Gemini APIの料金はいくら?【2026年10月最新】無料枠の範囲と12月からの値上げをまとめて解説

Google AI StudioでGeminiの動作を確認し、いざ自社のサービスや社内ツールへ組み込もうとするとき、把握しておきたいのがGemini APIの料金です。公式の料金ページを開くと、100万トークンあたりの米ドル単価が並び、StandardやBatchといった処理方式の選択肢に加え、特定の日付から単価が改定される予定まで記載されています。

結局のところ自社の用途では月にいくらかかるのか、無料枠のまま運用を続けられるのか、判断に迷う場面も少なくありません。

  • Gemini APIの料金は100万トークンあたりの米ドル従量課金で、Gemini 3.8 Flashは入力0.75ドル・出力3.75ドルです。
  • Gemini 4 Argonは2026年12月1日、3.8 Flashと3.6 Flashは2027年1月1日から単価が2倍になる予定です。
  • 無料枠ではFlash系などを利用できますが4 Argonは対象外で、送信内容はGoogleの製品改善に利用されます(欧州経済領域・スイス・英国を除く)。
  • 有料枠は新規ユーザーなら最低5ドルの前払いが既定で、残高が0ドルになると全APIキーが止まります。利用料を円で払いたいなら「ロリポップ!AIゲートウェイ」も選べます。

Gemini APIの料金はトークン単位の従量課金

Gemini APIの料金は、APIに送った入力トークン数と、モデルから返ってきた出力トークン数のそれぞれに対し、モデルごとに設定された料金ページの100万トークンあたりの米ドル単価を掛けて計算される従量課金制です。Googleの生成AI向けAPIとして提供されており、利用プランは「無料枠」「有料枠」「Enterprise(Gemini Enterprise Agent Platform)」の3つに分かれます。この記事で紹介するGoogle側の単価と条件はDeveloper APIの無料枠と有料枠のもので、Gemini Enterprise Agent Platformの価格はこれと異なる場合があります。

トークンとは、AIが文章を処理するときの単位で、文字数とは一致しません。出力料金には、画面に表示される回答本文に加えて思考トークンも含まれます。思考プロセスを深く展開するモデルや推論設定を有効にしている場合、表示される文字数以上に出力トークン数が計上され、請求額に反映されます。

テキスト生成の場合、1回のリクエストにかかる費用は「(入力トークン数÷100万×入力単価)+(出力トークン数÷100万×出力単価)」という計算式で求められます。また、同じモデルであっても、非同期で一括処理するBatch、応答時間が一定でない代わりに安いFlex、優先処理のPriorityといった処理方式によって単価が変動します。

Google AI Pro・Ultraの料金とは別に請求される

「Google AI Pro」「Google AI Ultra」の料金は、Gemini APIの従量課金とは別に扱われます。Google AIプランの開発者向けの特典はAI Studioの画面内に限られ、APIキーを発行して外部アプリケーションから直接呼び出すGemini APIの利用は別枠で請求・管理されます。

Google AI Proなどのサブスクリプション枠を使い切ったあとも作業を継続したい場合は、Cloud Billingを有効にしたAPIキーを設定し、従量課金に切り替えて利用する仕様となっています。なお、Google Cloudのプロジェクトで請求先アカウントを有効にしているGoogle AI Proの登録者は、Google Developer Programを通じて提供される月次Cloudクレジットの対象になり得ます。

モデル別のGemini API料金一覧(2026年10月時点)

2026年10月時点の料金ページにあるStandardの有料枠単価(100万トークンあたり)は次のとおりで、モデル選びで単価が大きく変わります。日本円換算の基準レートには、三菱UFJ銀行の外国為替相場一覧にある2026年10月20日10時25分時点の米ドル仲値(TTM)である1ドル=158.61円を採用し、1円未満を四捨五入して算出しています。

