「ブログ=稼ぐ」イメージが強いですが、必ずしもブログで稼ぐ必要はありません。ブログを運営する人のなかには趣味や日常のできごとを発信している人も多くいます。
そこで今回は、稼がないブログの始め方やおすすめのブログサービスを紹介します。各サービスの比較も用意しているので、自分に合ったサービスを選んでこの機会にブログを始めてみましょう。
稼がないブログとは
ブログの種類には大きく分けて、「趣味や日記などを綴るブログ」と「収益化を目的としたブログ」の2種類があります。このうち、「趣味や日記などを綴るブログ」が稼がないブログにあたります。稼がないブログは、SNSのように日々の体験の共有を目的としており、趣味で運営している人がほとんどです。
趣味や日記を目的としたブログ
稼がないブログとは、自分の好きなことや趣味、日常のできごとを発信していくブログのことを言います。無料のブログサービスを利用することがほとんどであるため、運営コストもかからず、また自分のペースで更新可能。記事の構成や競合サイトのリサーチなど、稼ぐための知識や作業が必要なく、SNS感覚で投稿できるため、ストレスフリーにブログ運営ができるのが特徴です。
稼がないブログを開設する場合は、下記のような無料ブログサービスがおすすめです。
- アメーバブログ
- FC2ブログ
- Seasaaブログ
- Livedoorブログ
- Exiteブログ
- 楽天ブログ
稼ぐブログと稼がないブログの違い
稼ぐブログと稼がないブログの違いは、下記のようになります。
特徴 | |
---|---|
稼ぐブログ | 収益を発生させるために、アフィリエイトやGoogleアドセンスなどを利用する。特定の分野に特化したブログが多く、Googleの検索結果で上位に表示させるためのSEOの知識やWebライティングの知識が必要不可欠。 |
稼がないブログ | 上記のように専門的な知識を必要とせずに、思ったことを思ったままブログにできる。収益の発生を望む訳ではないので、楽に運用が続けられる。 |
稼ぐブログの場合は、稼がないブログと異なり、Wordpressでのブログ開設がおすすめです。無料ブログでも収益化を図れないことはありませんが、途中でサービスが終了するなど意図せずブログの継続が危うくなるリスクがあります。またSEO対策に強いなどの理由から稼ぐことを目的とする場合は、WordPressでの開設が一般的となっています。
一方で、稼がないブログでもWordPressでブログ開設がおすすめの場合もあります。このことについては後述しているので、このまま読み進めてください。
稼がないブログの始め方
稼がないブログは、大まかに分けて下記の3ステップで始められます。
- 利用するブログサービスを選ぶ
- アカウントの登録、設定をする
- ブログ記事を書く
基本的にはどのサービスも上記のステップでブログを開始できます。
利用するブログサービスを選ぶ
まずはブログサービスの選定を行います。無料で提供されているブログサービスは数多くあり、条件だけみてもどれが自分に合うかはわかりません。そのため気になるブログサービスは一旦登録して使ってみましょう。そのうえでブログの目的を決めると、サービスの選定がしやすくなります。
アカウントの登録、設定をする
ブログサービスの選定ができたら、次に登録と設定を行いましょう。ブログサービスのトップページなどに「会員登録」や「新規会員登録」のボタンがあるのでクリック。ガイドラインに沿って登録作業を進めていきます。ブログサービスの登録ではIDやログインパスワード、ブログの名前が必要になるので、なんとなくでも事前に決めておくと登録作業をスムーズに終えられます。
ブログ記事を書く
何について発信したいか、ブログ全体のテーマを決めておくと記事も書きやすくなります。収益化を狙わないため、自分の好きなことや得意なこと、興味のあることなど自由に決めて大丈夫です。ただ本文を書き連ねていくのではなく、画像を挿入したり、見出しを設定したりするとより「ブログ」っぽくなって更新が楽しくなるでしょう。
ブログサービスを選ぶポイント
ブログサービスを選ぶポイントとしては下記のような点に注目すると良いでしょう。
注目する点 | ポイント |
---|---|
デザイン性・カスタマイズ性 | テンプレートが多い方が、他のブログとの差別化を図りやすいため、「自分のブログ感」がだしやすい |
コミュニティの有無 | ブログサービス独自のコミュニティがある方がアクセス数を集めやすい |
操作性 | 記事の投稿しやすさに関係してくる |
画像容量制限の有無 | 写真や画像を多く投稿したいのであれば、制限のない(もしくは大容量の)サービスを選ぶ |
また上記の点に加えて「サービスの安定性」も確認しておきましょう。無料ブログの場合は、運営会社の業績不振などの理由で突如サービスを終了することも考えられます。現にYahoo!ブログでは2019年末にサービスの提供を終了。これまでYahoo!ブログでブログを書いていた人は自分のブログがなくなる事態にさらされました。
初心者にもおすすめのブログサービス6選
特に稼ぐことを目的としないブログ初心者におすすめのサービスは下記の6つです。
