WordPressは初めてでも慣れると扱いやすいツールであり、ロリポップの簡単インストール機能を使えば数分でブログを立ち上げることができます。
本記事では、WordPressのインストール方法から初期設定、記事の投稿方法、プラグインの活用、セキュリティ対策まで、レンタルサーバー「ロリポップ!」を利用した場合を例に説明します。
くわえて、初めての方がつまずきやすいポイントについてのQ&Aもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

1. WordPressのインストール方法(ロリポップの簡単インストール機能)
WordPressを利用するにはサーバーにソフトウェアを設置する必要があります。
サーバーに「WordPress簡単インストール」機能がある場合、それを使うとわずか数クリックでインストールが可能です。
難しいサーバー設定やFTPによるファイルアップロードは不要で、初心者でも戸惑うことなく導入できます。
- レンタルサーバーの契約・ログイン
「ロリポップ!レンタルサーバー」を契約し、ユーザー専用ページ(管理画面)にログインします。
まだ契約していない場合は、ロリポップ公式サイトから申し込みましょう。
ロリポップでは10日間の無料お試しも提供されているので、気軽に始められます。
申し込み時に「WordPress同時インストール」を選択すれば、申し込みと同時にWordPressを自動セットアップすることも可能です。この場合、以下の手順の大部分が自動化されます。
申し込み後に「簡単インストール」機能を使用する場合は、以下の手順をご参考ください。 - 「WordPress簡単インストール」を選択
ロリポップのユーザー専用ページにログイン後、「サイト作成ツール」のメニューから「WordPress簡単インストール」を選びます。
インストール先のドメインを指定する画面が表示されるので、WordPressを導入したいドメインを選択しましょう。
ロリポップで独自ドメインを取得済みの場合や、ロリポップ提供の無料サブドメインを利用する場合は、そのドメインを指定します。 - WordPressの必要情報を入力
次に、WordPressに設定する情報を入力します。
例えば、サイトのタイトル(後で変更が可能です)、ユーザー名(WordPress管理画面にログインする際の管理ユーザー名)、パスワード、メールアドレスを入力します。
また、データベースの設定項目が表示されることがありますが、特に理由がなければ自動生成された値のままで問題ありません。
初心者の方は深く考えず、画面の指示に沿ってフォームを埋めていけばOKです。 - インストール実行
必要事項を入力し終えたら、確認画面で内容をチェックし「インストール」ボタンをクリックします。
ロリポップの簡単インストール機能により、自動的にWordPressのインストール作業が開始されます。
処理には数十秒〜数分程度かかりますが、その間にデータベースの設定やファイル配置などがすべて自動で行われます。 - 完了と初期情報の確認
インストールが完了すると、成功メッセージやWordPressのログイン情報が表示されます。
併せて、登録したメールアドレス宛にインストール完了通知が届くので確認しましょう。
インストールが完了したら、WordPress管理画面(ダッシュボード)にログインします。
ログインURL(例:https://ご自身のドメイン/wp-admin/
)にアクセスし、先ほど設定したユーザー名とパスワードでログインしてください。
2. WordPressの初期設定(テーマ選び、一般設定、パーマリンク設定など)
WordPressをインストールしたら、サイト運用を開始する前に初期設定を行いましょう。
初期設定を適切に済ませておくことで、後々の運用がスムーズになり、サイトの利便性やSEO面でも有利になります。
ここでは主に以下の項目について説明します。
- 一般設定の確認と変更
- テーマの選択と有効化
- パーマリンク設定の変更
順に見ていきましょう。
一般設定の変更方法
WordPress管理画面の左メニューから「設定>一般」を開き、サイトの基本情報を確認・変更します。
