Webサイトやブログを新しく開設するためのドメインを取得しようと考えたなら、まずはどんなドメインを取得するのかを考えて選ばなければなりません。
ドメインと一言で言っても独自ドメインや共有ドメイン、さらにドメインには多くのトップレベルドメインが存在するので、どの種類でどのトップレベルドメインを取得すればよいのか悩んでしまう人は意外に多いものです。
Webサイトやブログを開設、運営するならば私は最初から独自ドメインを取得することをおススメしますが、独自ドメインを取得すると決めたとしてもドメイン名はもちろん、ドメイン取得サービスはどこを選べばよいのかでさらに悩んでしまうことこともあるでしょう。
そこで、この記事では独自ドメインを取得するに当たって、ドメイン名を決めるポイントや、ドメイン取得サービスの選び方について詳しく解説いたします。
ぜひ参考にして、あなたのWebサイトやブログにぴったりな独自ドメインを取得してください。
ドメインを取得しよう!
ドメインを取得すると決めたなら、まずはどんなドメインを取得するのかを考えて選ばなければなりません。
ドメインは大きく分けて独自ドメインと共有ドメインの2つがあります。
以下に独自ドメインと共有ドメインの特徴を書き出しましたので、ドメインのメリットとデメリットを把握しましょう。
独自ドメイン
独自ドメインはその名の通り、オリジナルで自分自身だけのドメインです。
自分で好きなドメイン名に決めることができるため、他のドメインと区別されやすいだけでなく、覚えてもらいやすいメリットがあります。
また、独自ドメインは取得費用と更新費用がかかり、自身で管理を行わなければなりませんが、突然使えなくなるということは起こりません。
(ただし、独自ドメインを取得したものの、更新申請を忘れてしまって他の人にドメインを取られてしまうことが意外に起こり得ますので、更新締め切りは忘れないようにしておきましょう)
ドメインの管理権限を持っているのに等しいので、ドメインの管理会社を変えることはもちろん、紐つけているサーバーを別のレンタルサーバーに移転することもできます。
共有ドメインと比べると信頼されやすいというメリットもあります。
共有ドメイン
共有ドメインはレンタルサーバーやブログサービスの運営会社が管理、所有しているドメインをサブドメインで区切って利用するドメインです。
例えば「ロリポップ!のドメイン」には以下のような共有ドメインがあり、104種類から選べます。
- main.jp
- sub.jp
- ciao.jp
- hippy.jp
- moo.jp
- raindrop.jp
- sunnyday.jp
- whitesnow.jp
- vivian.jp
- velvet.jp …etc
共有ドメインは料金も比較的安価であり、サービスの一環としてドメイン費用を無料で提供するサービスも多く存在します。
また、ドメインの管理も共有ドメインの管理者が登録、更新も含めてすべてを管理するのでメンテナンスなどの手間がまったくかからないことがメリットです。
ただし、共有ドメインは自分でサブドメイン以外のドメイン名を決めることが出来ないことや、Webサイトやブログを他のレンタルサーバーへ移管するとなると、同じドメイン名を使うことが出来ないため、コンテンツ(記事)の修正作業が発生するリスクが生じます。
さらに、共有ドメインはあくまでドメインを借りているに過ぎないため、共有ドメインの管理側の利用規約に従わなければなりません。
利用規約に反すると共有ドメインを使えなくなるのはもちろん、紐つけて使っているWebサイトやブログも即日使えなくなってしまうことが最大のデメリットです。
ドメイン名を決めるポイント
独自ドメインも共有ドメインも、ドメインを取得する際にドメイン名を決めなければなりません。
共有ドメインはサブドメインの部分だけを決めることができますが(サービスによってはサブドメインすらも決めることが出来ない場合があります)、独自ドメインはトップレベルドメインを含めてドメイン名のすべてを自分で決めなければいけません。
また、ドメイン名は一度決めて登録、取得を行ってしまうと変更することは出来ません。
どうしても変更したい場合はドメインを新しく取得し直すしかなく、さらにその分の費用がかかってしまいますので、ドメイン名は失敗しないように慎重に決める必要があります。
ここでは独自ドメイン名を決めるときに考慮すべきポイントについて解説しますので、参考にしてドメイン名を決めてください。
サイトやサービスに関連させる
独自ドメイン名は自社のブランド名やサービス名と同じ、もしくはWebサイトやブログ名と同じであることが望ましいです。
その理由は、ユーザーが覚えやすいだけでなく、ブランド名やサービス名の認知度を上げることにもつながるからです。
逆に、Webサイトやブログ名とドメイン名がまったく違っているとユーザーが混乱してしまうだけでなく、騙されたと感じてしまうユーザーも少なくありません。
内容を表現したキーワードを入れる
Webサイトやブログ内容と関連性のあるキーワードを使うのも良いでしょう。
内容を表現したキーワードなら検索で見つけてもらいやすくなるだけでなく、ユーザーがドメイン名から内容を察しやすくもなるからです。