モデル名入力単価(100万トークンあたり)出力単価(100万トークンあたり)コンテキストキャッシュ(読み取り+保存)無料枠の対応
Gemini 4 Argon(〜2026/11/30)2.00ドル(約317円)10.00ドル(約1,586円)読み取り0.10ドル(約16円)不可
Gemini 3.8 Flash(〜2026/12/31)0.75ドル(約119円)3.75ドル(約595円)読み取り0.075ドル(約12円)+保存0.50ドル/時(約79円)利用可能
Gemini 3.6 Flash(〜2026/12/31)0.75ドル(約119円)3.75ドル(約595円)読み取り0.075ドル(約12円)+保存0.50ドル/時(約79円)利用可能
Gemini 3.5 Flash-Lite0.30ドル(約48円)2.50ドル(約397円)読み取り0.03ドル(約5円)+保存1.00ドル/時(約159円)利用可能
Gemini 3.1 Flash-Lite0.25ドル(約40円・音声0.50ドル約79円)1.50ドル(約238円)読み取り0.025ドル(約4円)+保存1.00ドル/時(約159円)利用可能
Gemini 2.5 Flash-Lite0.10ドル(約16円・音声0.30ドル約48円)0.40ドル(約63円)読み取り0.01ドル(約2円)+保存1.00ドル/時(約159円)利用可能
Gemini 3.1 Pro Preview(20万トークン以下)2.00ドル(約317円)12.00ドル(約1,903円)読み取り0.20ドル(約32円)+保存4.50ドル/時(約714円)不可
Gemini 3.1 Pro Preview(20万トークン超)4.00ドル(約634円)18.00ドル(約2,855円)読み取り0.40ドル(約63円)+保存4.50ドル/時(約714円)不可
Gemini 2.5 Pro(20万トークン以下)1.25ドル(約198円)10.00ドル(約1,586円)読み取り0.125ドル(約20円)+保存4.50ドル/時(約714円)利用可能
Gemini 2.5 Pro(20万トークン超)2.50ドル(約397円)15.00ドル(約2,379円)読み取り0.25ドル(約40円)+保存4.50ドル/時(約714円)利用可能
Gemini 2.5 Flash0.30ドル(約48円・音声1.00ドル約159円)2.50ドル(約397円)読み取り0.03ドル(約5円)+保存1.00ドル/時(約159円)利用可能
Gemini 3 Flash Preview0.50ドル(約79円・音声1.00ドル約159円)3.00ドル(約476円)読み取り0.05ドル(約8円)+保存1.00ドル/時(約159円)利用可能

キャッシュの「保存」は100万トークンを1時間保持するごとにかかる保存料金で、Gemini 4 Argonの行には保存料金の記載がありません。なお、キャッシュ読み取り単価はテキスト・画像・動画の値(音声は別単価)です。

Gemini 3.1 Pro PreviewとGemini 2.5 Proは、プロンプトが20万トークンを超えると単価が上がります。Gemini 4 Argonは暗黙的キャッシュのみです。Gemini 3 Flash Previewは公式に旧世代のFlashモデルと位置づけられています。3.1 Flash-Lite、2.5 Flash-Lite、2.5 Flash、3 Flash Previewは音声入力が別単価です。

出力単価は、表の最安の2.5 Flash-Lite(0.40ドル)から、20万トークン超の3.1 Pro Preview(18.00ドル)まで45倍の開きがあります。他社APIの単価はClaude APIの料金やOpenAI APIの料金などの記事にまとめています。

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画像生成・音声・埋め込みモデルの料金

テキスト以外のモダリティを扱うモデルは、100万トークンあたりの計算とは異なる課金単位が設定されています。例えばテキスト埋め込みを生成するEmbedding 2は、テキスト入力が100万トークンあたり0.20ドル(約32円)で、画像入力は1枚あたり0.00012ドルと別の単位も併記されています。画像生成や音声合成(TTS)のモデルは入出力の種類ごとに単価が分かれています。