サービス名 | デザイン・カスタマイズ性 | コミュニティ | 操作性 | 容量 |
---|---|---|---|---|
Amebaブログ | 高い | ○ | ○ | 1GB |
Blogger | 高い | × | ○ | 15GB |
Note | 低い | ○ | ○ | 10MB/記事 |
はてなブログ | 低い | ○ | ○ | 300MB/月 |
ライブドアブログ | 普通 | × | ○ | 無制限 |
Seesaaブログ | 高い | × | ○ | 2GB |
デザイン・カスタマイズ性やコミュニティ、容量の差はあれど、いずれにおいても操作性が優れており、初心者でも安心してブログの執筆ができます。
Amebaブログ
引用元Amebaブログ
国内最大級の規模を持つAmebaブログ(アメブロ)。無料ブログといえばアメブロを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。そんなアメブロの特徴は下記のとおりです。
【Amebaブログの特徴】
- 著名人のアカウントが多い
- いいねやフォローなど、SNS要素を有している
- フォロワー同士での交流が図りやすい
- 240種類以上の装飾(デザイン)がある
アメブロ最大の特徴はSNS機能を持つ点です。いいねやフォローなど、SNSの要素があり、ブログというよりもまさにSNSに近い存在。そのため、「長文を書くブログはハードルが高いけど、始めてみたい」と思っている人におすすめのサービスです。
会社名 | 株式会社サイバーエージェント |
---|---|
サポート | お問い合せにて対応 |
広告 | あり |
データ容量 | 1TB |
Blogger
引用元Blogger
Googleが提供する無料のブログサービス、Bloggerの特徴は下記のとおりです。
【Bloggerの特徴】
- 機能面が充実している
- 海外アクセスが多め
- 広告表示が少ない
- ヘルプサポートがあまりない
運営会社がGoogleであるため、海外からのアクセスが多めです。そのため、海外向けに発信したい人に向いているブログです。無料ブログの多くが有料設定しているドメインの取得も無料。分析ツールが組み込まれており、アクセス解析ができるなど多機能な点も魅力の一つです。またなんといっても無料ブログにありがちな広告表示が少ない点もありがたいところ。ただし、ヘルプについては、お問い合せ等はなくQ&Aでの対応になるため、不安な人は避けた方が無難です。
会社名 | Google LCC |
---|---|
サポート | Q&Aで対応 |
広告 | ほぼない |
データ容量 | 15GB |
note
引用元:note
クリエイター向けのプラットフォームであるnoteは下記のような特徴を持ちます。
【noteの特徴】
- メルマガのような購読機能がある
- デザインのカスタマイズ性は低い
- いいね、フォローなどのSNS機能がある
- 小説や漫画などの創作系が好まれる
アメブロと同じくSNS機能を持つnoteですが、クリエイター向けを公言しているとおり、漫画や小説などの創作物が好まれる傾向にあります。そのため、日常系のライトな発信をしたい人はアメブロを、趣味について存分に語りたい人や長文の読み物系の投稿をしたい人はnoteを選ぶと良いでしょう。
定期的にコンテストなども開催しているので、気軽に応募したい人にもおすすめです。創作物が中心のブログであるため、デザインのカスタマイズ性は低く、どのアカウントもほぼ同じ様相です。
会社名 | note株式会社 |
---|---|
サポート | Q&Aで対応 |
広告 | なし |
データ容量 | 10MB/記事 |
はてなブログ
引用元:はてなブログ
初心者でもアクセスを集めやすい「はてなブックマーク」の特徴は下記のとおりです。
【はてなブックマークの特徴】
- 初心者でもアクセスを集めやすい
- 情報収集にも使える
- ブログの知識がなくても簡単に操作ができる
- 公開範囲を制限できる
はてなブログには「はてなブックマーク」や「はてなブロググループ」などの独自のコミュニティが存在。これらのおかげで初心者でもアクセス数の稼ぎやすいブログサービスとなっています。また「はてなブックマーク」では、無料でブックマークのオンライン保存ができるため、情報収集力にも長けています。
操作も簡単で、ブログの知識がまったくない人でも開設・運営が難なく行えるでしょう。また公開範囲の設定も可能なので、公開範囲を限定したい人におすすめのサービスです。
会社名 | 株式会社はてな |
---|---|
サポート | Q&A、お問い合せ |
広告 | あり ※有料版に移行すると非表示にできる |
データ容量 | 300MB/月 |
ライブドアブログ
引用元:ライブドアブログ
株式会社ライブドアが運営するライブドアブログは下記のような特徴を持ちます。
【ライブドアブログの特徴】
- PC版は無料で広告を非表示にできる
- スマホ版は制約が多い
- 容量無制限
- 無料で独自ドメインの設定が可能
