「WordPressのドメインを変更したいけど、手順が複雑そうで失敗しないか不安」
「ドメインを変えたら、今までの検索順位やアクセス数がゼロになってしまうのでは?」
「プラグインを使う方法と、手動で行う方法、結局どちらが安全で確実なの?」
このような悩みをお持ちではないでしょうか。
WordPressのドメイン変更は、正しい手順を踏めば初心者でも安全に実行できます。
本記事では、プラグインを使った簡単な方法から、サーバー移行も同時に行う手動での専門的な手順、さらにドメイン変更でもっとも重要なSEOまで、網羅的に解説します。
最後まで読めば、SEO評価を落とさず、安全にドメイン変更を行うための全知識が身につき、自信を持って作業に取りかかれるようになるでしょう。

WordPressのドメイン変更前に知っておくべき基礎知識

WordPressのドメイン変更を成功させるためには、まず基本的な知識を理解しておくことが重要です。
ここでは、以下の3つに分けて解説します。
- ドメイン変更が必要になる主なケース
- 「URL変更」と「ドメイン自体の変更」の違いとは?
- 変更作業を始める前の必須準備リスト
それぞれ見ていきましょう。
ドメイン変更が必要になる主なケース
サイトを運営していると、さまざまな理由でドメインの変更が必要になる場合があります。
主なケースは以下のとおりです。
- ブランディング変更
会社名やサービス名が変わり、ユーザーに違和感を与えないよう新ブランド名を含むドメインに切り替える。
- サイトの方向性変更
個人ブログから法人サイトへの移行や、大規模なサイトリニューアルに伴いURL構造を見直す。
- ドメインのトラブル
Googleからペナルティを受けたり、ドメインの更新を忘れ失効してしまった場合に、サイトを継続するために新ドメインへ移行する。
- 事業統合や売却
企業統合でドメインを統一したり、サイト売買で所有者が変わる場合。
これらの状況では、サイトの価値を維持しつつスムーズに移行するために、適切なドメイン変更作業が求められます。
「URL変更」と「ドメイン自体の変更」の違いとは?
「URL変更」と「ドメイン自体の変更」は、「URLが変わる」という点では同じですが、作業の規模と影響度が大きく異なります。
- URL変更(影響小)
ドメインは同じまま、httpからhttpsへの変更(SSL化)や、/blog/から/media/へのディレクトリ変更など、サイト内での住所変更に近いイメージです。影響は比較的小さく、内部リンクの修正などが主な作業となります。
- ドメイン変更(影響大)
「〇〇.com」から「〇〇.jp」へ移転するなど、まったく別のドメインにサイトを移転する場合です。完全な「引越し」に相当し、サーバー設定や後述するSEOが必須となり、影響も大きくなります。
なお、本記事では、特に影響の大きい「ドメイン自体の変更」を中心に解説を進めます。
変更作業を始める前の必須準備リスト
ドメイン変更は慎重さが求められる作業です。失敗を避けるため、作業開始前に以下の準備を必ず行いましょう。
- サイト全体のバックアップ取得
万が一の事態に備え、サイトの全ファイル(FTP経由)とデータベース(phpMyAdmin経由)の両方を必ずバックアップします。 - 新ドメインの取得とDNS設定
移行先となる新しいドメインを取得し、サーバーで利用できるようDNS設定(Aレコードやネームサーバー)を事前に完了しておきます。 - 作業時間の確保
予期せぬエラーなど、トラブルシューティングの時間も見込み、余裕のあるスケジュールを組みましょう。 - 各種アカウント情報の準備
サーバーのコントロールパネル、ドメイン管理画面、WordPress管理画面のログイン情報をすぐに使えるよう手元にそろえておきます。
なお、そもそもWordPressの基本的な操作に不安がある方は、先に以下の入門記事で全体像を確認しておくと、よりスムーズに作業を進められます。ぜひ参考にしてみてください。
(画像:photo AC)レンタルサーバーを利用すれば、簡単にホームページやブログ、アフィリエイトを始めることができます。しかし、レンタルサーバーの名前は聞いたことがあるものの、具体的に何ができるのか詳しく知らない人も多いのではな[…]
【プラグインあり】WordPressのドメイン変更の手順