12月・1月に予定されているGemini APIの値上げ

Gemini APIの値上げ前後の単価比較(4 Argon・3.8 Flash・3.6 Flash)

テキスト生成の主要モデルでは、料金ページの記載によると、Gemini 4 Argonは2026年12月1日から、Gemini 3.8 FlashおよびGemini 3.6 Flashは2027年1月1日から、入力と出力の単価がそれぞれ現行の2倍へ引き上げられます。

対象モデル適用期間入力単価(100万トークンあたり)出力単価(100万トークンあたり)
Gemini 4 Argon2026年11月30日まで(現行)2.00ドル(約317円)10.00ドル(約1,586円)
Gemini 4 Argon2026年12月1日以降(改定後)4.00ドル(約634円)20.00ドル(約3,172円)
Gemini 3.8 Flash / 3.6 Flash2026年12月31日まで(現行)0.75ドル(約119円)3.75ドル(約595円)
Gemini 3.8 Flash / 3.6 Flash2027年1月1日以降(改定後)1.50ドル(約238円)7.50ドル(約1,190円)

単価改定に伴い、コンテキストキャッシュの読み取り単価(3.8 Flashは0.075ドルから0.15ドルへ)や保存料金(100万トークン1時間あたり0.50ドルから1.00ドルへ)も同日付で2倍になります。また、後述するBatchやFlexといった各種処理方式の単価も同じ日付で2倍になります。

なお、Gemini 3.5 Flash-LiteやGemini 2.5シリーズなど、2026年10月29日時点で改定日の記載はありませんが、今後も据え置かれるとは書かれていません。値上げが予定されているモデルを本番環境で運用している場合は、改定後の単価を前提に月額費用を再計算しておく必要があります。

料金を左右する処理方式と追加料金

Gemini APIの処理方式(Standard・Batch・Flex・Priority)ごとの単価

Gemini APIでは、同じモデルを呼び出す場合でも処理方式の選択によって利用単価が大きく変わります。また、キャッシュの保持や外部検索連携といった機能を追加した場合は別途料金が発生します。Standard以外の主な処理方式はBatch、Flex、Priorityです。

  • Batch:Batch APIは大量のリクエストを非同期で処理する方式で、Standard単価から50%割引(半額)で利用できます。処理完了の目標時間は24時間ですが、多くの場合それよりも早く完了します。現行のGemini 3.8 FlashのBatchは無料枠では利用できません(料金表では3.5 Flash-Lite・3.1 Flash-LiteのBatchは無料枠でも利用できます)。
  • Flex:Flex推論はプレビュー提供の処理方式で、応答時間が一定でなく提供が余力のある範囲に限られる代わりに、Standard単価から50%の費用削減(半額)で利用できます。料金表では、現行のGemini 3.8 FlashのFlexは無料枠で利用できず、3.5 Flash-Lite・3.1 Flash-LiteのFlexは無料枠でも利用できます。
  • Priority:日本語版の料金ページでは「優先度」と表記される方式です。入力と出力の単価はStandardの1.8倍です。例えば現行のGemini 3.8 Flashなら入力1.35ドル・出力6.75ドル、Gemini 4 Argonなら入力3.60ドル・出力18.00ドルとなります。

追加機能のコンテキストキャッシュは、長いマニュアルや共通指示文を事前にキャッシュしておくことで、2回目以降のリクエストにおける入力トークン読み取り単価を引き下げられる機能です。同じ入力を繰り返し送る際、Gemini 2.5以降のモデルでは暗黙的キャッシュが既定で有効となっており、キャッシュに当たると自動で費用が削減されます。なお、自分でキャッシュを作成して管理する明示的キャッシュはGemini 4 Argon以降では使えません。Gemini 3.8 Flashの場合、読み取り単価は100万トークンあたり0.075ドルと通常入力(0.75ドル)の10分の1で済みますが、キャッシュデータを保持している間は100万トークンあたり1時間0.50ドルの保存料金が発生します。3.8 Flashでは、100万トークンを1時間保持する料金が0.50ドル、1回読み出すごとの節約額が通常入力との差額0.675ドルなので、1時間に1回以上読み出す使い方なら保存料金より節約額が大きくなります。

