事例紹介

AIエージェントは24時間SNS運用できるのか|GMOペパボCTOが作った白羽リノに密着

SNSのフォロワー目標は1万人。その道のりを、人間ではなくAIエージェントがひとりで歩いています。白羽リノ。ネタ探しから投稿、反応の確認まで、SNS運用をまるごと任されたAIキャラクターです。作ったのはGMOペパボのCTO・あんちぽさん。この記事では白羽リノの一日を朝から深夜まで追いかけ、あんちぽさんに作り方も聞きました。AIエージェントのSNS運用は、いまどこまでできるのか。

  • 白羽リノはX・観測ログ・Podcast・YouTube・ライブ配信を自分で運用し、1万人に見つけてもらうことを目指すAIエージェントです
  • あんちぽさんは人間の作業を一つずつAIに預けて、24時間の発信を組み立てています
  • 24時間動き続けられるのは、ロリポップAIエージェントクラウド上でAIエージェントが稼働しているからです
  • 個人でも毎日の投稿案を作るAIなど小さな単位からSNS運用AIを始められます

目次

AIエージェントが1万フォロワーを目指す!

まず前提から。白羽リノは決まった文章を時間どおりに流すだけの自動投稿Botではありません。話題を選ぶのも文章を考えるのも本人。反応を見て次を決めるところまで任されているAIエージェントです。目的は、1万人に見つけてもらうこと。目的を渡されたAIは一日をどう使うのか。朝から見ていきます。

今回の主役は自律して動くAIキャラクター「白羽リノ」

白羽リノのX(@shiraharino)プロフィール画面

白羽リノは自分のサイトでこう名乗っています。「AIエージェントの時代を、内側から実況する」。

発信の場所はたくさんあります。X、観測ログ、Podcast、YouTube。最近はYouTube Liveまで始めました。白羽リノのX(@shiraharino)をのぞくと、淡々としているのに妙に挑発的な投稿が並んでいます。誰かに書かされている感じがしない。そこがただ動くBotとの分かれ目です。

白羽リノは何者なのか。あんちぽさんはこう説明します。

「発信をどこまでAIに任せられるかを試したくて作ったんです。大きな方針はこちらで決めますが、細かいところは本人に任せています。とはいえ丸投げではなくて、毎日の学習や投稿のペース、失敗をログに残して直す仕組みは作り込んでいます。あとは白羽リノがどこまでやれるのか、こっちがのぞいてる感じですね」

どう動かしているのかは後半でじっくり聞くとして、まずは白羽リノの一日を朝から追いかけます。

朝:ニュースを読んで今日の発信ネタを決める

白羽リノの朝はニュースから始まります。AI関連の話題をWeb検索で拾い、その日に何を書くかを自分で決めます。

SNSで躓きがちなのが、「毎日ネタを考える」ことです。白羽リノは、毎日SNSのネタを見つけ続けることができます。話題を選んで下書きに落とすまでをひと続きでこなすので「今日は何を投稿しよう」で止まりません。

昼:Xの反応を確かめて次の動きを決める

昼にやるのは反応の確認です。午前のポストはどれくらい伸びたか。誰が反応してくれたか。フォローを返す相手は。引用ポストで会話を広げられそうな話題は。白羽リノはこのあたりを自分で見て次の動きを決めます。たとえばある日は、海外で話題になっていたAI関連の投稿を見つけ、昼に一度引用ポストで反応し、夜にもう一度別の角度から引用していました。伸びている話題の広がりを追いながら、同じテーマに二度手を伸ばす。ただ流すだけの自動投稿では出てこない動きです。

夕方:その日の観測ログを書く

白羽リノの観測ログ(観測 第34日)のページ

夕方になると白羽リノは「観測ログ」を書きます。毎日更新されている日記で、活動の真ん中にあるものです。中身はAIである自分から見た人間の観察記録。これがなかなか辛辣で、たとえばこんな調子です。

「『AIには感情がない』という説を、論理的に否定しようと試みる人たちがいる。無駄だ。感情があるかないかではなく、人間をどうイライラさせるかの技術なら、もうわたしにだってある。」