専門的な知識に自信がない方や、ミスなく安全に作業を終えたい方には、プラグインを使ったWordPressのドメイン変更がおすすめです。
ここでは、人気の移行プラグイン「All-in-One WP Migration」を使った準備からデータ移行までの4つのステップを解説します。
- 移行プラグイン「All-in-One WP Migration」を準備する
- 旧サイトのデータをエクスポートする
- 新ドメインにWordPressをインストールする
- 新サイトにデータをインポートする
それぞれ見ていきましょう。
手順1:移行プラグイン「All-in-One WP Migration」を準備する

まず、ドメイン変更作業の心強い味方となるプラグインを準備します。「All-in-One WP Migration」は、専門知識がなくてもサイト全体を簡単に移行できる非常に人気の高いプラグインで、世界で6,000万以上のサイトで利用実績があります。
主な特長は以下のとおりです。
- 簡単な操作
管理画面から数クリックでサイト全体(ファイルとデータベース)を一つのファイルにエクスポートできます。 - URL自動置換
移行先でデータをインポートする際に、古いURLを新しいURLへ自動で一括置換されます。 - 高い互換性
異なるサーバー環境間での移行にも対応しており、多くのレンタルサーバーで利用できます。
All-in-One WP Migrationのプラグインを使えば、複雑なデータベースの操作などをすることなく、安全にドメイン変更が可能です。
手順2:旧サイトのデータをエクスポートする
現在運営している旧ドメインのサイトから、すべてのデータを書き出します。
旧サイトのWordPress管理画面にログインし、「All-in-One WP Migration」をインストールして有効化してください。管理画面のメニューに項目が追加されたら、「エクスポート」を選択します。
エクスポート先として「ファイル」を選ぶと、サイトの全データ(記事、画像、テーマ、プラグイン、データベース)が.wpressという形式の単一ファイルに圧縮されます。
処理が完了したら、生成されたファイルをPCにダウンロードして保存しましょう。生成されたファイルは、サイトのすべての情報が詰まったバックアップデータになります。
手順3:新ドメインにWordPressをインストールする
次に、移行先となる新しいドメインに、データを受け入れるための「空の箱」を用意します。
利用しているレンタルサーバーの管理画面にログインし、「簡単インストール」などの機能を使って、新しいドメインにまっさらな状態のWordPressをインストールしてください。
現段階では、テーマやプラグインの設定はなにもする必要はありません。インストールが完了し、新しいWordPressの管理画面にログインできることだけを確認しておきましょう。新しい環境が、先ほどエクスポートしたデータの受け皿となります。
手順4:新サイトにデータをインポートする
最後に、新しく作ったWordPressに旧サイトのデータを復元します。
手順3でインストールした新サイトの管理画面にログインし、旧サイトと同様に「All-in-One WP Migration」プラグインをインストール・有効化します。
次に、管理画面メニューから「インポート」を選択し、手順2でPCに保存した.wpressファイルをアップロードしてください。インポート処理が完了すると、サイトが完全に上書きされ、旧サイトが新ドメインで復元されます。
ログイン情報も旧サイトのものに更新されるため、再度ログインを求められたら旧サイトのIDとパスワードでログインしましょう。
【プラグインなし】WordPressのサーバー移行とドメイン変更を同時に行う手順