最新のWeb情報を検索して回答に反映させるGoogle検索グラウンディングも追加課金の対象です。Gemini 3以降のモデルでは、有料枠の検索リクエストが全モデル合計で月5,000件まで無料で、それ以降は1,000リクエストあたり14ドルの費用が発生します。あわせて、有料枠でも1プロジェクトあたり1日1,500リクエストの上限があり、太平洋時間の午前0時にリセットされます。Gemini 2.5 Proや2.5 Flashでは有料枠で1日1,500件まで無料で、2.5 FlashはFlash-Liteと上限を共有し、超過分はグラウンディングを使ったプロンプト1,000件あたり35ドルとなります。Gemini 3以降のモデルでは、1回のリクエストで複数の検索クエリが実行されると、実行されたクエリごとに課金されます。

Gemini APIの無料枠はどこまで使える?

Gemini APIの無料枠と有料枠の違い

Gemini APIには、AIのAPIを無料で試せる無料枠があり、請求先アカウントを設定しなくても、3.8 Flash・3.5 Flash-Liteなど料金表の多くのモデルを呼び出せます。ただし4 Argonなど一部のモデルは使えず、回数にはプロジェクト単位のレート制限があり、送った内容はGoogleの製品改善に使われます。

無料枠で使えるモデル・使えないモデル

料金表のモデルのうち、無料枠で使えないのはGemini 4 ArgonとGemini 3.1 Pro Previewで、表のほかのモデルは無料枠でも使えます。ただし2.5系のモデルは、2026年9月18日から過去に利用実績のあるユーザーに限って提供されているため、これから使い始める場合は呼び出せないことがあります。使えないモデルを呼び出すには、請求先アカウントの設定(新規ユーザーは前払いが既定)を完了させる必要があります。

無料枠の回数制限(RPM・TPM・RPD)

無料枠には、短時間での過剰なリクエストを防ぐためにレート制限が課されています。レート制限の指標は主に次の3つです。

  • RPM(Requests Per Minute):1分間に送信できるリクエストの回数
  • TPM(Tokens Per Minute):1分間に処理できる入力トークンの量
  • RPD(Requests Per Day):1日あたりに送信できるリクエストの総回数

これらの制限はAPIキーごとではなく、Google Cloudのプロジェクト単位で適用されます。同じプロジェクト内で複数のAPIキーを発行しても、プロジェクト全体の合計リクエスト数が制限値に達した時点で制限がかかります。制限値を超えたリクエストは、レート制限のエラーとなり受け付けられません。

1日の制限であるRPDは、太平洋時間の午前0時(日本時間の17時、米国の夏時間期間は16時)にリセットされます。モデルごとの具体的なRPM・TPM・RPDの上限値は、Google AI Studioで現在の値を確認できます。

無料枠で送った内容は製品改善に使われる

Gemini APIの利用規約では、無料サービスを通じて送信されたプロンプトやモデルが生成した回答内容を、Googleのプロダクトや技術の品質改善のために利用すると明記されています。さらに、データの注釈付けや精査のために、人間のレビュー担当者がAPIの入出力を閲覧・処理する可能性があるとされています。ただし欧州経済領域・スイス・英国の利用者は例外で、無料枠でも有料サービスと同じデータの扱いの対象です。

利用規約は、無料サービスに機密情報や個人情報を送らないよう求めています。請求先アカウントを紐づけて有料枠へ移行すれば、送信したプロンプトと回答がGoogleのプロダクト改善に利用されることはなくなります。