インストール時に入力したサイトのタイトルやキャッチフレーズ(タグライン)はここで編集が可能です。
例えば、サイトタイトルをよりわかりやすいものに変更したり、キャッチフレーズをブログの内容に合わせて設定しましょう。
キャッチフレーズが不要な場合は空欄にすることもできます。
一般設定では他にも、WordPressアドレス(URL) と サイトアドレス(URL)、管理者メールアドレス、タイムゾーン、日付形式などを設定できます。
通常、日本で運用する場合タイムゾーンは「東京」が選ばれているはずですが、念のため確認しましょう。
これらの設定は基本的に初期設定のままでも問題ありませんが、サイトの公開メールアドレスや時間設定を調整したい場合は編集しておいてください。

テーマを選んでサイトのデザインを変更
WordPressの大きな魅力の一つが「テーマ」によるデザイン変更です。
テーマとはサイトの見た目やレイアウトを一括で決めるテンプレートのことで、公式ディレクトリだけでなく、公式以外の提供元からも数多く提供されています 。
初心者もテーマを適用するだけでおしゃれなサイトデザインを実現できるため、ぜひ活用しましょう。
初期状態ではWordPress公式の標準テーマが有効化されています。
自分の好みやサイトの目的に合ったテーマに変更してみます。テーマの変更手順は以下のとおりです。
- 管理画面メニューの「外観>テーマ」をクリックします。
すでにインストールされているテーマの一覧や、新しいテーマの追加画面が表示されます。 - 公式テーマディレクトリから探す場合
「新規追加」ボタンを押し、気になるデザインのテーマを検索してみましょう。
プレビュー画像やレビュー評価を参考に、使ってみたいテーマを選びます。
テーマ名が分かっている場合は検索バーで直接名前を入力できます。 - テーマをインストール
テーマ一覧から「インストール」をクリックすると、テーマファイルが自動でダウンロード・展開されます。 - インストール後、「有効化」をクリックすればテーマがサイトに適用されます。
- サイトを確認
新しいテーマを有効化したら、自分のサイトにアクセスしてデザインが変わっていることを確認しましょう。
テーマによっては推奨プラグインのインストールを求められたり、細かな設定項目がありますが、最初は初期設定の状態でも構いません。徐々にテーマ設定を触ってみてください。

テーマは後からでも自由に変更できます。
シンプルで使いやすいテーマから始め、サイト運営に慣れてきたらデザインに凝ったテーマに切り替えるのも良いでしょう。
テーマを変更しても投稿記事などのコンテンツはそのまま引き継がれるので安心してください。
パーマリンク設定を整える
パーマリンクとは、各ブログ記事やページのURLの形式のことです。
WordPressでは投稿のURL構造を自由に設定できます。
初期設定では「https://example/?p=123
」のような数字ID形式になっている場合がありますが、SEOやユーザー利便性の観点から記事名が分かる形式に変更しておくことをおすすめします。
<パーマリンク設定の変更手順>
- 管理画面メニューの「設定>パーマリンク設定」を開きます。
いくつかのパターンが選択できます。「基本」以外に「日付と投稿名」「月と投稿名」「投稿名」などが表示されます。
初心者にはシンプルな「投稿名」がおすすめです。
これを選ぶと、記事のURLがhttps://yourdomain/記事タイトル/
という形式になります。 - 選択後、ページ下部の「変更を保存」ボタンをクリックして設定を適用します。
パーマリンクを「投稿名」にしておけば、URLを見るだけで内容が推測しやすくなり、検索エンジンにも優しいURLになります。
ただし、サイト運用途中でパーマリンクを変更すると過去のリンクが切れてしまう恐れがあるため、この設定はサイト開設直後に決めておくことが重要です。
以上が主な初期設定の項目です。
これら以外にも「ディスカッション設定(コメントの扱い)」「メディア設定(画像サイズ)」などがありますが、初期状態でも支障はないため、まずは一般設定・テーマ・パーマリンクの3点を済ませておけば十分でしょう。
3. 記事投稿の仕方(ブロックエディタの基本、メディアの追加方法など)