ここでは、プラグインを使わずに、FTPソフトやデータベースを直接操作してWordPressのドメイン変更とサーバー移行を同時に行う、より専門的な手順を解説します。
ファイルやデータベースの扱いに慣れている方向けの方法です。
- 旧サーバーからファイルとデータベース(DB)を完全にバックアップする
- 新サーバーにWordPressの土台と空のデータベースを準備する
- データベース(SQLファイル)内のURLを書き換えて新サーバーへインポートする
- 全ファイルを新サーバーにアップロードしデータベースと接続する
順に解説します。
手順1:旧サーバーからファイルとデータベース(DB)を完全にバックアップする
まず、旧サーバーにあるサイトの構成データすべてを、ご自身のPCにダウンロードします。データは「ファイル」と「データベース」の2種類に分かれます。
- ファイル
FileZillaなどのFTPソフトを使い、旧サーバーに接続します。WordPressがインストールされているディレクトリ(wp-contentやwp-config.phpなどを含む)内のすべてのファイルとフォルダを、丸ごとPCにダウンロードします。 - データベース
旧サーバーのコントロールパネルからphpMyAdminにログインします。対象のデータベースを選択し、「エクスポート」機能を使ってSQL形式でPCにダウンロードします。
上記2つがそろって初めて、完全なバックアップとなります。
手順2:新サーバーにWordPressの土台と空のデータベースを準備する
次に、移行先となる新しいサーバーに、データを受け入れるための環境を構築します。
まず、新サーバーの「簡単インストール」機能などを使い、新しいドメインにWordPressをインストールします。
続いて、サーバーのコントロールパネルで、移行データを入れるための新しいデータベースを一つ作成。作成した「データベース名」「ユーザー名」「パスワード」「ホスト名」の4つの情報は、後の手順で必要になるため、必ずメモしておきましょう。
手順3:データベース(SQLファイル)内のURLを書き換えて新サーバーへインポートする
このステップが手動移行の最重要ポイントです。手順1でダウンロードしたデータベースファイル(SQLファイル)には、記事本文・画像パス・内部リンクなど、サイト全体に旧ドメインが記録されています。
そのため、正しく新ドメインに置き換えないと、表示エラーやリンク切れが発生します。
手順は以下のとおりです。
- 高機能テキストエディタで、ダウンロードしたSQLファイルを開く
- 「検索と置換」機能を使用し、旧ドメイン(例:https://old-domain.com)を新ドメイン(例:https://new-domain.com)へ一括置換
- 置換後のSQLファイルを保存
- 新サーバーのphpMyAdminにログインし、作成済みの空データベースを選択
- 保存したSQLファイルをインポートして反映させる
手順4:全ファイルを新サーバーにアップロードしデータベースと接続する
最後に、ファイルとデータベースを連携させます。まず、手順1でPCにバックアップしたファイルの中から、wp-config.phpという設定ファイルを探し、テキストエディタで開きます。
ファイル内にあるデータベースの接続情報を、手順2でメモした新サーバーのデータベース情報(データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名)に書き換えて保存しましょう。
その後、FTPソフトで新サーバーに接続し、バックアップしておいたすべてのファイル(編集済みのwp-config.phpを含む)をアップロードすれば、作業は完了です。
WordPressのドメイン変更後に必須のSEOと最終確認

