この記事で学べること
- オークションやフリマアプリに使えるアイテム撮影法
- ブログやSNSに使えるアイテム撮影法
- アイテム撮影にあると便利な小道具
オークションやブログなどに載せるアイテム写真も、スマホカメラでさくっと撮ってすぐにアップできます!ただし、物は人と違って表情がないから簡単に撮れると思ったら大間違い。好まれる見せ方は、撮る方が演出してあげなければなりません。
オークションやフリマに出品しよう!
オークションやフリマアプリに出品するアイテム写真は、わかりやすさと明るさが大事です。午前中や午後の早い時間に、自然光が入る窓際で撮影するのがベスト。
そして清潔感も見られるポイント。汚れていたら掃除して、シワがあればアイロンをかける。コードはまとめるなどのひと手間が売れ行きを左右します。洋服は床に置いて撮るよりも壁にかけるほうが、清潔感があるように見えるようです。
実際に撮影してみましょう。
ポイント1:背景は白!
黒背景よりも見やすく、清潔感のある写真が撮れます。アイテムが白の場合も、大抵は自然光で陰影がついてきれいに撮れますが、背景と馴染むのが気になるときは色味がある背景でもOKです。ただしゴチャつかないように注意しましょう。
身近な白背景といえば、部屋の壁! 明るい窓際で撮影をしましょう。
ポイント2:きれいなハンガーで
せっかくなので、ハンガーまで気を回してみてください。生活感が出すぎていたり、洋服の形が崩れていたりしていませんか?洋服が傾いていたらまっすぐに直して撮影しましょう。
ポイント3:最後に明るさや色味を調整
スマホについているカメラアプリの編集で、明るさを調整しましょう。見た目と色を忠実に再現し、全体が見やすい明るさになれば完成です。
ポイント4:バックスタイルも撮影
正面の写真では見えない部分も、買い手の気になるポイントです。同じ構図でバックショットも撮影を。
ポイント5:タグや傷、アイテムの特徴を撮る
洗濯タグやブランドタグ、洋服の状態、特徴的な部分にもフォーカス。悪い部分を隠すと苦情につながるので先に全部見せましょう!
ブログやSNS用の写真を撮ろう
雰囲気で見せてもいいのがブログやSNS用写真の特徴。人の手に渡るものではなく、自分自身がどんな人物か表現することを目的にしているからです。背景や置き方に変化をつけて、カッコよく撮りましょう。
ポイント1:背景にこだわる
白背景以外にも、カラーシートや木のテーブルの上、英字新聞などいろいろと試してみてください。
夏なら大理石やシーツ、コンクリートなどの爽やかで冷たい印象の素材。冬ならファーやベロアなどの暖かな素材など、バックで季節感も演出できます。
ヒトデのバレッタをグリーンのラグとタイルの上で撮ってみましたが、こんなに印象が変わります。
ポイント2:構図にこだわる
オークションやフリマアプリなら細部を見せることが大事でしたが、ブログやSNSは物の持つ雰囲気を引き出してあげるのがポイント。真俯瞰や正面の写真でもいいのですが……。
思い切って引いた、空間を大事にした写真や
寄りでインパクトを出すなんて方法もアリ! 表現方法は自由です。
ポイント3:スタイリングする
物を1点置いてシンプルに撮るのではなく、手を加えたり小道具をプラスしたりすることでさらに写真がよくなります。
●洋服はトータルコーディネイトを
使っている様子やイメージがわく写真がgood! 洋服は床置きにして、小物を散らしてみてください。
投稿者の好みがわかる写真になります。そのセンスに共感した人が「いいね!」をつけてくれたり、ファンになってくれたりします。
●小物に花を添える
小物を撮るときに、花を入れるのもおなじみの手法。小物と花の大きさは同じくらいのほうが花もよく見え、バランスがよくなります。
100円ショップの造花やフェイクグリーンも活躍すること間違いなし!
●へたる布ものは詰めもので成形を
トートバッグやリュック、キャップなど、そのままで撮影するとへたってしまうものには、中に詰めものをしましょう。
これを「アンコを詰める」と言います。中身はなんでもいいのですが、この撮影ではトートにはストールを。キャップにはTシャツを丸めて詰めました。詰めすぎると膨らみすぎて見栄えが悪くなるので、形がきれいに見える程度にとどめて。
ポイント4:シチュエーションを撮る
センスを見せるには、実際に使っているところ=ライフスタイル感を見せてもいいですね。ピアスなら着けたときの耳の寄りカット、カップなら飲んでいるところなど、アイテムによってシチュエーションを考えてみてください。
アイテム撮りのNGポイント
アイテム撮影のときに注意したいことのひとつは“光”。オレンジ色の電気の下で撮ると、色味がわからなくなるのでご注意。
もうひとつは“影”。自分の影や建物の影などが入らないように、撮る場所に注意をしましょう。
最後のひとつは、下の写真を見て考えてみてください。
この写真には惜しいところがあります。わかりやすくアップにしてみましょう。
もうお気づきですか? 金属部分に撮影者が写っていますね。最後の注意点は“写り込み”。
素材によって、アイテムに写り込みが発生することがあります。見えづらければ大丈夫ですが、場所や人などを特定できるものが写り込んでしまう場合もあるので、念のため注意しておくといいですね。撮影の位置をずらせば解決することがあります。
アイテム撮影で役立つひみつ道具
今回はアプリ紹介ではなく、アイテム撮影で役立つ道具をご紹介!
白背景は画用紙で作れる!
100円ショップで買える大きめの画用紙を、写真のように壁に貼り付ければきれいな白背景が完成。カーブの部分は折り目をつけないようにしましょう。また、テープで壁紙を剥がしてしまう恐れがあるので、粘着力の強すぎるテープは使わないで。
このような白背景の写真が撮れます。これを応用してライトを立てるともっと明るくきれいに撮れます。物撮り用のライトボックスもネットショップでは安価で販売しているので、きれいなアイテム写真を撮りたい方にはおすすめ。
LED照明内蔵 折りたたみ 撮影ボックス 【AG Logistics】
物撮りシートを使う
おしゃれな柄の描かれたシートは、小物の下に敷いて撮影するのにとても便利。
女性誌の付録についているものや100円ショップのリメイクシートを使ったりしている人がいるようです。
専門の本もあるのでチェック。
アイテムにもいろいろな見せ方のコツがあります。誰にどう見せたいのかを考えて、撮り方を工夫してみてください!
まとめ
- オークションやフリマアプリはアイテムの見やすさや明るさに気をつける
- ブログやSNSは自分の世界観をアイテムで表現するといい
- アイテムが主役になるように背景はすっきりと
- 自然光で撮影するか、専用の物撮りボックスを使う
みんなにシェアしよう!
もくじ
著者:薮田朋子(やぶたともこ)
岡山県出身。2007年からファッション、音楽、ヘア雑誌の編集&ライターとして活動。2011年に独立し、20代女子向けファッションやライフスタイルを中心に雑誌と書籍、Webで編集&執筆中。女子の“カワイイ”にどんよく。
URL:https://tokyo-neet.amebaownd.com
X:https://x.com/tokyo_neet
Facebook:https://www.facebook.com/tomoko.yabuta.7