WordPressの準備が整ったら、いよいよ記事の投稿を始めましょう。
WordPressにはブログ記事やサイトのコンテンツを作成・編集するためのエディタが備わっています。
現在のWordPressではブロックエディタと呼ばれるビジュアルエディタが標準となっており、直感的な操作で記事を作成できます。
ブロックエディタの基本
ブロックエディタでは、文章や画像、見出し、リストなどの各要素が「ブロック」として扱われます。
ブロックごとに種類を選んで配置・編集できるため、まるでブロックを組み立てるように自由なレイアウトで記事を書くことができます。
新しい記事を投稿するには、管理画面の左メニューから「投稿>新規追加」をクリックします。
すると記事編集画面(ブロックエディタ)が開きます。
- タイトルの入力
まず最初に記事タイトルを入力する欄があります。
「タイトルを追加」と書かれた部分に、記事のタイトル(見出し)を入力しましょう。 - 本文の入力
タイトル欄の下が本文エリアです。
「ブロックを追加するには…」といったガイドが表示されています。
ここに本文の文章を入力していきます。
初めにカーソルを置いて文字を入力すると、その段落は自動的に段落ブロックとして作成されます。
文章を書いて改行すると、新しい段落ブロックが追加されます。 - ブロックの追加
段落以外の要素(画像や見出し、リストなど)を挿入したい場合は、画面上部もしくはブロック左側に表示される「+」ボタン(ブロック追加ボタン)をクリックします。
すると利用可能なブロックの一覧が表示されるので、挿入したいブロックを選択します。
例えば、見出しブロック、画像ブロック、箇条書きリストブロック、引用ブロックなどがあります。

- 文章の装飾
ブロックエディタでは、テキストをドラッグ選択すると簡単に装飾メニューが表示され、太字や斜体、リンク挿入などができます。
見出しブロックを使えば本文中にサブ見出し(小見出し)を挿入でき、文章を段落ごとに整理できます。
画像やメディアの追加方法
ブログ記事に画像を挿入するのもブロックエディタで簡単に行えます。
画像を追加したい場所で新規ブロックを追加し「画像」ブロックを選択します。
すると画像をアップロードするためのブロックが挿入されます。
ここで次のいずれかの方法で画像を挿入できます。
- 「アップロード」をクリックして、パソコン上の画像ファイルを選択する(これでWordPressのメディアライブラリに画像がアップロードされ、記事内に挿入されます)。
- 「メディアライブラリ」をクリックして、すでにアップロード済みの画像から選択する(過去にメディアライブラリに追加した画像を再利用できます)。
- 画像ファイルをエクスプローラーやデスクトップから記事の編集画面内にドラッグ&ドロップする(自動的にアップロードされ挿入されます)。
画像ブロックでは、画像の配置(左寄せ・中央・右寄せ)やサイズ変更、代替テキスト(alt属性)の設定なども可能です。
代替テキストは画像の説明文で、読み上げやSEOにも関わるため、簡単でも良いので設定しておくと良いでしょう。
同様に、動画や音声を挿入するブロック、PDFのファイルを添付するブロックなども用意されています。
ただしメディアファイルを直接アップロードするとサーバー容量を消費するので、大きな動画はYouTubeなどにアップしてから埋め込む方法がおすすめです。YouTubeは、URLを貼るだけで自動埋め込みされます。
投稿の公開
タイトルと本文の執筆、画像の挿入などが終わったら、記事を公開してみましょう。
画面右上にある「公開」ボタンをクリックすると、その記事が実際のサイト上に公開されます。
「下書き保存」ボタンを使えば記事を非公開のまま保存できますし、「プレビュー」ボタンで公開前にレイアウトや表示を確認することもできます。
最初はプレビューで崩れていないか確認してから公開すると安心です。
一度公開した記事でも、後から内容を編集して更新することができます。
修正したい場合は同じ投稿編集画面で変更を加え、「更新」ボタンを押せば変更が反映されます。
WordPressにはブログ記事(投稿)の他に「固定ページ」と呼ばれるコンテンツ作成機能もあります。固定ページはブログのように時系列で並ばない独立したページで、「お問い合わせ」や「プロフィール」などの用途によく使われます。
