この記事で学べること
- 建物の撮り方
- 風景の撮り方
- 夜景やガラス越しでの撮り方
- フィルターが充実したカメラアプリ
感動的な景色はデジカメじゃなければ撮れないのかというと、そんなことはありません。手持ちのスマホでも可能なので、駆使していきましょう。スマホカメラテクニック連載4回目は、街や風景を撮るための基本をお伝えします。
まずよく陥りがちな初心者のNGから
暗い
せっかく晴れた日に撮影するなら、光いっぱいで表現しましょう。写真が暗くなるのは、空に明るさの標準が合っていることが多いようです。手前の暗い部分をタップすることで全体が明るくなります。
バランスが悪い
景色を撮ったとき、ちょっとごちゃついて見える……というときは、三分割構図(第2回参照)や水平構図で解消できます。
空と地面の比率は2:1にして、空を多めに取り入れるとすっきりしますよ。水平に撮ることでも、見栄えのよさが格段にUP。
オブジェや建物を撮りたい
とくに建物は、水平や垂直のラインを意識して撮りましょう。斜めになってしまってもアプリで後から修正すればOKです。
真正面から撮る
ただし全体を写すなら結構な距離をとらなければならないので、人の写り込みに注意したいところ。
高い建物を下から撮る
高さがある建物は遠くから全体を撮るのもいいですが、近づいてあおってみるとインパクトのある写真になります。
タワーなども真下から撮ってみてください。人の写り込みを排除できるのもメリット。
斜めから撮る
真正面から撮るとどうしても平面で単調になりがちなので、斜めにして建物の奥行きなどを表現するのもひとつ。
こちらも水平を意識して撮ってみてください。
風景を撮りたい
風景も斜めになると違和感が出るので、水平を意識しましょう。
HDR(第1回参照)でディティールがしっかりした写真を撮るのもいいですね!
人や物でワンポイントを入れる
シンプルな景色でも、何かポイントがあると引き締まって見えます。この写真は赤いポストを入れました。
手前にポイントがあって奥にメインを置く構図にすると、奥行きも出ますよ。
道で世界観を想像させる
前のほうでも出ている道の写真。こういった手前から奥に伸びる道は奥行きがあり、写真の世界観に惹きつけられます。
さらに道の写真は撮る視線の高さでも表情を変えることができます。
まず、人の視線そのままの位置で橋と建物を撮りました。
視線を落とすだけで見慣れない風景になり、臨場感のある写真に。子供の視線よりもぐっと下に構えてみてください。
他の人とは違うインパクトのある写真になりますよ。
広い場所ならパノラマを使って
カメラのパノラマ機能を使ったことはありますか?広い場所や横幅が長い建物など、スマホのカメラでは全景を撮りきれない場合に便利です。
スマホを水平に動かして撮影をするのですが、コツは手を動かすのではなく、手は固定して体ごと回して撮るとうまくいきますよ!
広角の写真を撮れるレンズアクセサリーもあるので、景色をよく撮る人は携帯しておいてもいいかも。
撮りづらいシチュエーションも解決!
夜景を撮るとき
夜景やイルミネーション、光のある建物などを撮るときは、レンズを拭くという当たり前のテクニックで仕上がりが格段に変わります。
レンズに指紋がべったりつくと、光があちらこちらに反射し、素人っぽい写真に。意外によく見かけるんですよ。
レンズを拭くひと手間で、写真もこんなにきれい!
明るさは画面をタップして調整し、光が飛びすぎないようにするといいでしょう。
建物の中から外を撮るとき
ガラス越しで外の景色を撮る場合も、自分が写り込んだり光が反射したりしてうまく撮れない場合がありますよね。
そんなときはカメラをガラスにくっつけましょう。これで写り込みが抑えられます!
街や景色の写真を加工するおすすめアプリ
レトロにしたいとか、ディテールをパキッと出したいなど、雰囲気を自由に変えられる、フィルターが充実したアプリも試してみてください。
紹介する無料アプリ2つは、今回の記事にもいくつか使用しました。
VSCO
人気の加工アプリでよく話題に上がるのがVSCO。加工しても写真があまり劣化しないところもおすすめです。フィルムっぽい写真を作れます。
LINE Camera
LINEの写真編集アプリです。スタンプやビューティ機能もありますし、やはりフィルターが多いので使いやすいと思います。私はもっぱらこれ。
行楽シーズンにも使えるカメラテク。きれいな写真をSNSにアップして、いいねをたくさんもらっちゃいましょう!
まとめ
- 建物も風景も水平で撮る
- ごちゃごちゃするなら、空を多めに入れる
- 撮るときの視点は真正面・斜め・上・下と被写体によって変える
- 風景撮影が多いなら広角の外付けレンズもおすすめ
- 夜景撮影ではレンズを拭く
- アプリ加工でもっと景色がおしゃれに
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もくじ
著者:薮田朋子(やぶたともこ)
岡山県出身。2007年からファッション、音楽、ヘア雑誌の編集&ライターとして活動。2011年に独立し、20代女子向けファッションやライフスタイルを中心に雑誌と書籍、Webで編集&執筆中。女子の“カワイイ”にどんよく。
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