たとえばスポーツ店のWebサイトやブログなら「sports」や、競技を限定するなら競技名「tennis」と入れたり、地域を限定するならトップレベルドメインを「.tokyo」にすると、スポーツで特にテニスについて東京に関連する情報が書かれたWebサイトやブログだとユーザーはイメージがつきやすくなるため、特定の地域のユーザーをターゲットにしやすくなります。
長すぎずにシンプルに
ドメイン名に限らず、すべてにおいて名前は短くてシンプルなほうが覚えやすいものです。
長くなるほどドメイン名が覚えづらくなるのはもちろん、入力間違いも多くなり、結果としてユーザーが途中であきらめてしまう(アクセスをやめてしまう)可能性も高くなってしまいます。
どうしても長くなってしまう場合は単語を省略してみたり、「-」(ハイフン)を使って単語をつなげるのも方法の一つです。
(ただし、ハイフンを多用すると入力し辛くもなってしまうので、1つ2つ程度に抑えるようにしましょう)
実際にドメイン名を検索してみる
最後に、独自ドメインを取得する際には取得するドメイン名がすでに登録、使用されていないかを確認しましょう。
独自ドメインの取得は早いもの勝ちであり、良いドメイン名が思い浮かんだがすでに他のWebサイトで使われていた…なんてこともよく起こります。
また、大手Webサイトで使われているドメイン名と1文字違いのドメイン名にすると間違われる可能性も高く、あなたにその気はなくても盗用、剽窃したと取られてしまうこともあります。
すでに存在するドメイン名に似すぎると不要な疑いや不信感を持たれてしまうことも想定してドメイン名を選ぶようにしましょう。
(ドメイン取得サービスにはドメイン名検索の機能が実装されていますので、そこで検索してみると良いでしょう)
おすすめのドメイン取得サービス
ドメイン名を決めたなら次はドメインの取得(登録)となりますが、ドメイン取得サービスは数多くあり、何を基準に選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで、この節ではドメイン取得サービスを選ぶ際のポイントを解説します。
ドメイン取得サービスの選び方
ドメイン取得サービスを選ぶポイントは、大きく分けて以下の4つです。
1. 欲しいトップレベルドメインを取り扱っているか
ドメイン取得サービスによっては取り扱っていない(取得できない)トップレベルドメインもあるため、まずは自分のお目当てのトップレベルドメインが取得できるサービスであるかどうかを最初に確認しましょう。後にドメインを他のサービスへ移管するとなった場合、移管先が該当のトップレベルドメインを取り扱っていないということも起こり得ますので、トップレベルドメインは意外に重要でもあります。
トップレベルドメインの種類や主な用途については、ドメイン料金は取得費用と更新費用の2つ。ドメインの仕組みをやさしく解説します。の記事で詳しく説明していますが、ここではトップレベルドメインの選び方と一般的でよく使われる「.com」と「.jp」について簡単に紹介します
トップレベルドメインの選び方
トップレベルドメインは主な用途に合わせて選ぶと良いです。ドメイン名と同様にサイトやサービスはもちろん、コンテンツ(記事)内容とイメージが紐付き易いからです。
- 「.com」
商用サービスを意味するドメインですが、汎用的なドメインとして一番多く利用されているトップレベルドメインです。料金も他のトップレベルドメインと比べると安価ですので個人ブログやWebサイトに適しています。どれを選べばよいか悩んだなら「.com」と選ぶと良いでしょう。
- 「.jp」
日本を表したドメインですが、汎用的なドメインとしても利用されています。ただし、その名前から日本にある企業や店舗、日本語のWebサイトを想起させるドメインだと言えます。料金も「.com」や「.net」よりも高いので、企業、法人のサービスや商品サイト、キャンペーンやイベントサイトのドメインとして選ぶと良いでしょう。
2.情報の公開代行があるか
ドメインを取得した際には必ずWHOIS情報が公開されます(WHOIS情報とは、ドメインの所有者情報であり、ドメイン取得者の名前(企業名)や連絡先のメールアドレスなどの情報です。一般にも公開されます)。WHOIS情報を外部に公開したくない場合は、WHOIS情報の公開代行を行ってくれるサービスを選びましょう。公開代行ではドメイン取得サービスの事業者情報が代わりに公開されます。もちろん公明正大であることを示す、ユーザーに信頼されるためにもWHOIS情報を公開することも1つの選択肢です。ただし、法人、企業が使用できる「.co.jp」などのトップレベルドメインはWHOIS情報の公開代行は出来ません。
3.ドメイン取得に関わる料金
ドメインの料金体系については、ドメイン料金は取得費用と更新費用の2つ。ドメインの仕組みをやさしく解説します。の記事で詳しく説明しましたが、独自ドメインには最初に取得費用が必要で、その後の維持にも更新費用が必要です。ドメイン取得費用が安かったり、無料であっても更新費用が高かったり、「特定のレンタルサーバーとの契約が必要である」「サーバーのとあるプラン、サービスも一緒に契約しなければならない」などの必要条件もあり、トータルではかなり高い金額になることもあるので注意が必要です。独自ドメインは何年も長期的に使用することを想定して取得するものだからこそ、使用期間の総額費用で検討するようにしましょう。