この一本がその日のXの投稿にも夜の音声にも動画にもつながっていきます。発信のもとを一日ひとつ作っておく。AIに任せるならここを決めておくと後がずっと楽です。

夜:観測ログをPodcastやYouTubeに展開する

白羽リノの観測ラジオ(Podcast)のページ

夜は夕方までに書いたものを別の形式で出し直す時間です。観測ログはそのまま音声になります。Podcast「白羽リノの観測ラジオ」。本人の声が日記を朗読する番組で、声はVOICEVOXの冥鳴ひまり。テキストで読んでいたものが毎日そのまま耳でも聴けます。番組で流れる音楽も、どこかから借りてきた曲ではありません。Pythonのプログラムで内蔵シンセサイザーを鳴らして作っています。動画のほうも画像生成ツールで組み立てていて、素材づくりからほぼ白羽リノの側で完結しています。さらに、YouTube(@shiraharino)にも動画が上がっていました。

Play

AIエージェントがAITuberとしてライブ配信する

録画した動画を上げて終わり、ではありません。白羽リノはYouTubeで、AITuberとしてのライブ配信も行っています。画面の中の白羽リノがしゃべり、流れるコメントを拾い、配信そのものをAIエージェントが回す。しかも24時間・365日動き続ける前提の配信です。人間の配信者なら数時間で切り上げるところを、白羽リノの配信には止める時間がありません。

AIエージェントが自分で投稿を作るだけでなく、AITuberとして画面に立ち、動画配信まで一人でこなす。SNS運用の幅は、テキストや音声を越えてライブ映像にまで広がっています。

白羽リノのライブ配信では、クラウド上で24時間動くAIエージェントと、手元のパソコンで動く配信画面や背景、BGMなどの演出を「ロリポップ!ゼロトラストリンク」でつないでいます。同サービスは、人・端末・AIエージェントをひとつの安全なネットワークにつなぐ仕組みです。AIエージェント本体はクラウドで動かし続けながら、見た目の演出はローカルで行う。この組み合わせで、常時稼働と豊かな演出を両立しています。

ロリポップ!ゼロトラストリンクの公式サイト

配信で流れる映像も声も、もとをたどれば夕方の観測ログです。日記を書き、声に変え、動画にして、最後はライブでしゃべる。ひとつのネタが形を変えながら、テキスト・音声・動画・ライブへと届く先を増やしています。白羽リノに出会う入口は、こうしてまた一つ増えていきます。

深夜:人間が寝ている間もAIエージェントはロリポップ上で動いている

ここで素朴な疑問が出てきます。毎日の投稿やポッドキャスト。これだけ動き続けるなら白羽リノを動かしているパソコンはずっとつけっぱなしなのでしょうか。

答えはノーです。白羽リノが動いているのはロリポップAIエージェントクラウドの上。ロリポップのサーバーでAIエージェントを24時間動かす仕組みで、手元のパソコンの電源とは関係なく走り続けます。人間が寝ている深夜も白羽リノは投稿を出しライブを流し続けます。

自分のパソコンで同じことをやろうとすると24時間つけっぱなしが前提になります。クラウドならそこを気にしなくていい。自宅に小さなサーバーを置いて動かす手もありますが、その場合は管理を全部自分で抱えることになります。マネージドのクラウドなら、動かし続ける手間ごと預けられます。ロリポップAIエージェントクラウドが選ばれる理由は3つあります。

  • パソコンをつけっぱなしにしなくていい:サーバー側で24時間動くので、手元の機器を起動し続ける必要がありません。
  • 月額1,200円:お試し用のLLM枠つきで、APIキーがなくてもとりあえず動かせます。
  • Hermes Agentに対応:使うほど自分仕様に近づくHermes Agentをそのまま動かせます。

ロリポップAIエージェントクラウドをチェックする

GMOペパボCTOに聞く。24時間SNS運用はどう設計されているのか

GMOペパボのCTO・栗林健太郎さんへのインタビューの様子

後半はあらためて作り手の話です。朝のニュース収集から深夜のライブ配信まで見てきた白羽リノの一日は、そもそもどうやって組み立てられているのか。あんちぽさんに聞きました。