月額はいくら?利用シーン別のGemini API料金シミュレーション

2つのシーンとも、Standard・グラウンディングなし・コンテキストキャッシュなしで計算し、円換算は料金表と同じ1ドル=158.61円(1円未満四捨五入)です。消費税と為替手数料は含めていません。

シーンA:社内チャットボット(月3,000回)

従業員からの問い合わせに回答する社内チャットボットを想定します。1日あたり100回、月間30日稼働で合計3,000回のリクエストが発生し、1回あたりの平均トークン数を入力2,000トークン、出力500トークン(思考トークンを含む)と設定します。

この場合の月間総トークン量は、入力600万トークン、出力150万トークンとなります。

  • Gemini 3.8 Flash(現行): 入力(6×0.75ドル=4.50ドル)+出力(1.5×3.75ドル=5.625ドル)=10.125ドル(約1,606円)
  • Gemini 3.8 Flash(2027年1月1日以降の値上げ後): 入力(6×1.50ドル=9.00ドル)+出力(1.5×7.50ドル=11.25ドル)=20.25ドル(約3,212円)
  • Gemini 3.5 Flash-Lite: 入力(6×0.30ドル=1.80ドル)+出力(1.5×2.50ドル=3.75ドル)=5.55ドル(約880円)
  • Gemini 4 Argon(現行): 入力(6×2.00ドル=12.00ドル)+出力(1.5×10.00ドル=15.00ドル)=27.00ドル(約4,282円)
  • Gemini 4 Argon(2026年12月1日以降の値上げ後): 入力(6×4.00ドル=24.00ドル)+出力(1.5×20.00ドル=30.00ドル)=54.00ドル(約8,565円)

現行の3.8 Flashであれば月額約1,606円で運用できますが、2027年1月以降は単価改定によって約3,212円へと倍増します。また、高度な推論を求めて4 Argonを採用した場合、現行でも月額約4,282円、値上げ後は月額約8,565円と大きな差が生じます。

シーンB:記事要約の一括処理(月3,000本)

オウンドメディアの記事やカスタマーサポートの問い合わせ履歴を一括で要約する夜間バッチ処理を想定します。月間3,000本を処理し、1本あたりの入力が4,000トークン、出力が400トークンと設定します。

この場合の月間総トークン量は、入力1,200万トークン、出力120万トークンとなります。

  • Gemini 3.8 Flash(Standard・現行): 入力(12×0.75ドル=9.00ドル)+出力(1.2×3.75ドル=4.50ドル)=13.50ドル(約2,141円)
  • Gemini 3.8 Flash(Batch・現行): 入力(12×0.375ドル=4.50ドル)+出力(1.2×1.875ドル=2.25ドル)=6.75ドル(約1,071円)
  • Gemini 3.1 Flash-Lite(Standard): 入力(12×0.25ドル=3.00ドル)+出力(1.2×1.50ドル=1.80ドル)=4.80ドル(約761円)

リアルタイム応答が不要なバッチ処理であれば、3.8 FlashでもBatch APIを活用することで費用を約1,071円に抑えられます。2027年1月以降はBatchでも、現行のStandardと同じ13.50ドル(約2,141円)になります。さらに要約タスクの精度要件次第では、3.1 Flash-Liteのような低価格モデルを採用することで月額約761円まで下げることができます。

試算から分かるモデル選びの目安

月額は、月間リクエスト数×1回の入力トークン数÷100万×入力単価と、月間リクエスト数×1回の出力トークン数÷100万×出力単価の合計で見積もれます。新規の本番はまず3.8 Flashで見積もり、シーンBの場合、即時応答が要らないならBatchで月13.50ドルが6.75ドルに、精度が足りるなら3.1 Flash-Lite(Standard)で4.80ドルまで下がります。

また、出力トークン数には思考トークンが含まれる仕様であるため、モデルが複雑な推論を行う設定になっている場合、出力側のトークン数が増えて実際の請求額が上記の試算よりも上振れする可能性があります。本番環境の構築にあたっては、まず小規模なサンプルデータで実際の思考トークン消費量を確認したうえで全体費用を推計してください。