一般的なブログ運用では、新着記事は「投稿」で書き、サイトの基本情報やメニューに載せる内容は「固定ページ」で作成します。両者の違いを覚えておきましょう。
4. プラグインの活用(おすすめプラグインの紹介と活用例)
プラグインとは、WordPressに機能を追加できる拡張モジュールです。
公式ディレクトリには数万種類ものプラグインが公開されており、サイト運営者は必要に応じて自由にインストールして使うことができます。
例えば、お問い合わせフォームを設置したり、SEO機能を強化したり、サイトの表示速度を向上させるキャッシュ機能を追加したりと、できることは多岐にわたります。
ここでは初心者に特におすすめのプラグインと、その活用例をいくつか紹介します。
プラグインのインストール方法
プラグインの導入は管理画面から簡単に行えます。手順は以下のとおりです。
- 管理画面メニューの「プラグイン>新規プラグインを追加」をクリックします。
- プラグイン追加画面では、人気のプラグイン一覧や検索バーが表示されます。
入れたいプラグインが決まっている場合は検索バーに名前を入力するか、またはカテゴリやタグから探します。 - 目的のプラグインが見つかったら、「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
インストールが完了するとボタンが「有効化」に変わるので、これをクリックしてプラグインを有効化します。 - 有効化すると、そのプラグインの機能がWordPressに組み込まれます。
プラグインによっては設定画面が追加されたり、管理画面メニューに新しい項目が増えることがありますので、必要に応じて設定を行ってください。

プラグインは入れすぎるとサイト表示が遅くなったり、プラグイン同士が干渉して不具合を起こす場合があります。
初心者のうちは、本当に必要なものだけを厳選して導入するようにしましょう。
一度にたくさん追加するのではなく、様子を見ながら少しずつ増やしていくのがポイントです。
おすすめプラグインと活用例
初心者におすすめのプラグインを、いくつかカテゴリ別に紹介します。
- サイト高速化・キャッシュ系
サイトの表示速度を向上させるプラグインです。
例えば「WP Super Cache」や「W3 Total Cache」は、ページをキャッシュ(一時保存)することで再訪問時の読み込みを高速化してくれます。
ただし、ロリポップのサーバー自体が高速化技術を備えているため(例えばハイスピード・エンタープライズプランで利用できるLiteSpeed Cacheなど)最初は導入しなくても十分高速です。
アクセスが増えてきて速度が気になり出したら検討すると良いでしょう。 - SEO系
検索エンジンで記事を見つけてもらいやすくするためのプラグインです。
定番は「Yoast SEO」や「All in One SEO Pack」で、記事ごとのタイトルやメタディスクリプションの設定、サイトマップの自動生成など多くのSEO設定をサポートしてくれます。
インストールして基本的な設定を有効にしておくだけでも効果があるでしょう。 - お問い合わせフォーム系
サイトにお問い合わせフォームを設置したい場合は「Contact Form 7」がおすすめです。
シンプルなコンタクトフォームを簡単に追加でき、問い合わせ内容をメールで受け取れます。「Contact Form 7」を有効化すると、管理画面にフォーム作成メニューが追加されるので、フォームを作成し、発行されるショートコードを固定ページなどに貼り付ければフォーム設置完了です。 - セキュリティ系
WordPressサイトを外部の攻撃から守るためのプラグインも導入を検討しましょう。
例えば「Wordfence Security」はファイアウォール機能や悪意あるアクセスのブロック、マルウェアスキャンなど多彩な機能を提供します。
また「All In One WP Security & Firewall」は日本語対応で設定項目も多く、初心者にも比較的わかりやすいインターフェースです。