4.サポートサービスが充実しているか
特に初めてドメインを取得する人は「サポートサービスが充実しているか」を確認しましょう。「メールの返信は2営業日以内か」、「電話での問い合わせにも応じるのか」など、サポートサービスの内容を確認しましょう。ただし、サポートサービスを受けられるには特定のプランを契約しておかないといけないなど条件も設定されている場合もありますので、合わせて確認しておきましょう。
ドメイン取得サービスの紹介
多くのドメイン取得サービスがある中から、おススメできる2つのドメイン取得サービスを紹介します。
1.ムームードメイン
ムームードメインは10年以上の実績があり、数多くの企業で使われているドメイン取得サービスです。また、ドメインの申し込み件数も400万件を超えています(2021年10月現在)。人気の.comや.netをはじめ、法人向けの.co.jpなど、取り扱うドメインは400種類以上あります。ドメインの知識がなくても困ったときはすぐ解決に導く専門のサポートパートナーを配しています。ドメインに関する煩わしい手続きを行う必要なく、Webサイトやメールでドメインがすぐに使えます。また、連携できるサービスも多く、「ロリポップ!レンタルサーバー」や「グーペ」、「カラーミーショップ」などのサービスとも簡単に連携が行えます。
2.ロリポップ!レンタルサーバーのドメイン同時取得サービス
ロリポップはドメイン取得サービスというよりはレンタルサーバーのサービスですが、ロリポップのサーバー新規申し込み時にドメインも取得すると、サーバー契約とともに独自ドメインを即時利用できる同時取得サービスを受けることが出来ます。また、2021年8月26日より、同時取得サービスは「ドメインずっと無料」の対象ドメインも同時に取得できるようになりました。つまり、独自ドメインを無料で取得できるのです(ただし、無料で取得できるトップレベルドメインの対象には制限があります)。このサービスはロリポップでレンタルサーバーを契約している間はずっと無料で独自ドメインを利用することができますので、レンタルサーバーを含めておススメできるサービスです(ドメインの管理はムームードメインで行われます)。
詳しくはロリポップのインフォメーションを確認してください。
※【2023年8月追記】「ドメインずっと無料」は【最大2個】ご利用いただけるようになりました!
取得したドメインを使う方法
最後に、取得したドメインをレンタルサーバーと連携する方法について、ムームードメインで取得したドメインをロリポップ!のレンタルサーバーに連携する具体的な手順を例にして説明します。
1.まずはロリポップの管理画面にログイン
ログイン後、左メニューから『サーバーの管理・設定』を選び、次に『独自ドメイン設定』を選んでクリックします。
2.画面中央にある『独自ドメイン設定』ボタンをクリック
すると、以下のようなドメイン設定画面が表示されます。
『設定する独自ドメイン』の欄にムームードメインで取得したドメイン名を入力します。
次に『公開(アップロード)フォルダ』を入力します。アドレス直下(例:http://〇〇〇.jp/ )を指定したい場合は、空白にします。入力した内容を確認したら、『独自ドメインをチェックする』ボタンをクリックします
3.ネームサーバーの認証設定
独自ドメインのチェックが終わった後は、ネームサーバーの認証設定を行う必要があります。ムームードメインにて独自ドメインを取得している場合は、簡単にネームサーバー認証が行えます。
画面のメニューに沿って『ムームーID』と『ムームーパスワード』を入力してください。
(「ムームーID」と「ムームーパスワード」は、ムームードメイン登録時に設定したIDとパスワードです。ドメイン契約時のメールに記載されていますので、メールを確認して入力しましょう。)
入力が終わったら、『ネームサーバー認証』をクリックします。
ネームサーバー認証が終わったら、最後に『設定』ボタンをクリックします。これで、独自ドメインとレンタルサーバーへの連携は完了です!
このように、ムームードメインとロリポップ!レンタルサーバーならば、設定はとても簡単に行えます。初心者にとっても使いやすいサービスですのでおススメですよ。
まとめ
今回はドメイン名を決めるポイントや、ドメイン取得サービスの選び方について説明しました。
以下にもう一度ポイントをまとめ、整理します。
ドメイン名を決めるポイントは「サイトやサービスに関連させる」「内容を表現したキーワードを入れる」「長すぎずにシンプルに」「実際にドメイン名を検索してみる」であり、これらを踏まえてドメイン名を決めましょう。
そして、ドメイン取得サービスを選ぶポイントは「欲しいトップレベルドメインを取り扱っているか」「WHOIS情報の公開代行があるか」「ドメイン取得に関わる料金」「サポートサービスが充実しているか」であり、これらを踏まえてサービスを選ぶことが出来たなら、あなたにとっての理想の独自ドメインと管理体制を手にすることになるでしょう。 ぜひ、この記事を参考にして、あなたのWebサイト、ブログに合う独自ドメインを取得してくださいね。