する講座も10年以上担当し、特に初心者に向けた解説を得意とする。
その他、アクセシビリティの情報サイトの運営やイベントの企画なども行う。
URL:http://izuizu.jp

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