ただし、セキュリティ系プラグインは機能が多岐にわたるため、導入したら公式の解説やマニュアルを参考に適切に設定を行う必要があります。 - バックアップ系
万が一に備えてデータをバックアップしておくことは重要です(詳しくはこの後のセキュリティ対策でも解説します)。
プラグインでは「BackWPup」や「UpdraftPlus」が人気です。
これらを使えばデータベースやファイルのバックアップを定期的に自動保存し、DropboxやGoogle Driveなど外部サービスにバックアップデータを保管することもできます。 - その他便利系
例えば記事の見出しから目次を自動生成して挿入してくれる「Table of Contents Plus」、画像を遅延読み込みしてページ表示を軽くする「Lazy Load」、スパムコメント対策の「Akismet Anti-Spam」(こちらは初めからWordPressに同梱されています)など、ニーズに応じてさまざまなプラグインがあります。
<活用例>
例えば「こんな機能が欲しいな」と感じたら、まずはそれに対応するプラグインがないか検索してみましょう。
「SNSのシェアボタンを記事に追加したい」と思ったら「WordPress SNS シェアボタン プラグイン」などで検索すれば、多くの場合適切なプラグインが見つかります。
プラグイン名で検索すると使い方を解説した記事も多数ヒットするので、参考にしながら導入してみてください。
5. セキュリティ対策(SSL設定、バックアップ、セキュリティプラグインの活用)
WordPressでブログを運用する上で、セキュリティ対策も忘れてはなりません。
初心者のうちは意識が向きにくい部分ですが、最低限の対策を施しておくことでトラブルを防ぎ、安心してサイト運営ができます。
この章では、主に以下の対策について説明します。
- WebサイトのSSL化(HTTPS化)
- 定期的なバックアップ
- セキュリティプラグインの活用
SSL設定でサイトをHTTPS化
現在のWebサイト運用ではSSL(HTTPS化)は必須といえます。
SSLとは、サイトと閲覧者の間の通信を暗号化する仕組みで、サイトURLを「http://
」ではなく「https://
」で始まる形にすることです。
SSL化されていないページにアクセスすると、ブラウザに「保護されていません」などの警告が表示されることがあり、安全性と信用性を損ねてしまいます。
WordPressをインストールしたらできるだけ早めにSSL化の設定を行うことをおすすめします。
ロリポップ!レンタルサーバーでは、無料で独自SSLを利用でき、設定も非常に簡単です。
ユーザー専用ページ内の「セキュリティ>独自SSL証明書導入」の設定画面で独自ドメインにチェックを入れて「独自SSL(無料)を設定する」をONにするだけで、自動的に無料のSSL証明書(Let’s Encrypt)が発行・適用されます。
設定後しばらく待てば自分のサイトにhttpsでアクセスできるようになります。
SSL有効化後、WordPress側でも「設定>一般」の項目において、ホームURLとサイトURLがhttpsになっているか確認しましょう。
通常、ロリポップ側で独自SSL設定を有効にすれば、自動でWordPressのURLも書き換わるはずですが、もしhttpのままになっていたら手動でhttpsに変更して保存します。
また、過去記事内の画像URLなどがhttpのままだと「一部安全でない要素があります」と表示される場合があります。
その際は「Really Simple SSL」などのプラグインを使って一括で修正するか、記事内のURLを編集してhttpsに直してください。
バックアップを定期的に行う
万が一サイトが不慮の事故やサイバー攻撃に遭った場合に備えて、データのバックアップを取っておくことは非常に重要です。
バックアップとは、サイトのファイルやデータベースなどのデータをコピーして保存しておくことで、何か問題が起きた際に以前の状態に復元できるようにする対策です。
バックアップの方法はいくつかあります。
- レンタルサーバーのバックアップサービスを利用
ロリポップでは、サーバーとデータベースの内容を自動でバックアップしてくれるサービスがあります(※こちらは有料オプションで、エンタープライズプランのみ無料で提供)。