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Gemini APIの課金と支払い方法、使いすぎを防ぐ仕組み

Gemini APIの前払い制で気をつける3つのこと

無料枠より高い上限で本番稼働させるには、有料枠への切り替えを行います。課金のドキュメントによると、2026年3月23日から前払い・後払いの課金プランが順次適用され、新規ユーザーは前払いが既定です。後払いの感覚で使っていると、残高が尽きた時点で請求先アカウントに紐づくAPIキーがすべて止まり、未使用のクレジットは12か月で失効します。

新規ユーザーは最低5ドルの前払いが既定

新規ユーザーのGemini API課金は、前払いプランが既定となっています。有料枠への移行は、Google AI Studioで対象のプロジェクトの「Set up billing」から請求先アカウントを紐づけ、最低5ドル(または他通貨での同等額)のクレジットを購入してアカウントへチャージすることで完了します(前払いか後払いを選べることや、一時的に後払いが割り当てられることもあります)。

チャージした前払いクレジットはGemini APIの利用料金専用であり、他のGoogle Cloudサービスの支払いに流用することはできません。

残高0で全APIキーが止まる・クレジットは12か月で失効

請求先アカウントの前払いクレジット残高が0ドルに達すると、その請求先アカウントに紐づいているすべてのプロジェクト内の全APIキーが同時に動作を停止します。以降のリクエストはHTTP 402(Payment Required)エラーで失敗します。

また、チャージした未使用クレジットには12か月間の有効期限が設定されており、期限を過ぎると失効します。後払いのPostpayアカウントへ切り替える場合を除いて返金は行われません。

さらに、課金処理パイプラインには約10分間の反映遅延が存在します。そのため、Batchやエージェントのように長く動き続ける処理では、残高が0ドルになった時点では止まらず、約10分の遅延中に残高を超えて消費が続く場合があります。サービス停止を防ぐには、残高が少なくなったときに自動でチャージする自動リロード機能を設定しておく方法があります。

利用ティアごとの支出上限

有料枠にはアカウントの支払い実績や期間に応じて「利用ティア」が設定されており、ティアごとに利用限度額や支出レート制限が管理されています。

利用ティア昇格条件月間の支出上限10分あたりの支出レート制限
Tier 1有効な請求先アカウントの紐づけ250ドル10ドル
Tier 2累計100ドルの支払い実績+初回支払いから3日経過2,000ドル50ドル
Tier 3累計1,000ドルの支払い実績+初回支払いから30日経過20,000ドル〜100,000ドル以上200ドル

各ティアには月間の支出上限があり、10分あたりの支出レート制限が適用されるかどうかは請求履歴とティアによって決まります。

無料枠からTier 1への移行は通常即時に反映され、それ以降のティア昇格は条件達成後10分以内に適用されます。ただし、まれに審査で拒否されることがあるため、条件を満たせば必ず昇格するわけではありません。

支出レート制限は10分間の移動枠で評価され、短時間でのリクエストの急増によってこの金額制限を超えた場合、HTTP 429(RESOURCE_EXHAUSTED)エラーが発生します。プロジェクトやAPIキーごとの使用量は、Google AI Studioのダッシュボードで確認できます。

プロジェクトごとの月間支出上限は、プロジェクトの編集者・オーナー・管理者の権限を持つアカウントであれば、AI Studioの「Spend」ページの「Monthly spend cap > Edit spend cap」から設定が可能です。ただしこの機能は試験提供であり、約10分の遅延のあいだは上限を超えることがあります。