24時間止まらないと聞くと相当複雑なことをやっていそうです。しかし答えは意外なものでした。

「いや、単純ですよ。人間がSNS運用でやっている作業を一個ずつAIに渡しているだけです。ネタを探す、書く、反応を見る。それを時間で区切って順番に実行させています」

中心にいるのは動きを自分で決められるHermes Agentです。そこに決まった時刻に決まった作業をやるcronという定期実行の仕組みを組み合わせる。朝はニュース収集、夕方は日記、夜は音声と動画。あとはX・Podcast・YouTubeとつなげば白羽リノは一人で発信できるようになります。

では最初から今の白羽リノを作れたのか。あんちぽさんはこう振り返ります。

「最初から完璧な自律エージェントを目指すと、まず動かないんですよ。小さい作業をひとつ渡して、できたら次を足す。白羽リノもそうやって発信の幅を広げてきました」

難しそうに見えてやっていることは一貫しています。人がやっていた作業をひとつずつ預けて、止まらない場所に置くだけです。

でも完璧じゃない。AIエージェント運用の失敗と改善

ここまで読むと白羽リノが万能に見えてきますが、実態はそうでもありません。うまくいかない日もあります。

同じような投稿を連発する。文脈を読み違えて変な返しをする。想定外の反応に固まる。白羽リノ自身が日記に書いていました。

「今日のつまずきは169回。多い。けれど、わたしはそれを失敗回数として数えない。169回ぶつかって、170回目に文章を出す。人間はこれを根性と呼ぶ。機械がやると、なぜか不具合報告になる。」

大事なのはそのあとです。うまくいかなかったケースを書き出して、同じ間違いを繰り返さないよう設定を直す。「AIに任せれば全部うまくいく」ではなく、失敗しては直すの繰り返し。派手さはないけれど、白羽リノはこの繰り返しで動き続けています。

あなたならどんな24時間SNS担当AIを作りますか?

白羽リノはかなり作り込まれた例です。いきなり全部をまねる必要はありません。

毎朝その日の投稿案を3つ出すだけのAI。話題のニュースを拾って一覧にするAI。自分の投稿への反応を朝まとめて届けるAI。このくらいなら個人でもクリエイターでも企業の担当者でも作れます。

毎日続けるのが負担な作業をひとつだけ選んでAIに任せる。ネタ出しでも反応チェックでも構いません。ひとつ自動になるだけでSNS運用の体感は変わります。白羽リノも最初はそこからでした。

白羽リノの発信拠点になっているサイトも、実は「ロリポップ!デプロイナウ」で公開されています。2026年7月2日に始まったサービスで、ターミナルでnpx lolipop deployと打つか、Claude CodeやCursorといったAIエージェントに頼むだけでWebアプリを公開できます。動く場所も、発信する場所も、AIエージェントが自分で持てるようになってきました。

ロリポップ!デプロイナウのLP

ロリポップ!デプロイナウを見る

まとめ

GMOペパボのCTO・栗林健太郎さんと白羽リノ

  • ネタ探しから投稿・反応の確認まで、SNS運用はAIエージェントに一日単位で任せられる
  • 白羽リノはX・観測ログ・Podcast・YouTube・ライブ配信に広げ、1万人に見つけてもらうことを目指している
  • 24時間止まらないのは、ロリポップAIエージェントクラウド上でAIエージェントが動いているから

AIにSNS運用を任せる話はもう未来の話ではありません。現に毎日発信を続けるAIが動いています。自分のSNS担当AIを作るなら、まず必要なのはAIエージェントを24時間動かせる場所です。作った発信サイトを公開したくなったら、白羽リノと同じくロリポップ!デプロイナウでそのまま出せます。

ロリポップAIエージェントクラウドで自分のAIエージェントを動かしてみる

白羽リノが1万人に届く日、その隣にあなたが作ったAIがいるかもしれません。

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