この「7世代バックアップ」オプションを利用すると、最大7件分まで過去のデータ復元が可能なので、手厚い保険として検討しても良いでしょう。 - プラグインでバックアップ
先述のプラグイン例でも触れましたが、「UpdraftPlus」や「BackWPup」といったプラグインを使えば、スケジュールを設定してデータベースとファイルの定期バックアップを自動実行できます。
DropboxやGoogle Driveなどの外部のクラウドにバックアップを保存するよう設定しておけば、サーバー障害時にもデータを手元に残せます。
初期設定だけしておけばあとは自動で対応してくれるので手軽です。 - 手動でバックアップ
管理画面の「ツール>エクスポート」機能を使って記事やページ、コメントなどをXML形式でエクスポートする方法もあります。
ただしこれだけではテーマやプラグイン設定、画像などは含まれません。
完全なバックアップには、サーバー上のwp-content
フォルダをFTPソフトでダウンロードしたり、phpMyAdminなどでデータベースをエクスポートしたりする必要があります。
初心者にはやや難易度が高いので、無理に手動で行うより上記の自動での方法を活用するほうが簡単でしょう。
いずれの方法でも、「バックアップを取っている」という事実が重要です。
バックアップがあれば万一サイトが壊れても復旧できますが、バックアップがなければ一から作り直しになってしまうかもしれません。
できれば月1回以上、更新頻度が高いなら週1回以上の頻度でバックアップが作成されるよう設定しておきましょう。
セキュリティプラグインの活用
前述のおすすめプラグインでも触れましたが、WordPressのセキュリティを強化するプラグインを導入するのも効果的です。特に以下のような対策が重要です。
- ログイン試行制限
不正ログインを試みるボットは、パスワードを総当たり攻撃してくることがあります。
プラグインによってはログイン試行の回数制限や、一定回数失敗したIPアドレスを一定時間ロックアウトする機能があります(例:「Limit Login Attempts Reloaded」など)。
これにより、不正アクセスを未然に防ぐことができます。 - ファイアウォール・脆弱性検知
WordPressやプラグインには稀にセキュリティ上の脆弱性が発見されることがあります。
Wordfenceなどのセキュリティプラグインは既知の脆弱性攻撃パターンからサイトを保護したり、ファイルの改ざんチェックを行って警告してくれたりします。
導入したら定期スキャンを実行し、問題がないか確認する習慣をつけましょう。 - 管理画面URLの変更
アドバンスドな対策ですが、「WPS Hide Login」などを使って管理ログインページのURL(wp-admin
やwp-login.php
)を変更しておくと、ボットの攻撃対象になりにくくなります。
初心者の場合は必須ではありませんが、余裕があれば取り組んでみても良いでしょう。
ソフトウェアのアップデートも忘れずに
WordPress本体やテーマ、プラグインは常に最新バージョンにアップデートしておくことが大切です。
開発者からのアップデートには機能追加だけでなく、セキュリティ修正も含まれていることが多いからです。
管理画面上部に更新通知が出ていたら、バックアップ取得後に速やかにアップデートする習慣をつけましょう。
最後に、ロリポップのサーバー自体もセキュリティ対策が充実しています。
レンタルサーバー側でWAF(Webアプリケーションファイアウォール)による脆弱性対策が提供されており、ホームページデータへの不正なアクセスを自動的にブロックし、改ざんや情報漏洩などを防ぎます。
攻撃パターンの定義ファイルは自動でアップデートされるため、常に最新の攻撃からあなたのウェブサイトを保護します。
初心者の方でも、比較的安心してWordPressの運用に集中できるでしょう。
何か困ったことや不安なことがあれば、遠慮なくロリポップのサポートに相談してみてください。
6. ロリポップならではの機能紹介(簡単インストール、安定した表示速度、手厚いサポート、コストパフォーマンス)