2015年からすべてのサービスを無償化したライブドアブログ。PC版では広告の非表示も無料で可能です。ただし、スマホ版では広告やランキングの強制表示、CSSでデザインのカスタマイズができないといった制約が多いブログです。インターネットを利用するユーザーのほとんどがスマホからアクセスしているため、この点はデメリットと言えるでしょう。
しかし、容量無制限で動画や画像を取り込み放題な点や無料で独自ドメインの設定が可能といったメリットも持ち合わせます。もし大量のアクセスを集める予定がある場合は、無料ブログサービスのなかではライブドアブログ一択でしょう。
会社名 | LINE株式会社 |
---|---|
サポート | お問い合せ |
広告 | あり ※スマホ版 |
データ容量 | 無制限 |
Seesaaブログ
引用元:Seesaa
メディア事業を主軸に手掛けるシーサー株式会社が提供するSeesaaブログの特徴は以下のとおりです。
【Seesaaブログの特徴】
- 無料で独自ドメインの設定ができる
- 400種類以上のテンプレートが用意されている
- カスタマイズ性に富んでいる
Seesaaの運営元である会社は2017年よりアフィリエイターと広告主をつなぐつなぐASP大手の「A8.net」を運営するファンコミュニケーションズの子会社になっています。
そんなSeesaaでは、CSSやHTMLでの編集が可能なうえに、検索やカレンダーなどのブログパーツも豊富に揃っておりカスタマイズ性に富んでいます。そのため、無料ブログでありながら「自分のブログ感」を容易に演出可能。さらに400種類以上のテンプレートがあるため、デザインにおいても楽しめるブログです。
会社名 | シーサー株式会社 |
---|---|
サポート | お問い合せ |
広告 | ほぼない |
データ容量 | 2GB |
稼がなくてもWordPressでのブログが向いている人
収益化を目的としないブログでも、下記のような人はWordPressでのブログ開設をおすすめします。
- 将来収益化を目指す可能性がある人
- 独自ドメインで運用したい人
- WordPressの操作を学びたい人
将来収益化を目指す可能性がある人
先にも少し触れていますが、無料ブログでも収益化はできます。しかし、サービス提供会社のルールに従って運営をすることになり、無料ブログのほとんどが大きく稼げないようになっています。そのため、将来的に収益化を目指す場合は、ブログ開設の段階でWordPressを使用するのがおすすめです。
「収益化を目指すタイミングで、ブログを引っ越せば良い」と考える人もいるかもしれませんが、ブログの引越しは一筋縄ではいきません。方法を間違えばGoogleからの評価を大幅に落としかねないので、ブログ開設時に少しでも収益化を目指す可能性がある場合は、はじめからWordPressで開設しておきましょう。
WordPressの始め方・テーマ選びについてはこちらの記事もチェック
独自ドメインで運用したい人
ブログを開設する際に必要なドメイン(インターネット上の住所)には、「独自ドメイン」と「共有ドメイン」の2種類があります。よくある例えとして、独自ドメインは戸建て、共有ドメインはマンションや集合住宅とイメージするとわかりやすいでしょう。
WordPressは独自ドメインを取得して運営することになりますが、無料ブログは共有ドメインで運用します。そのため、無料ブログでは、サービスが終了するなど、意図せず立ち退きが発生することもあるのです。ブログを備忘録として残しておきたい人にとって、これは望まない事態と言えるでしょう。
また独自ドメインの方が信頼性で優れている面があるので、SEO対策が施しやすくなります。つまり、上位に表示させやすいため、ブログに人を集めやすいといったメリットがあります。そうしたメリットを考慮して、独自ドメインで運営したい人はWordPressでのブログ開設がおすすめです。
WordPressの操作を学びたい人
ブログを始めるとなると一度は耳にするWordPress。W3Techsによると、WordPressは全世界のウェブサイトの43.2%ものシェアを誇るとされています。これはWebサイトやブログにおいて、それだけ優れた機能や特徴を持っているということ。そのため、国内でも多くの企業がWordPressを使って自社サイトを開設しています。
こうした背景もあり、WordPressの操作ができる人は意外と需要があります。そのため、ブログ運営でWordPressの操作を学べば、そこから収入を得られることも考えられるでしょう。
まとめ
趣味ブログを開設する場合は、無料のブログサービスで充分です。各社サービス内容などの特徴に違いがでるので、自分にあったサービスを選ぶようにしましょう。もし条件だけみて選べない場合は、無料なので一旦登録して、試してみるのもおすすめです。
ただし、のちのち収益化を望む場合は、今のうちからWordPressでブログを構えておきましょう。ブログを引っ越すとなると、専門知識が必要になるため、手間がかかります。無駄な移行期間を作らないためにも、少しでも収益化を考えているのであれば、WordPressでブログを作成しましょう。