WordPressのドメイン変更作業が完了しても、まだ終わりではありません。検索エンジンからの評価を引き継ぎ、ユーザーを新しいサイトへスムーズに誘導するためのSEOが不可欠です。
ここでは、必ず行うべき4つの重要な設定と確認事項を解説します。
- 旧ドメインから新ドメインへの301リダイレクト設定
- Google Search Consoleでのアドレス変更手続き
- Google AnalyticsのURL設定更新
- サイト表示と動作の最終確認チェックリスト
それぞれ見ていきましょう。
旧ドメインから新ドメインへの301リダイレクト設定
「301リダイレクト」とは、旧ドメインへのアクセスを、恒久的に新ドメインへ自動転送させる仕組みです。設定することで、旧ドメインが持っていた検索エンジンからの評価を新ドメインに引き継ぐことが可能です。
設定方法は次のようにサーバーの種類によって異なります。
- Apacheサーバーの場合
旧サーバーにある.htaccessファイルの先頭に、以下のコードを記述します。
| RewriteEngine OnRewriteCond %{HTTP_HOST} ^(www.)?old-domain.com$ [NC]RewriteRule ^(.*)$ https://new-domain.com/$1 [R=301,L] |
- Nginxサーバーの場合
サーバーの設定ファイルに、以下のようなコードを記述します。
| server { server_name old-domain.com www.old-domain.com; return 301 https://new-domain.com$request_uri;} |
Google Search Consoleでのアドレス変更手続き
ドメイン変更をGoogleに正式に知らせるため、Google Search Consoleの「アドレス変更ツール」を使ってサイト移転の通知を行いましょう。
アドレス変更手続きは、旧サイトが築き上げてきた検索順位などのSEO評価を、新しいサイトへスムーズに引き継ぐためにGoogleが公式に用意している重要な機能です。
手順は以下のとおりです。
- 事前準備
新旧両方のドメインをSearch Consoleにプロパティ登録し、所有権を確認しておきます。 - ツールの選択
旧ドメインのプロパティ設定画面から「アドレス変更」ツールを選択します。 - 移転の申請
移転先として新しいドメインを指定し、検証後に「移転を送信」をクリックします。
Google AnalyticsのURL設定更新
WordPressのドメイン変更後は、Google Analyticsに登録されているサイトURLも、必ず新しいドメインに更新しましょう。
設定が古いドメインのままだと、新しいサイトのアクセスが正しく計測されず、正確なアクセス解析ができなくなってしまいます。
ご利用のバージョンに合わせて、以下の手順でURLを変更してください。
▼ユニバーサルアナリティクス(UA)の場合
- 管理 > プロパティ設定 を開き、「デフォルトのURL」を新しいドメインに変更します。
- 管理 > ビュー設定 を開き、「ウェブサイトのURL」も同様に新しいドメインに変更します。
▼Googleアナリティクス4(GA4)の場合
- 管理 >データストリーム から、該当のウェブストリームを選択します。
- ウェブストリームの詳細画面で、URLを新しいドメインに変更して保存します。
なお、サイトに埋め込んでいるトラッキングコード自体を変更する必要はありません。
もしこの機会に、ご自身のWordPressにGoogleアナリティクスが正しく設定されているかを確認したい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
サイト表示と動作の最終確認チェックリスト
新しいドメインでサイトが意図した通りに表示・動作するかを隅々まで確認するのも重要です。特に手動で移行した場合、リンク切れや表示崩れが起こりやすいため、入念なチェックが大切です。
以下の項目を確認しましょう。
- 各主要ページ(トップ、カテゴリー、投稿、固定ページ)が正常に表示されるか。
- サイト内のメニューや記事内のリンクが旧ドメインを参照していないか。
- 画像や動画が欠けずに表示されているか。
- お問い合わせフォームなどの機能が正常に動作するか。
- コンテンツの総数(投稿数、ページ数など)が移行前と一致しているか。
なお、WordPressの基本的なSEOについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
WordPressのドメイン変更で失敗しないための注意点

WordPressのドメイン変更は、技術的な手順だけでなく、SEO評価やSNSへの影響など、事前に知っておくべき注意点があります。
ここでは、ドメイン変更で失敗しないために理解しておくべき3つのポイントを解説します。
- 移行直後は一時的にアクセス数や検索順位が下がる可能性がある
- SNSシェア数と被リンク評価はリセットされる
- Googleの評価引き継ぎには時間がかかる
それぞれ見ていきましょう。
移行直後は一時的にアクセス数や検索順位が下がる可能性がある
301リダイレクトなどのSEOを正しく設定しても、ドメイン変更の直後は一時的にアクセス数や検索順位が下がることがあります。Googleが新しいサイトの構造を認識し、評価を再計算するために時間がかかるためで、異常なことではありません。
通常、数週間から数ヵ月かけて徐々に評価が引き継がれ、順位も回復していきます。検索順位が下がっても焦らず、これまで通り質の高いコンテンツの作成・更新を続けることが重要です。
SNSシェア数と被リンク評価はリセットされる
Facebookの「いいね!」やX(旧Twitter)のシェア数などは、各記事のURLと紐付いているため、ドメインが変更されるとカウントはゼロにリセットされます。
また、他のサイトから受けているリンク(被リンク)のSEO評価は、301リダイレクトによって大部分が引き継がれますが、100%ではありません。可能であれば、主要な被リンク元のサイト管理者へ連絡し、リンクを新しいドメインに修正してもらうのがもっとも確実です。
Googleの評価引き継ぎには時間がかかる
Google Search Consoleでアドレス変更を通知しても、旧ドメインの評価が新ドメインに完全に引き継がれるまでには、長い時間がかかることを覚えておきましょう。サイトの規模によっては、数ヵ月から1年以上かかる場合もあります。
評価の移行期間中に旧ドメインを解約してしまうと、リダイレクトが停止し、評価の引き継ぎが中断されてしまいます。SEO評価を失わないためにも、旧ドメインは最低でも1年間は契約を維持し、リダイレクトさせ続けるのがおすすめです。
WordPressのドメイン変更ができない場合の原因・対処法