ここまでWordPressの使い方や設定方法について説明してきましたが、最後にレンタルサーバー「ロリポップ!」を使ってWordPressを運用するメリットについてまとめます。
他のレンタルサーバーにも魅力的なサービスはありますが、ロリポップならではの強みを押さえておくと、安心してサイト運営を始められるでしょう。
- 簡単インストール機能でスピーディーに開始
ロリポップでは前述のようにWordPressをわずか数十秒から数分で設置できる簡単インストール機能を提供しています。
サーバー契約と同時にWordPress導入まで完了させることも可能なので、初心者でもつまずくことなくサイトを始められます。
データベースの設定など技術的な部分も自動化されているため「WordPressのインストールって難しそう」という不安を感じる暇もなくサイト開設ができてしまいます。 - 表示速度が速く安定したサーバー環境
表示速度が速いことは訪問者の満足度向上やSEOにも有利です。
また、大量アクセス時にも安定した動作を保てるようサーバーの強化が図られており、急なアクセス増にも耐えられる設計です。
高速化技術やSSDストレージを導入した「ハイスピードプラン」でも月額数百円程度から利用できるので、費用を抑えつつ高速なWordPress環境を手に入れられます。 - 手厚いサポート体制
初めてのサイト運営では、何かと分からないことが出てくるものです。
ロリポップならそのような時も安心です。電話・メール・AIチャットでのサポート窓口が用意されており、困ったときには気軽に質問できます 。
特にリアルタイムで相談できるチャットサポートは初心者にとって心強いでしょう。
サポートサイトには豊富なマニュアルや「よくある質問」も掲載されており、自己解決しやすい環境が整っています。レンタルサーバー選びでサポートの充実度は重要なポイントですが、ロリポップはその点で非常に評価が高いです。 - 高いコストパフォーマンス
ロリポップは月額料金が安価でありながら、上記のような充実した機能と性能を備えています。
例えばWordPressが利用可能なライトプランは月額わずか264円~利用できます。
上位プランも月額数百円台~と手頃で、長期契約割引などを活用すればさらにお得に使えます。
そのうえ、一定条件を満たせば12ヵ月以上の契約で独自ドメインが永年無料になる特典(ドメインの新規取得・更新が無料になるサービス『ドメインずっと無料』)もあり、ランニングコストを大幅に抑えられるのも魅力です。
趣味のブログからビジネスサイトまで、必要に応じてプランアップも柔軟にできるので、まずは安価なプランで始めて、サイトの成長に合わせて拡張していくことも可能です。
以上のように、ロリポップ!レンタルサーバーは「初心者に優しく、速くて安定、しかも安価」というバランスの取れたサービスです。
WordPress初心者が安心してブログ運営に集中できる環境が整っています。
7. よくある質問と回答(初心者がつまずきやすいポイント)
最後に、WordPressやロリポップでブログを始める際に初心者がよく疑問に思うことやつまずきやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
困ったときの参考にしてください。
Q1. WordPressの管理画面にはどうやってログインするの?
A:
WordPressインストール直後やログアウト後に管理画面に入るには、ブラウザで<https://あなたのドメイン
/>の末尾に「/wp-login.php」「/wp-admin」を付けてアクセスします。
※個別にログインページのURLを変更されている場合には、そのURLにアクセスします。
インストール時に決めたユーザー名とパスワードを入力すればダッシュボード(管理画面)が開きます。ログイン情報はインストール完了メールにも記載されていますので、忘れた場合はメールを確認してみましょう。
パスワードを忘れてしまった場合、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」から登録メールアドレス宛に再設定用のリンクを送信することもできます。
ブックマークに登録しておくと次回からアクセスしやすいです。
Q2. 「投稿」と「固定ページ」の違いは何ですか?どちらを使えばいいの?
