
「最初は書きたいことがどんどん出てきたのに、今はネタ切れを起こしている・・・」
ブログを開設してすぐは順調でも、徐々にネタが尽きてしまう現象はブログ運営者なら必ずといってよいほど経験する、「ブログあるある」とも言えます。しかしそれでもブログは書き続けなければいけないため、日々ネタ探しに頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ブログにするネタの探し方を紹介。ネタ切れを起こす原因を探り、ブログを書くベースを整えてからネタ探しに取りかかると、頭を抱えなくともネタが見つかるようになるはずです。

ブログ記事のネタ切れに陥る原因

ブログは下準備がとても大切です。そのため、下記のような状態でブログを書き始めてしまうとネタ切れに陥りやすくなります。
- ターゲットの設定が中途半端
- ジャンルに関するインプット量が足りてない
- 特別な内容でないといけないと思い込んでいる
ブログには「収益化を目的としたブログ」と「日常系のブログ」があり、収益化を目的とするブログは、基本的に「あるジャンル」に関する課題解決メディアです。
そのため、ジャンルに関して疑問や課題を持つ人(=ターゲット)の設定ができていない、もしくは運営中にその人物像がブレてしまうと、どういった課題を持っているのかが分からなくなるため、何を発信すればよいかも分からない状態に陥ります。また、そもそもジャンルに関する知識量が不足していると、ブログとしてのアウトプットは難しくなるでしょう。
さらに初心者にありがちですが、「面白いネタじゃないといけない」、「こんなことを知りたい人はいないだろう」という先入観で自ら持っているネタを潰してしまうこともあります。つまり、ブログを書き始める前に、まずはターゲットの設定を行い、ジャンルに対しての知識量を増やすことが先決。これらの準備ができたら「こんなトピックでも大丈夫?」といった疑問は捨て、何でもネタになると思ってネタ探しするのがおすすめです。
ブログ記事のネタの探し方

ブログを継続するなかで、ネタ切れに悩むようになった場合、次の方法を試してみましょう。
- SEOのキーワードから探す
- 競合リサーチから探す
- 設定したペルソナの悩みから探す
- 自分の体験や強みから探す
- 最近のニュースから探す
- SNSから探す
- 普段のメモから探す
- 自分の日記から探す
ブログのネタを探す方法は、いくらでもあります。たとえばSNSを見ているときやニュースを見ているときなど、日々の生活のなかでも少しだけブログのことを意識してみると、ブログのネタを見つけやすくなります。
SEOのキーワードから探す
収益化を目的としたブログの場合は、ブログに人(読者)を集めるためにGoogleなどの検索エンジンの結果において上位表示を狙う必要があります。その際に鍵となるのが、「SEOキーワード」です。たとえば、ブログのネタ切れに悩んでいる人の場合、その解決策を探すために検索窓に「ブログ ネタ切れ 解決策」といった感じでキーワードを打ち込みます。まさにこの「ブログ ネタ切れ 解決策」がSEOキーワードです。
このキーワードはブログのジャンルと関連性が深いものであるとより良いといえます。なぜならブログを訪れる読者は、課題に対しての解決策を探しており、専門性が高い人が提示している解決策の方が信頼できるからです。キャンプや野球、料理などの複数ジャンルの記事が入り交じっているブログよりも、「ブログならブログだけ」のメディアの方が、ブログに関しての信頼性が高くなります。
SEOキーワードを探す際の便利ツール
SEOキーワードを探す場合、下記のようなツールを使用すると便利です。
いずれも無料で利用できるツールで、ブログと入力して検索すると「ブログ」に関連するキーワードをリスト化して表示してくれます。キーワードプランナーの場合は月間に検索されるボリュームも分かるので、キーワードの需要の高低や上位表示を狙いやすいかどうかの判断もしやすいでしょう。
競合のリサーチから探す
同じジャンルでブログを運営している人気の競合サイトをリサーチすることで、ネタのヒントをもらえることもあります。深くリサーチしていくことで、競合サイトがまだ取り扱っていないネタを見つけることもあれば、このジャンルならさらに詳しく書けるというネタを見つけることもあります。
