公式サイトで信頼を生み出す。社会人お笑いグランプリのサイトと審査システムを実際に運用するまで
社会人が笑いに本気で挑む大会「福岡社会人お笑いグランプリ」。2026年は9月にエントリーを受け付け、予選は動画審査を実施、12月5日にAIWA HALL(福岡市東区箱崎)で決勝が開催されます。今年は福岡市の後援もつきました。
大会公式サイト(plusfun.jp)と、その管理画面を作り運用しているのは、運営にもボランティアで関わる新飼さん。
エントリー受け付けから審査員の採点、チケット決済まで、大会を回す仕組みをAIとどう作ったのか。お話を伺いました。
公式サイトがあることが信頼性につながる。大会に公式サイトを作った理由
ー はじめに、大会に関わり始めたのは、いつ頃からだったんでしょう。
新飼さん:福岡の大会は去年が第1回目で、その立ち上げのときから実行委員としてボランティアで関わっています。
企画の段階から、審査員も外部から呼んだり、協賛をつけて打ち出していこうっていうのが決まっていたんです。そういった場合、やっぱり信頼性を持たせるために、SNSだけではなく公式サイトがあるといいだろうな、という話が上がりました。
ー 確かに、SNSのアカウントだけだと実態が見えにくい部分もありますよね。
新飼さん:SNSだけだと、どうしても非公式感が出てしまう部分があって。情報公開して終わりではなく、審査や実際の大会もあるので、エントリーする方も運営側も、サイトがあったほうが諸々のオペレーションがやりやすいですからね。自然と「じゃあサイト作りますか」という話になりました。
ー サイトを公開してみて、反響や手応えはいかがでしたか?
新飼さん:9月に募集を開始してから、たくさんの方にサイトを見てもらえています。エントリー総数は57組と、去年の44組を超えて成長を感じています。福岡の大会ではあるのですが、全国からエントリーしてもらえたこともとてもありがたいです。

2025年に開催された第1回大会の表彰。2026年はエントリーが57組に増えた。
無料で、商用に使える。フリープランで大会サイトを運用
ー 今回、サイトのホスティングにデプロイナウを選んだ理由を教えてください。
新飼さん:フリープランでも商用利用ができたからですね。
大会自体は利益を目的としたものではないですが、エントリー料をいただいて賞金も出しますし、チケット代もいただいてます。そのため、商用利用に制限がないプランを探していました。
ー 2025年には、別の大会のサイトも作っていたんですよね。
新飼さん:北九州で別のお笑いの大会があって、そのサイトはVercelで作っていました。そのときはProプランを使っていましたね。デプロイナウでは商用でもフリープランが使えるので、僕たちとしてもありがたいです。
AIに聞いて、自分で選ぶ。サイトの作り方
ー 開発にあたって、新飼さんはもともとWeb制作を専門にされていたわけではないですよね。「これならできる・できない」の勘はどうやってつけていったんですか?
新飼さん:元々Webサービスのカスタマーサポートを担当していたので、Webの基本的な知識はあったほうかと思います。あとは、似ている大会のサイトとか、好きなサイトを見て「こういう機能ってどう実現しているのかな」というのをAIに聞いてみたりして、イメージを膨らませていきました。
今は、アイデアやコンセプトを伝えるとAIが選択肢を提示してくれるので、そこから自分に合わせて選ぶ、といった方式で作っています。何が必要なのか、料金がかかるのかかからないのか、自分の条件に合うものを提案の中から選んでいく形ですね。
ー 最初から全部決めて頼む必要はないと。
新飼さん:AIって「できない」とはあんまり言ってこないんですよね。何かしら「こうすればできる」って返してくるので、「あ、そういう道があるんだ」と気づいて進めていけるんです。
ー 開発の進め方としては、GitHub連携がリリースされてからは運用も変わりましたか?
新飼さん:GitHub連携ができてからは、pushするだけで更新されるのでCLIからはデプロイしていませんね。Vercelとほぼ変わらない使用感で、詰まったところもなかったです。
チームみんなで運営できるように。管理画面もデプロイナウで
ー 予選の動画審査を通過したファイナリスト9組も、無事に決まったそうですね。こういった新規の情報は、GitHubから更新するんですか?
新飼さん:実はLPの裏側にある管理画面、CMSみたいなものもデプロイナウで用意していて、お知らせなどの簡単な内容の更新であれば、運営メンバーが行えるようになっています。
最初は一人で更新をしていたのですが、他のメンバーも気軽に更新ができるようにアップデートしまして。現在は、お知らせや協賛といったコンテンツを、管理画面から変更できるようになっています。

