【第4回】webサイトになにを載せる?

スマホ時代でも通用する!ホームページのしくみを知る

この記事で学べること

  • webサイトに求められていることって?
  • webサイトを見た人が知りたいことって?

前回、「こんな人に」「こうしてほしい」ということを考えていきました。

今回は、誰になにをしてほしいかを踏まえてwebサイトにどんな内容を掲載するかを考えていきます。

よーし!webサイトにしっかりアピールできるような内容をいっぱい考えるぞ!!

ちょっと待って!

いまは知りたいことがすぐ知れる時代

パソコンで見るのがあたりまえのときのwebサイトは、お店や会社は伝えたいことを伝えるところが多かったです。

ですが、ここ数年のスマートフォンの普及で「気になったらすぐにスマホで調べる」という使い方をする人がとても増えました。

わたしもすぐに手元のスマホで調べてしまいます。

いまは知りたいことがすぐ知れる時代

webサイトにはほしい(知りたい)情報が載っているのがあたりまえで、載っていなかったらすぐに次の情報(webサイト)に簡単に移動する、という時代になりました。

スマホの普及で、アピールよりも見る人の疑問を解決していくwebサイトが支持されています。

でも、疑問を解決していくってどういうことなんだろう?

まずは「あの人にこうしてもらうために」を考える

前回前々回では「こんな人に」「こうしてほしい」ということを考えていきました。

たとえば「お店に来てほしい人に道に迷わず来てほしい」のであれば、「お店に来ようとしている人はなにが知りたいんだろう」という感じで考えます。

webサイトに訪れた人にやってほしいことをやってもらうためには、どんな疑問を持っていて、解決するためにはどんなことを載せたらいいのかを考えると糸口がつかみやすいです。

飲食店なら

  • 場所や営業時間
  • どんなメニューがあって値段はいくらなのか
  • 店内の雰囲気や広さ
  • 予約はできるかパーティメニューはあるのか
  • テイクアウトができるのか

などが考えられます。

オンラインショップなら

  • 商品のサイズや色や値段などの商品情報
  • 発送方法
  • 商品のお手入れ方法やアレンジ方法
  • 修理故障したときの対応
  • プレゼント包装

など以外に、実店舗とちがってスタッフさんの顔が見えないので「どんな人が運営しているのか」がわかるプロフィールなども有効だと思います。

ネイルサロンや美容院、整体などは、1対1での対応のところがほとんどだと思うのでお店の雰囲気や「誰が」ということが気になるのではないかと思います。そしてクーポンがあるかどうかも気になるところ。

ネイルサロンや美容院

私たちが考えた「こんな人に」「こうしてほしい」ための疑問解決だけじゃなく、webサイトに来る人は他になにが知りたいと思っているのかなぁ、を考えます。

自分がお客さんになる

考えるだけじゃアタマがパンクしてしまいます。ぜひ、アイデアの宝庫、そうみなさんがこれから使おうとしているインターネットを活用してください。

同じ業界の別のお店や会社や製品

まず、同じ業界の別のお店や会社や製品のwebサイトをたくさんチェックしてみてください。

なんとなく「同業の仲間」としてみてしまいがちですが、そこはキリッと切り替えて覆面調査員のようなスパイのような感じで覗いてみると、「これが載っていない」「こういうことまで詳しく載せているのか!」「わたしだったらこれを載せるな」などがいろいろなことが見えてきます。

普段お客さんとして利用している美容院や歯医者さん、飲食店

そして、普段お客さんとして利用している業界のwebサイトを見るのもおすすめです。

たとえば美容院や歯医者さんや飲食店など、その業界やお店のことをなにも知らないイチお客さんとして検索してwebサイトを見ます。

自分のほしい情報が載っているか、知りたかったことが載っているかを意識しながらみてみると「なぜあれが載ってないの?」とか「こういうことが知りたいんじゃないのよ(プンプン)」という発見ができます。

この発見や感覚は自分のwebサイトに跳ね返ってくるのでぜひメモしておいてください。

このときに、あまり馴染みのない土地で営業しているところだと、さらに目線がかわってくるかも!

オンラインショップ

オンラインショップも、なぜそのお店で買おうと思ったのか自分の行動を見直すと、お客さんの行動も少し理解できるかもしれません。

直接聞くのもアリ、というかとてもいい

とはいえ、いま挙げたのは想像でしかありません。すでにお客さんがいるのであれば直接「webサイトになにが載っていたらうれしいですか?」とリサーチしてみてください。

家族や友人でも大丈夫です。ポイントは「ひとりで考えない」です。

入れ過ぎ注意

どんなことが知りたいだろう、どんなことを載せたらいいだろう、と考えていくと、あれも載せたい、これも載せたいと、どんどん増えていってしまいがちです。

前回前々回でもお伝えしたとおり、全部入りは危険です。

たくさんの情報が溢れかえりすぎて、知りたいことが知れない(たどり着けない)残念なwebサイトになりやすいです。

これはとてもとても残念なことです。

webサイトは継ぎ足しができるから安心して

それを防ぐためには、まずは載せたい内容を全部書き出してみて、高いところから見下ろして「絶対に外せないやつ」だけに絞り込んでいってください。迷ったらそれは外します。不安でも外します。

これはまだ先ですが、完成したあとに「やっぱり入れたい!」ときは継ぎ足しができるのがwebサイトのいいところです。

安心してください。継ぎ足せますよ。

本日のまとめ

  • webサイトは知りたいことが載っていることがあたりまえ
  • お客さんが何を求めているかを知ろう
  • 全部入りはキケン

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もくじ

  1. 【第1回】webページ? webサイト? ホームページ?なにが違うの?
  2. 【第2回】どんなホームページをつくる?
  3. 【第3回】webサイトを使って誰がなにをする?
  4. 【第4回】webサイトになにを載せる?
  5. 【第5回】webサイトの骨組みをつくろう

著者:山本和泉

会社員・OAインストラクターを経て、2000年よりWeb制作を中心とする活動を開始。クライアントのニーズに合わせたコンサルティングから企画・制作、運用アドバイスの業務を行う。また執筆やWeb制作に関する講座も10年以上担当し、特に初心者に向けた解説を得意とする。
その他、アクセシビリティの情報サイトの運営やイベントの企画なども行う。
URL:http://izuizu.jp

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