Grok Botとは?特徴・料金・使い方をわかりやすく解説
ニュースやSNSで「自分の代わりに働くAI」としてGrok Botの名前を見かけ、実際に何ができるのか気になった方も多いのではないでしょうか。名前は知っていても、ふだんのGrokと何が違うのか、料金や使える条件はどうなっているのかは、はっきりしないまま調べている段階かもしれません。この記事では、Grok Botの正体とできること、使い始めの流れ、料金と使える条件、導入前の注意点、Claude Code,CoworkやOpenClawとの違い、そして自分で動かす選択肢までを解説します。
- Grok Botは、クラウド上のコンピュータで自分でアプリを操作し、複数の手順がある仕事を最後まで進める自律型のAIエージェントです。
- フル利用にはSuperGrokやCursorの対象プランが必要ですが、制限付きの無料トライアルでも試せます。対応OSはmacOS・Windows・iPhoneです(Linuxのデスクトップは非対応)。
- できることは、パソコン操作の代行、役割を持たせたBotの協働、手順の記憶(Skills)と自動実行(Routines)、外部ツールとの連携です。
- データはクラウドに保存され、機密性の高い操作には承認を挟む設計です。自分の手元で動かすOSSのAIエージェントという選択肢もあります。
Grok Botとは?xAIが公開した自律型のAIエージェント
Grok Botは、Grokを開発するxAIが公開した自律型のAIエージェントです。公式ドキュメントでは、Botを「実際の仕事を任せられるAIの同僚」と説明し、クラウド上のコンピュータで人と同じようにアプリやWebサイトにサインインして操作するものと位置づけています。メールの処理や資料の作成のように複数の手順がある仕事を、人が横についていなくても進められるのが特徴です。2026年8月に初期ベータとして公開され、機能や仕様はまだ変わりうる段階です。なお提供とログインはCursorを通じて行われ、xAIとCursorの連携から生まれた製品です。
普段のGrokと何が違う?
Grokは、質問を投げると文章で答えを返すチャット型のAIです。Grok Botはこれとは仕組みから異なります。クラウド上のコンピュータでブラウザやアプリを実際に操作し、複数の手順がある仕事を最後まで進めます。さらに、役割を持たせた複数のBotを立てて、分担・連携させることもできます。答えを返すのがチャット型のGrok、実際に手を動かし、必要なら複数のBotで仕事を仕上げるのがGrok Bot、という関係です。
Grok Botでできること
Grok Botが実務をこなすときの動きは、大きく次の4つです。
パソコン操作を任せる(クラウド上のコンピュータ)
各Botは、ブラウザ・ファイル・ターミナルを備えたクラウド上のコンピュータで動きます。これはアカウントごとに用意され、作成した複数のBotで共有します。作業はクラウド側で進むため、手元のパソコンやアプリを閉じても処理が続きます。連携用のAPIがないアプリやWebサイトでも、人が画面を操作するのと同じように扱えます。あらかじめ連携先を組み込んでおく従来型のエージェントとはこの点が違います。たとえば、ログインが必要なWebサービスにサインインして情報を更新したり、フォーム入力や画面上の操作を任せたりできます。あわせて、コンピュータにはファイルの保管場所(ファイルマネージャー)もあり、作った資料やダウンロードしたデータをそこに保存して扱えます。

役割を持たせたBotとグループチャットでの協働
Botには短い名前とひとつの主な役割、そして動き方の説明を与えられます。たとえば「佐藤」という名前で「商品パフォーマンスの担当」にすることができます。また役割ごとにBotを分けておき、グループチャットで連携させることも可能です。同じアカウントのコンピュータを共有しているため、あるBotがサインインしたブラウザのセッションを別のBotがそのまま引き継いで使うこともできます。

手順を覚えさせる(Skills)と自動実行(Routines)
一度やらせてみて、やり方が固まってきたら、その手順をSkillsとして保存できます。保存したSkillsはRoutinesとしてスケジュールに載せ、決まったタイミングやオンデマンドで実行させられます。毎回同じ指示を出す手間が減ります。詳しい手順はGrok Botの公式ガイドで確認できます。
外部ツールとの連携(コネクタ)
外部サービスとの連携は、設定画面の「Plugins」からコネクタを追加し、ブラウザで認証して行います。専用のコネクタがないサービスでも、Grok Botの中に内蔵されているブラウザを活用すれば操作することができます。例えば、PDFの取得などもブラウザを活用すれば実施可能です。