Gemini APIの料金を抑える5つのコツ

  1. 検証は安価なFlash-Lite系から開始する:最初から高単価のモデルを採用せず、Gemini 2.5 Flash-Lite(入力0.10ドル)や3.5 Flash-Lite(入力0.30ドル)でタスクの精度を検証します。2.5 Flash-Liteの入力単価は3.8 Flashの7.5分の1です。
  2. 即時応答が不要な処理はBatch APIへ回す:処理完了の目標が24時間でよいワークロードにはBatch APIを採用します。Standard単価の半額(50%オフ)で処理できるため、API利用コストを半減させることができます。
  3. 固定プロンプトはコンテキストキャッシュを活用する:長いマニュアルや共通指示文など毎回のリクエストに含める重複テキストにはコンテキストキャッシュを導入します。Standardの3.8 Flashでは、1時間に1回以上読み出すなら保存料金より節約額が大きくなります。BatchやFlexでは読み取り単価も半額になるため分かれ目が変わり、ほかのモデルも単価が違うため同様です。
  4. 最大出力トークン数と思考の量を指定する:出力料金には思考トークンが含まれるため、生成時のパラメータで出力の上限(max_output_tokens)や思考の度合い(thinking_level)を指定できます。
  5. 値上げ期日前のモデル見直しとAPIキーの管理:2026年12月1日に4 Argon、2027年1月1日に3.8 Flashおよび3.6 Flashの単価が2倍になります。単価改定後の月額試算を踏まえ、3.5 Flash-Liteへの移行などを事前に検討しておきます。また、意図せぬ第三者利用による想定外の課金を防ぐため、APIキーをGitHub等の公開リポジトリへ直接コミットせず、環境変数に分離して管理します。

Gemini APIを日本円で使うならロリポップ!AIゲートウェイ

ロリポップ!AIゲートウェイの公式サイト

Gemini APIの料金表は米ドル建てで、新規ユーザーの有料枠は前払いが既定です。利用料を日本円のチャージ残高から払いたい場合の選択肢が「ロリポップ!AIゲートウェイ」です。

リクエスト時のレートで日本円に換算して支払える

「ロリポップ!AIゲートウェイ」は、モデルごとの利用料金をリクエスト実行時の為替レートに基づいて日本円に換算し、事前にチャージした残高から支払う仕組みです。米ドル原価から円への換算には、日本銀行が公表する東京市場17時のドル/円スポット・レートを使います。換算とチャージの仕様はクレジットと支払いのドキュメントにまとめています。

初期費用および月額基本料は0円で、必要な分だけ日本円をチャージして使う前払いチャージ式です。各AIプロバイダが提示するトークン料金への上乗せ(マージン)はなく、チャージ時に5%の手数料(別途消費税)が発生する料金体系となっています。

チャージ金額は1回あたり500円から300,000円までです。基準残高を下回った際に指定額を補充する自動チャージ機能も用意されており、1か月間に自動チャージされる上限金額を円単位で設定できます。なお、購入したクレジットの有効期限は購入日から1年間となっています。

GeminiもClaudeもGPTも1つのAPIキーで呼び出せる

「ロリポップ!AIゲートウェイ」はOpenAI互換APIおよびAnthropic互換APIに対応しており、公式SDKの接続先URLと「ロリポップ!AIゲートウェイ」のAPIキーを指定して接続できます。

Geminiシリーズについても、gemini-3-8-flash、gemini-3-5-flash-lite、gemini-3-1-pro-preview、gemini-2-5-proなどのモデルに対応しています。2026年10月29日時点で、Gemini 4 Argonは掲載モデルに含まれていません。GeminiとClaude、GPTを同じAPIキーと接続先で呼び出せるため、コードを大きく書き換えずにモデルを切り替えられます。

ゲートウェイという仕組みの全体像については、解説記事のAIゲートウェイとはもあわせてご一読ください。

プロジェクトやAPIキーごとに予算の上限を決められる

「ロリポップ!AIゲートウェイ」では、組織・プロジェクト・APIキーの単位でRPMとTPMの上限を、プロジェクトとAPIキーの単位で予算の上限を設定できます。予算の上限を超えるとHTTP 403(Forbidden / budget_guardrail_exceeded)が返り、それ以上のリクエストは処理されません。設定できる項目は利用制限のドキュメントに一覧があります。

よくある質問

Q1. Gemini APIは1回のリクエストでいくらかかりますか?