A:
簡単に言うと、投稿はブログの記事を書くための機能、固定ページは独立したページを作るための機能です。投稿は時系列で並び、カテゴリやタグを付けてブログ的な運用に向いています。
例えば日々のブログ記事やお知らせは投稿で書くと良いでしょう。
一方、固定ページは単発のコンテンツ(会社概要ページやお問い合わせフォームページなど)に適しています。
固定ページは通常カテゴリやタグ分類はなく、サイト内のメニューに配置して使います。
初心者の方はまず投稿で記事を書き始め、必要に応じて「プロフィール」や「問い合わせ」のページを固定ページで作成するといった使い分けがおすすめです。
Q3. テーマは途中で変更できますか?変更すると記事は消えませんか?
A:
テーマはサイト公開後でもいつでも変更が可能です。デザインをリニューアルしたくなったら、新しいテーマをインストールして有効化すればサイトの見た目が切り替わります。
記事や画像などのコンテンツはデータベースに保存されているため、テーマを変えても記事が消えたり内容が失われることは基本的にありません。
ただし、テーマごとに用意されている機能(ウィジェットエリアや独自のカスタム投稿タイプなど)は異なるため、前のテーマで使っていた機能が新しいテーマでは使えない場合があります。
その場合は表示の調整が必要です。また、大幅にデザインが変わることでレイアウト崩れが起こることもあるので、実際に適用する前にプレビューで確認したり、必要に応じて調整しましょう。
いずれにせよ、コンテンツ自体は残りますので安心してください。
Q4. プラグインは何個くらい入れるのが適切ですか?入れすぎるとどうなりますか?
A:
プラグインに明確な適切個数はありませんが、必要最小限に留めるのが基本です。
目安としては初心者であれば5~10個程度の主要プラグインが入っていれば十分でしょう。
入れすぎると以下のようなデメリットがあります。
1つは、プラグインごとに読み込むスクリプトやスタイルが増えるためサイトの表示速度が遅くなる可能性です。
もう1つはプラグイン同士やプラグインとテーマとの相性問題で、不具合が発生するリスクです。
例えば似た機能を持つプラグイン同士が干渉するとエラーの原因になります。
基本的には「目的を達成するのに最も良いプラグイン」を各用途で1つずつ導入し、不要になったプラグインは停止・削除するようにしましょう。
また、プラグイン導入前には評判や最終更新日をチェックし、信頼できるものを選ぶことも大切です。
Q5. サイト運営中に困ったことがあったらどうすればいいですか?
A:
まずは落ち着いて問題を整理しましょう。
「○○のやり方が分からない」「エラー表示が出た」など状況を確認した上で、対処法を調べます。
調べ方としては、Google検索で同じ問題の事例を探す、WordPress公式のフォーラムで質問する、といった方法があります。
また、レンタルサーバーが原因と思われる場合や、どうしても自己解決が難しい場合はロリポップのサポートに問い合わせるのが確実です。
ロリポップのサポートはAIチャット・メール・電話で対応しています。
「こんなこと聞いてもいいのかな?」と遠慮せず、疑問があれば早めに専門スタッフに相談しましょう。
そのほか、ロリポップ公式サイト内の「教えて!レンタルサーバーのこと」やマニュアルページにはWordPressの使い方やトラブル対処法の記事が多数あります。
分からないことを一つ一つ解決していけば、やがて慣れてスムーズに運営できるようになります。
まとめ
以上、WordPressの基本的な使い方とロリポップを使った運用のポイントについて解説しました。
初めは覚えることも多いかもしれませんが、実際に操作しながら慣れていけば着実にスキルアップできます。
ロリポップの充実した機能とサポートを活用しつつ、あなたらしいホームページ、ブログをぜひ構築してみてください。
わからないことがあれば本記事を振り返ったり、Q&Aを参考に対処して、WordPressでのサイト運営を楽しんでいただければ幸いです。
さっそく最初の一記事を書いて、公開してみましょう!