Grok Botの使い始めの流れ
Grok Botは、次のような流れで使い始めます。ログインにはCursorアカウントを使うため、対象プランの契約または無料トライアルの利用を前提に、Cursorアカウントを用意しておきます。SuperGrokの契約者もサインインはCursorアカウントで行います。
- アプリをダウンロードしてインストールします。macOSならApple silicon版かIntel版を選び、ディスクイメージを開いてアプリケーションに入れます。
- アプリを開いて「Get started」を選び、ブラウザでCursorアカウントにサインインします。認証が終わるとアプリに戻ります。
- 用意された候補から選ぶか、「Create your own」で自分のBotを作ります。
- 最初の仕事を頼みます。うまく動かすコツは、何を仕上げてほしいかと、どのアプリ・Webサイト・ファイル・会話を使うかを具体的に伝えることです。

料金と使える条件
Grok Botは単体では販売されておらず、対象となる上位プランの契約者向けに提供されています。公式が挙げている対象プランは、SuperGrok Plus、SuperGrok Heavy、Cursor Pro+、Cursor Ultra、Cursor Teams Standard・Premiumです。(2026年8月時点)
加えて2026年8月には提供範囲が広がり、対象プランの契約者に加えて、それ以外の全ユーザーにも制限付き使用の無料トライアルが提供されるようになりました。まず無料で試したうえで、続けて使う場合に対象プランを検討できます。
料金は各サブスクリプションに週ごとの利用枠が含まれ、対象アカウントはモデルとトークンのコストに応じた従量利用を追加できる仕組みです。各プランの具体的な金額は契約前にCursorの料金ページや対象プランの案内で最新の金額を確認してください。

We're making Grok Bot more widely available.
— Grok Bot (@bot) August 21, 2026
All SuperGrok Plus, Cursor Pro+, and Cursor Teams subscribers now have access.
We're also offering a free trial with limited usage for all other users. pic.twitter.com/0D3oUDZQCM
対応するOSは、macOS(Apple silicon・Intel)、Windows(x64・Arm64)、iPhone(iOS 18以降)です。Linuxのデスクトップアプリ、Android、iPadは、初期の提供時点では対応していません。

導入前に知っておきたい注意点
便利な仕組みですが、使い始める前に知っておきたい点があります。
まずGrok Botの利用にはクラウド上でのデータ保存が必要です。手元のパソコンの中だけで完結する使い方ではありません。
次に、機密性の高い操作や影響の大きい操作は、実行前に承認を求めて止まる設計です。パスワードや2段階認証のコード、CAPTCHAのような人にしかできない操作は、その場で人が操作を引き取ります。公式も機密性の高いシステムへのアクセスを許可する前に、承認・セキュリティ・プライバシーの設定を見直すよう案内しています。
また同じアカウントのBotはひとつのコンピュータを共有します。公式は、別々のBotを作ってもそれをセキュリティの境界として使わないよう明記しています。Botを分けても情報が分離されるわけではありません。
なおGrok Botは初期ベータの段階なので、機能や仕様はこの先変わる可能性があります。
Claude Code,CoworkやOpenClawとの違い
Grok Botと似た、AIに実務を任せるツールは他にもあります。ここでは代表的なClaude CoworkとOpenClaw、そしてコーディング向けのClaude Codeを、動く場所や料金の考え方などの点で並べます。
- Grok Bot:クラウド上のコンピュータで動き、手元の端末を閉じても処理が続きます。対象プランの契約が基本ですが無料トライアルでも試せます。データはクラウドに保存され、アプリを入れてサインインすればすぐ使えます。
- Claude Cowork:Anthropicが提供するAIエージェントで、パソコンのファイルやブラウザを操作します。現在はデスクトップで利用でき、webとモバイルは展開中(ベータ)です。利用にはClaudeの有料プランが必要です。
- OpenClaw:無料で入手できるOSSで、自分のデバイスで動かします。本体の入手費用はかからず、動かすためのサーバー代やLLMの利用料は別途かかります。環境の用意と管理は自分で行います。
- Claude Code:Anthropicのエージェントで、ターミナルやIDE、Webなどから幅広い作業に使えます。Grok Botとの違いは、Grok Botが各Botに専用のクラウドコンピュータを与えて動かし続けられるのに対し、Claude Codeはそうした常時稼働の環境を前提にしていない点です。ClaudeのProやMaxプランに含まれます。
どれが自分に向いている?
常に動かして仕事を任せたいならGrok Bot、手元のパソコンでファイル作業を任せたいならClaude CoworkやClaude Code、モデルを自由に選んだり自分でカスタマイズしたいならOpenClawが向いています。料金や対応範囲は変わりやすいので、最終的には各公式ページで確かめるのが確実です。