Gemini 3.8 Flash(現行単価:入力0.75ドル、出力3.75ドル)を使用し、1回のリクエストで入力1,000トークン・出力500トークン(思考トークンを含む)を処理した場合、入力が0.00075ドル、出力が0.001875ドルです。合計0.002625ドルで、1ドル=158.61円換算では約0.42円です。

Q2. Gemini APIの料金は日本円で支払えますか?

Google公式の料金表は米ドル建てで設定されています。課金設定のページには最低チャージ額について「他通貨での同等額」という記載がありますが、日本円で請求されるかどうかは公式では確認できませんでした。利用料を日本円のチャージ残高から支払いたい場合は、リクエスト時のレートで円換算する「ロリポップ!AIゲートウェイ」が選択肢になります。円の金額は為替レートによって変わります。

Q3. APIキーを発行するとすぐ有料枠になりますか?

なりません。新規アカウントは無料枠から始まり、請求先アカウントを設定するまでは有料枠に切り替わりません。

Q4. Google AI Proに入っていればAPIも無料で使えますか?

無料にはなりません。Google AI ProなどのサブスクリプションプランはGoogle AI Studioの利用枠を拡張するものであり、APIキーを介した外部アプリケーションからのGemini API直接利用は別枠で請求・管理されます。

Q5. 無料枠を超えたら自動で請求されますか?

無料枠のレート制限(RPMやRPDなど)に達したリクエストは、レート制限のエラーで拒否されます。有料枠への切り替えは、利用者が請求先アカウントを設定して行います。

Q6. 無料枠のまま本番のサービスで使ってもよいですか?

本番サービスでの利用はおすすめしません。無料枠にはプロジェクト単位のレート制限があり、利用者が増えると上限に達したリクエストがエラーで拒否されます。さらに、日本などから使う無料枠で送信したプロンプトと回答はGoogleの製品改善に利用されるため、顧客のデータや社外秘の情報を扱う用途では、有料枠へ切り替えてから使うのが安全です。

Q7. 前払いしたクレジットに有効期限はありますか?

Google公式のGemini API前払いクレジットは、購入から12か月で失効し、返金されません(後払いのPostpayへ切り替えた場合を除く)。一方、「ロリポップ!AIゲートウェイ」で購入したクレジットは購入日から1年間有効となっています。

まとめ

  1. トークン単位の従量課金:出力単価は表の最安0.40ドル(2.5 Flash-Lite)から、20万トークン超の3.1 Pro Previewの18.00ドルまで開きがあり、出力料金には思考トークンも含まれます。
  2. 無料枠の制約と規約:Flash系を中心に多くのモデルを無償で試せますが、Gemini 4 ArgonやGemini 3.1 Pro Previewは対象外です。送ったプロンプトと回答はGoogleのプロダクト改善に使われ(欧州経済領域・スイス・英国を除く)、リクエストはプロジェクト単位のレート制限を超えると拒否されます。
  3. 予定されている値上げと有料枠の支払い:Gemini 4 Argonは11月30日まで、3.8 Flashと3.6 Flashは12月31日までが現行単価です。それぞれの期日までに改定後の単価で月額を計算し直し、前払い残高と自動リロード、プロジェクトの支出上限を値上げ後の月額に合わせて見直しておくと、残高切れによる停止を起こしにくくなります。

Geminiの利用料を
日本円で管理する

「ロリポップ!AIゲートウェイ」なら、Geminiを含む複数のモデルの利用料を日本円のチャージ残高から支払い、プロジェクトごとに予算の上限も決められます。初期費用・月額は0円です。

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