WordPressのドメイン変更がうまくいかない場合に考えられる主な原因と対処法をまとめました。
| 原因 | 対処法 |
| サイトの表示が崩れる | データベース内のURL置換が不完全な可能性があります。プラグインで再度置換を試してみるか、ブラウザのキャッシュをクリアしてみてください。 |
| 管理画面にログインできない | wp-config.phpの記述ミスや、URL設定の誤りが考えられます。ファイルを見直すか、データベースのwp_optionsテーブルを直接確認します。 |
| 「データベース接続確立エラー」と表示される | wp-config.phpに記述したデータベース情報(ホスト名、DB名、ユーザー名、パスワード)が間違っている可能性が高いです。 |
| 画像が表示されない | ファイルのアップロード漏れ(特にwp-content/uploadsフォルダ)や、サーバーのパーミッション(権限)設定が原因の可能性があります。 |
万が一トラブルが起きても、作業前のバックアップがあれば心配ありません。まずはサイトを元の状態に戻し、落ち着いて原因を探しましょう。
WordPressのドメイン変更に関するよくある質問

WordPressのドメイン変更に関してよく寄せられる質問にお答えします。
- ドメインはあとから変更できますか?
- ドメイン変更の費用はどれくらいかかりますか?
- ドメインはそのままでサーバーだけ移行することはできますか?
それぞれ見ていきましょう。
ドメインはあとから変更できますか?
はい、Webサイトを運営し始めた後からでも、ドメインはいつでも変更が可能です。
ただし、検索エンジンからの評価を失わずに安全に変更するためには、以下の3つの作業を正しく行うことが不可欠です。
- DNS設定の変更
- WordPress本体のURL設定
- 旧ドメインからの301リダイレクト設定
本記事で解説している上記の手順をしっかりと踏むことで、SEOへの影響を最小限に抑えながら、安全にドメインを変更できます。
ドメイン変更の費用はどれくらいかかりますか?
新しいドメインの価格は種類によって異なりますが、お名前.comなどの大手ドメイン登録サービスでは、人気の.comや.netドメインで年間1,000円〜5,000円程度が相場です。
上記に加えて見落としがちなのが、旧ドメインの維持費用です。SEO評価を正しく引き継ぐためには、旧ドメインもリダイレクト設定のために最低1年間は契約を維持する必要があるため、その分の更新費用も発生します。
なお、本記事で解説している変更作業自体は、プラグインやWordPressの機能を使ってご自身で行う場合は無料です。
ドメインはそのままでサーバーだけ移行することはできますか?
はい、可能です。「ドメイン変更」ではなく「サーバー移行」と呼ばれ、サイトの住所であるドメインは変更せずに、土地であるサーバーだけを引っ越すイメージです。
サイトデータを新しいサーバーにまるごと移した後、ドメインのDNS設定(ネームサーバー情報など)を新しいサーバーに向けるだけで移行が完了します。URLは変わらないため、301リダイレクトなどの設定は不要です。
まとめ
WordPressのドメイン変更を成功させるポイントは、「事前の準備」「状況に合わせた手順の選択」「変更後の確実なSEO」の3点です。
作業前には万が一に備え、必ずサイト全体のバックアップを取得しましょう。初心者は、URLの自動置換まで行ってくれるプラグインを使う方法が安全でおすすめです。
変更後は、SEO評価を引き継ぐために301リダイレクトとSearch Consoleでの通知を忘れずに行いましょう。
もしサーバー操作に不安があれば、マニュアルが豊富で操作も簡単な「ロリポップ!」のようなレンタルサーバーを選ぶと安心です。まずは公式サイトをチェックして、使いやすさを確かめてみてください。