ロリポップAIエージェントクラウドという選択肢
サーバーの構築や運用を任せたままAIエージェントを動かせるマネージドサービスとして、ロリポップAIエージェントクラウドがあります。汎用型のOpenClaw、使うほど賢くなる自己学習型のHermes Agent、機密情報をAIから隔離するセキュリティ特化型のNanoClawに対応し、ロリポップのサーバー上で24時間動かせます。特徴は次の3つです。
- すぐ使い始められる:申し込み後、3分でAIエージェントが起動します。サーバーの用意やインストールを自分で行う必要はありません。
- 手頃な価格:月額1,200円で使えます。動かすのに必要なLLMのAPI利用料は別途かかりますが、APIキーなしで試せるお試し用のAI無料枠がついています。
- 日本円で契約できる:料金は月額1,200円と日本円で提示され、そのまま契約できます。
まとめ
- Grok Botは、クラウド上のコンピュータで自分でアプリを操作し、仕事を最後まで進める自律型のAIエージェントです。
- フル利用にはSuperGrokやCursorの対象プランが必要ですが、制限付きの無料トライアルでも試せます。対応OSはmacOS・Windows・iPhoneです。
- データはクラウドに保存され、機密操作には承認を挟みます。自分で動かすなら、OSSをマネージドで動かす選択肢もあります。 Grok Botは公開されたばかりで、これから機能や条件が変わっていく段階です。まずは全体像をつかんだうえで、自分の用途に合うかを見極めるところから始めるのがよさそうです。
手元でAIエージェントを動かしてみたい場合は、環境の準備を任せられるロリポップAIエージェントクラウドを始める方法もあります。
定型的なやり取りやWeb上の作業をAIに任せられれば、その分の時間を判断や確認に回せます。
よくある質問
Grok Botは無料で使えますか?
フル機能は、SuperGrok Plus・Cursor Pro+・Cursor Teamsなどの対象プランの契約者が利用できます。加えて2026年8月からは、それ以外の全ユーザーにも制限付き使用の無料トライアルが提供されており、まずは無料で試せます。
どのモデルで動いていますか?
Grok系のモデルで動きます。具体的なバージョンは公式ドキュメントに明記がないため、最新は公式の案内で確認してください。
日本語で使えますか?
公式ドキュメントでは日本語対応の明記を確認できませんでした。対応状況は公式ページで確かめてください。
WindowsやMacで使えますか?
macOS、Windows、iPhone(iOS 18以降)に対応しています。Linuxのデスクトップ、Android、iPadは初期時点では非対応です。
ふだんのGrokとの違いは何ですか?
ふだんのGrokは文章で答えるチャット型で、Grok Botはアプリを自分で操作して作業を完了させます。
安全ですか?データはどこに保存されますか?
データはクラウドに保存されます。機密性の高い操作は承認を挟む設計で、別々のBotはセキュリティの境界にはならないと公式が明記しています。
Claude CoworkやOpenClaw、Claude Codeとどれがよいですか?
常時稼働で任せたいならGrok Bot、手元で使いたいならClaude Cowork、モデルを自由に選んだりカスタマイズしたいならOpenClaw、常時稼働の環境までは必要ないならClaude Codeなど、用途で向き先が変わります。
この記事をシェア