大会公式サイトのお知らせページ。運営メンバーが管理画面から更新している。
データベースが必要なので、外部のデータベースサービスを使ってAPIで接続しています。コンテンツの情報やファイル、エントリーの記録は全部そっちに置いて、フロントの管理画面とやり取りしている形です。
ー 決済周りの機能も組み込まれているんでしょうか。
新飼さん:決済は「Square」を使って実現しています。決勝の観覧チケット予約やオンライン配信の購入は、現地の決済と事前決済クレジットが使える形です。
スマホの採点を前提に。自分たちが欲しいものをつくる。
ー サイトだけでなく管理画面まで作り込んでいますが、特にこだわった部分はどこですか?
新飼さん:予選の動画審査ですね。審査員が6人ぐらいいて、その人たちが審査をするUIを管理画面の中に作ったんですけど、動画を見ながらいかに採点しやすくできるか、という作りは結構こだわりました。
ー 具体的にはどんな画面になっているんでしょう。
新飼さん:リアルタイムで動かせるスライドバーがいくつかあって、評価項目ごとに何点、と動かすようにしています。「保存」を押さなくても、動かした瞬間に即時同期される作りにしたところもポイントです。

予選の動画審査で使う審査画面。スライドバーを動かすと、保存しなくても採点が同期される。
去年はNotionを使用して、データベースの画面に直接ポチポチ数字を打ち込んでいたので、そこと比べるとかなり便利になったかなと。審査員は大体モバイルで見ることが多いはずなので、モバイルでの使いやすさはかなり意識して作りました。
ー 決勝の当日も、そのシステムを使う予定ですか?
新飼さん:当日は会場でやるのでまだどうするか決まっていないのですが、会場に来たお客さんがWeb上から投票できたりするといいなとか、いろいろと考えています。
去年はコンビごとに青や赤の色がついた画用紙をお客さんに渡して、「面白かったコンビの札を上げてください」って客席で一斉に掲げてもらったんです。スタッフが目視で色の多さを見たり、際どいときは手で数えに行ったりしていて。

去年の決勝の投票。客席で色つきの画用紙を掲げてもらい、スタッフが数えた。
それはそれで、会場のリアルな熱気が伝わって面白いんですけどね(笑)リアルタイムで票が入っていく画面を見せるとか、そういう体験がWebでも代替できたら面白そうだなと考えています。
何を作りたいか、さえあればいい。これから作る人へ
ー ここまで作り込むのは、やっぱり楽しいからなんでしょうか。
新飼さん:楽しいのはそうですね。作ったものがすぐに目に見える形になるのが面白くて。
自分たちで使いながらかなり作り込んだので、結構便利なものができたなと自負しています。今は自分たちのイベント限定のシステムではありますが、もうちょっと汎用性を上げて、イベントを企画・運営しているほかの団体にも、ワンストップでソリューションとして提供できるアプリになるといいなと思っています。
ー 今後、新飼さん個人として挑戦してみたいことなどはありますか?
新飼さん:今までは平面的なWebサイトを中心に作ってきましたが、最近は3Dの表現にも挑戦したいと思っています。今まさにそういうポートフォリオを作って動かせるように試しているところです。
ー 最後に、AIを使って何か作ってみたいけれど、公開や運用まで踏み出せていない人へ向けてメッセージをいただけますか。
新飼さん:僕が作ったものもそうですけど、もうほぼ99%、100と言っていいくらい実装はAIがやってくれているんです。アイデアや企画、コンセプトみたいなものをもってさえいれば、それを作れる世界になっていると思います。
なのでまずは、できるかどうかとかは考えずに、「こういうのやってみたい」というのをAIに話しかけてみるのがいいんじゃないかなと思います。プロトタイプみたいなものなら、ローカルで本当に一瞬で動いてしまう。
僕はずっと前からインターネットが大好きで、テキストサイトの時代からネットに潜っていたんです。だから、面白いサイトがいっぱいできて世に出てきてくれると、僕個人としても嬉しいなと思います。
今はCSSでちょっと動かしたり、インタラクティブでかっこいいやつとか、頑張れば3D表現だってWebブラウザでできる時代です。気軽に作って公開してみるのがいいんじゃないでしょうか。
ー 我々もぜひ見てみたいです!新飼さん、ありがとうございました!
商用のサイトも、無料プランから
「ロリポップ!デプロイナウ」は、作ったWebアプリやWebサイトを、GitHub連携やコマンドひとつで公開できるホスティングサービスです。全プランで商用利用でき、無料ではじめられます。
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