ただし、競合サイトから参考にするのはあくまでネタのみ。無断で内容をコピーしてしまうとGoogleのガイドラインに従ってペナルティを受ける可能性があります。最悪の場合、ブログを運営できなくなるリスクもあるので、ネタを参考にしつつ切り口を変えたり、最新の情報を追加したりして競合サイトとの差別化を図る工夫が必要です。
設定したペルソナの悩みから探す
自分のブログを読みに来てくれる人を具体的に想像・設定してみるのもネタ探しとしておすすめの方法です。たとえばブログのジャンルが「ブログ運営」の場合、想定される読者(ペルソナ)は「ブログ運営を始めたばかりの人」に設定できます。
ペルソナが設定できたら、次にペルソナが知りたい情報(=悩み)は何かを考えてみます。そうすると「ブログで収益を発生させる方法」や「ブログの書き方」、「SEOとは?」といったネタが次々に浮かんでくるはずです。
自分の体験や強みから探す
ブログのジャンルによっては「ダイエット方法」や「育児あるある」、「会社員の副業の始め方」など、自身が実際に体験したこともネタにできます。「こんなことをブログに書いてよいの?」と思われるかもしれませんが、ニーズは読者が決めることです。意外と過去の自分と同じ悩みを持ち、その解決策を探している人もいるので、「ニーズがないだろう」と決めつけずにまず書いてみることも大切です。
その際、ペルソナを過去の自分に設定してみると、「あの頃知りたかったこと」としてネタが出てきやすいのではないでしょうか。実際に体験したことなので、競合サイトと内容が被りにくいといった点でもおすすめできるネタ探しの方法です。
最近のニュースから探す
雑記ブログやトレンド情報発信ブログを運営している場合は、最新ニュースをネタにして自身の見解を書くというのも有効な方法です。日々報じられているさまざまなニュースから、自分が関心のあるニュースをピックアップすればOK。ニュースランキングがいわばネタ一覧のようなものなので、ネタ切れすることもネタ探しに苦労することもなくなります。
ただし、ニュースサイトなど他のサイトから引用する際には注意が必要です。文化庁によると、他サイトの内容を引用する際には下記の要件を満たす必要があります。
- 他人の著作物を引用する必然性があること。
- かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
- 自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
- 出所の明示がなされていること。(第48条)
引用元:文化庁 著作物が自由に使える場合
たとえば全体の大部分にあたる9割をニュースサイトから引用して1割程度自分の意見を書いたり、引用部分とブログ記事の境が分かりづらかったりするのはNG。盗作として問題になる可能性があるので注意が必要です。
SNSから探す
ニュースと同じく、SNSもネタ探しには最適なツールです。フォロワーが疑問に思っていることやSNSで活発に議論されていることは、ユーザーからの需要がある証拠。その分野や話題について検索エンジンで検索している人も多いことが予想できます。
さらにその分野が自分の専門分野もしくは得意分野であれば記事にするのに最適です。ブログのジャンルと親和性があるかどうかにもよりますが、ユーザーの疑問に対する解決策となる記事が書けます。SNSで記事の更新をアナウンスすれば、その分野に興味を持っている多くの人たちへの拡散も期待できます。
普段のメモから探す
普段から疑問に思ったことや、気になったことをメモする癖を付けておくと、メモを見返した際にブログのネタに昇華できることもあります。ただし、「ネタ探し」を意識してメモをするのはおすすめできません。無意識に使えるか使えないかを判断してしまい、実は使えるネタをメモせずにボツにしてしまうこともあるからです。こうした場合、あとで思い出すのは至難の業。実は良いネタである場合もあるので、とりあえず思いついたアイデアは何でもメモしておくことをおすすめします。
自分の日記から探す
手帳やSNSなど、自分が書いている日記も意外とネタ探しに役立ちます。日記には自分が過去に悩んでいたことや課題に直面していたことなどを書いている可能性があります。特に今は解決している悩みや課題を題材に、当時の自分に向けてアンサー記事を書くことで、競合サイトにはない独自性のある質の高い記事が書けるでしょう。
