サイトのURLとなるドメインですが、大きく2種類存在します。レンタルサーバーやブログサービスが持っているドメインを借りる共有ドメインとオリジナルのドメインを取得する独自ドメインが存在します。
独自ドメインでサイトを運用をすると、イメージ向上に繋がることや検索エンジンからの集客に関わるSEO対策においてメリットとなることから、WordPressでも独自ドメインを設定して運用したいと考えているのではないでしょうか。
ドメインの設定と聞くと難しく感じる方もいるとは思いますが、WordPressでの独自ドメインの設定はそれほど難しいことではありません。今回は独自ドメインの詳しい設定方法を解説していきます。
ドメインについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。ドメインとは?初心者にもわかりやすく説明
独自ドメイン取得から設定までの流れ
独自ドメインを取得してから設定するまでの大まかな流れは下記のとおりです。
- 独自ドメインの取得
- レンタルサーバーを契約する(借りる)
- ネームサーバを変更
- 共有サーバーにドメインを追加する
- WordPressを共有サーバーにインストール
基本的には上記の手順で設定を行います。
1.独自ドメインの取得
ドメインはWebの住所とも言われるものです、すでに取得されているドメインを使用することはできません。そのため、取得したいと思ったドメインが既に使用されている場合もあります。ドメイン取得サービスでは、取得したいドメインを入力すると、利用可能かどうかはチェックしてくれるので、まずはドメイン取得サービスで自分が使用したいドメインを入力してみてください。独自ドメインの取得についてもっと知りたい方は「独自ドメインを取得しよう!あなたに合ったおすすめのドメインをご紹介」をご確認ください。
2.レンタルサーバーを契約する(借りる)
3.ネームサーバを変更
たとえばムームードメインで取得したドメインをロリポップでネームサーバに紐付けするといった感じです。ちなみにムームードメインとロリポップを利用すればドメイン取得時にネームサーバの変更が行えるので、設定も簡単です。
4.共有サーバーにドメインを追加
サーバーによっては、SSL化は有料サービスになりますが、ロリポップであれば無料でSSL化が可能です。
5.WordPressを共有サーバーにインストール
「ロリポップ!レンタルサーバー」なら、独自ドメインが無料で利用できる
独自ドメインを取得してブログを始めるのであれば、サーバーは「ロリポップ!レンタルサーバー」がおすすめです。WordPress対応プランの利用料金は月額264円から。業界最安級の維持費でレンタルサーバーの利用が可能です。WordPress簡単インストール機能もあるので、手間無くサーバーとWordPressの紐付けが行えます。
また合わせてムームードメインでドメインを取得すれば、ずっと無料でドメインを利用できます。(※諸条件あり)
設定画面もシンプルでわかりやすく、また各種マニュアルを公開しているので初心者の方でも簡単に設定できるでしょう。各プラン10日間無料お試しも行っているので共有サーバーを決めかねている方はぜひ「ロリポップ!レンタルサーバー」をお試しください。
WordPressで独自ドメインを変更する手順
独自ドメインを変更する場合は、以下の手順で行います。
- 新規ドメインを取得する
- 現在のサイトのバックアップを取る
- 新ドメインの設定を行う
- 新しいドメインに書き換える
- 301リダイレクトを設定する
ドメインの変更はサイトを移行する際などに行いますが、後述する注意点の観点からドメインの変更はあまりおすすめできません。そのためどうしても必要なとき以外は行わないようにしましょう。ロリポップであれば、ドメインの変更も比較的簡単に行えます。
1.新規ドメインの取得
ムームードメインで、新規のドメインを取得しましょう。
「欲しいドメインを入力」の箇所に文字列を入力することで、すでに使用されているかどうかのチェックも行われます。
2.現在のサイトのバックアップを取る
ロリポップでバックアップを行う場合は、月額330円のオプションにお申し込みいただきバックアップを取ります。ロリポップのバックアップオプションでは、「自動バックアップ」「ワンクリックで復元・ダウンロード可能」「7世代バックアップ」「過去7回で残しておきたいデータを選択・ロック可能」。データが壊れてからでは取り返しがつかなくなるので、ロリポップ!レンタルサーバーをお申し込みの際は、バックアップオプションも検討してみましょう。
3.新ドメインの設定を行う
- ロリポップの管理画面にログインして、「サーバーの管理・設定」から「独自ドメイン設定」をクリック
- 「独自ドメイン設定」でドメインを追加する
新ドメインを「設定する独自ドメイン」に入力してチェックを行います。「公開(アップロード)フォルダ」は既存のドメインと同じフォルダにしておきましょう。(フォルダを設定していない場合は空白)設定すると、旧ドメインのデータに新ドメインでもアクセス可能になりました。
4.新しいドメインに書き換える
サーバー側で新ドメインの設定を行ったら、WordPress側でドメインの変更を行います。
- 旧ドメインでWordPressの管理画面にログイン。「設定」→「一般」をクリック
赤枠に新ドメインを入力して「変更を保存」をクリックすると、旧ドメインではログインできなくなります。
- 新ドメインでログインできるか確認してみる
「新ドメイン/wp-admin/」とアドレスバーに貼り付けてエンターを押せば、ログイン画面が出てくるはずです。もしログイン画面が開かない場合は、「WordPressのURL変更方法やパーマリンク設定を徹底解説」の「URL変更に失敗してしまったとき」で詳しく解説しているので参考にしてください。
5.301リダイレクトを設定する
設定は「Redirection」プラグインを利用すると簡単に行えます。「Redirection」プラグインは下記の手順で設定を行います。
- WordPressの管理画面から「プラグイン」→「新規追加」をクリック
- 「Redirection」を検索して、「今すぐインストール」→「有効化」する
- 管理画面の「ツール」→「Redirection」をクリック
- 下記のように、上2つのボックスにチェックを入れて「セットアップを続行」する
- 「新規追加」をクリックして「ソースURL(旧ドメイン)」と「ターゲットURL(新ドメイン)」を入力する
歯車のマークをクリックすると、項目が増えてより高度な設定が可能になります。
ドメインを変更する際の注意点
ドメインの変更は基本的におすすめできません。なぜなら以下のような理由があるからです。
SEO(検索結果で上位表示させる為の対策)が弱くなる
SEOの観点からみるとドメイン変更は2つのデメリットが存在します。1つ目はドメイン歴が浅くなること。ドメインの使用歴が長ければ長いほどSEOには有利に働きます。新ドメインにしてしまうと評価は振り出しに戻り、1からドメインパワーを蓄積させることになります。
2つ目は外部リンクの効果喪失です。外部リンクとは他社のブログや企業サイトなど、自分のブログ以外で自分のブログをURL付きで紹介されることを言います。検索エンジンは他者から評価されるブログ=優良なブログとみなすため、外部リンクが多ければ多いほどGoogleからの評価も上がります。ドメインを変更するということはつまり、前サイトでせっかく集めた評価を失うことに繋がります。
ユーザーが不利益を被る可能性がある
ユーザーがもしブログのURLをブックマークやメモに控えていた場合、ドメインを変更することによって控えていたURLからブログにアクセスできなくなります。301リダイレクトで回避もできますが、新URLのブックマークを勧める、もしくは変更前に告知しておく等の対策をすることでユーザーのストレスを軽減できます。