初心者でもネタ切れせずに書けるコツ

初心者のうちはネタ切れに直面しやすいものですが、下記のコツを意識することでネタ切れを回避できる可能性が上がります。
- 自分の書きやすいジャンルでブログをはじめる
- 1記事から派生させる
- ネタ帳を作っておく
まずはジャンルの設定から。アフィリエイトには、いわゆる稼ぎやすいジャンルが存在するのですが、知識がないジャンルに手を出してしまうと早々にネタ切れを起こすことになるので注意が必要です。また、1記事書いたらその記事に盛り込めなかった内容を横展開していくのも有効な手段です。あとは普段からネタ探しを意識して生活を送り、思いついたネタを書き留めておくネタ帳を作っておけば、よほどのことがない限り、ネタ切れを起こすことはなくなります。
自分の書きやすいジャンルでブログをはじめる
ブログは継続することで徐々に読者が増え、収益が発生するようになります。アフィリエイト商材が多く、稼ぎやすそうなジャンルでブログをはじめるのも収益化の有効な手段ですが、継続できないことには収益発生は望めないので、書きやすいジャンルでブログを始めるのが大前提です。
また、すでにブログをはじめている人でネタ切れを起こしている場合は、ジャンル変更も検討してみましょう。特にブログを始めてすぐの場合はSEOでの評価も高くないことがほとんどです。ブログがある程度軌道に乗り、検索結果で上位表示されている記事がちらほら出始めるとジャンルの変更もしにくくなるので、運営開始初期の段階で早めに見切りをつけることも大切です。
1記事から派生させる
ブログ初心者がやりがちなこととして、同じテーマを避けることがあります。たとえば「ブログ 書き方」の次は「ブログ 稼ぐ方法」、その次は「ブログ レンタルサーバー」といった感じです。ブログという共通のジャンルはあれど、毎回テーマを変えているとすぐにネタ切れを起こす原因となります。
ジャンルを定めない雑記ブログであればそれでもネタは出てくるでしょうが、単一のジャンルで同じことをするのは難易度が高くなります。そのため、たとえば「ブログ 書き方」の記事を書いたのであれば、「ブログ 読まれる 書き方」や「ブログ 書き方 注意点」といった具合にテーマを派生させていくのが正解です。
派生記事はそれぞれが似通った内容になるかもしれませんが、読者の興味やニーズは多種多様です。検索ワードもさまざまなので、同じような内容の記事があっても問題ありません。しかし、全く同じ内容にしてしまうとコピーコンテンツとみなされてしまうので書き分けは必要となります。
ネタ帳を作っておく
日頃から書けそうなテーマを意識して、思いついたアイデアをメモするネタ帳を作っておいたり、キーワードを洗い出してリスト化しておいたりするのもおすすめです。こうすることで、まだまだネタがあるのにネタ切れしたと思い込む、というもったいない状況を避けられます。リスト化したキーワードは記事を書く日程も決めておくと、記事執筆の計画も立てやすくなるでしょう。
初心者の場合は書き方やネタ探しに慣れるためにも、まずは100記事書くことを目標にするのがおすすめです。100記事というと途方もない数に思えますが、コツを押さえることで意外と達成できるものです。100記事書くコツについては「ブログ初心者が100記事を書くコツ5つ|収益化するポイントも紹介」であわせて確認してみてください。
まとめ
普段の生活を送っているときに少しだけ意識してみると、ブログにするネタはあちこちに転がっています。たとえばインターネットで検索しているときには競合サイトを目にすることがあるはずです。そうした際にもネタのヒントを得ることもできます。また、SNSをボーっと眺めているときですら、「ネタ探し」を少し意識することで書けそうなネタが見つかるということも往々にしてあります。
そうして得たネタは必ず何かに書き留めておくことをおすすめします。いくら記憶力が良くても、生活のなかでいろんなことを考えているうちに、簡単に忘れてしまいます。一度得たアイデアを失うことほどもったいないことはないので、ノートやアプリなど、ネタを書き留めるネタ帳を用意しておきましょう。