WordPressで企業サイトを作りたい場合でも、なにから始めれば良いのかわからなかったり、初心者でも本当に作れるのか不安になったりする方も多いでしょう。
本記事では、WordPressを使った企業サイトの作り方を、サーバー契約から公開後のSEOまでわかりやすく解説します。
さらに、初心者におすすめのテーマやプラグイン、自作と外注の判断基準、制作費用の相場まで網羅的に紹介しています。
本記事を読めば、集客に強い企業サイトを自身の手で構築できるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。

WordPressで企業サイトを作る前に準備すること

企業サイトの制作を始める前に、サイトを作成する目的やターゲットを明確にしておくことが重要です。事前準備を怠ると、制作途中で方向性がぶれたり、完成後に効果が出にくくなったりする可能性があります。
サイト制作の目的を明確にする
企業サイトを作る目的は、会社の事業内容や目標に合わせて設定しましょう。
例えば「新規顧客の獲得」「採用活動の強化」「ブランド認知度の向上」など、具体的な目標を定めることが大切です。
目的が曖昧なままサイトを作ると、会社の魅力や訴求ポイントが読者に伝わりにくくなります。
結果、訪問者がすぐにホームページから離れてしまう恐れがあります。離脱率の高さはSEO評価にも悪影響を及ぼすため、注意が必要です。
まずは「このサイトでなにを達成したいのか」を明確にし、目的に沿ったコンテンツやデザインを設計していきましょう。
ターゲット顧客を具体的に設定する
誰に向けて情報を発信するのかを具体的に決めておくことで、サイト全体の設計やデザインの方向性が定まります。ターゲットが明確であれば、読者に響く言葉選びやレイアウトが自ずと見えてくるはずです。
なお、企業サイトのターゲットには、以下のような例が挙げられます。
- 既存顧客や見込み顧客
- 求職者や採用応募者
- 株主や投資家
- 取引先企業
ターゲットをしっかり洗い出すことで、会社の魅力が的確に伝わりやすくなります。結果として、問い合わせや応募といった具体的な成果につながりやすくなるでしょう。
必要なページ構成を洗い出す
サイトに必要なページを事前に整理しておくと、制作がスムーズに進みます。
以下の3ステップで進めましょう。
- 必要なページをすべて洗い出す
- 洗い出したページをカテゴリーごとに分類する
- ページの階層構造を決める
重要なポイントは、ページの階層を深くしすぎないことです。階層が深すぎると、訪問者が必要な情報にたどり着きにくくなり、ユーザーの利便性が低下してしまいます。
例えば「トップページ→サービス一覧→詳細ページ」のように、2〜3階層程度に収めるのが理想的です。
シンプルな構造を心がけることで、訪問者が迷わず目的の情報にアクセスできるストレスのないサイトになります。
WordPressを使った企業サイトの作り方

WordPressで企業サイトを作る手順は以下のとおりです。
- レンタルサーバーを契約する
- 独自ドメインを取得する
- SSL設定を行う
- WordPressをインストールする
- テーマを選択してインストールする
- WordPress初期設定を完了させる
- 各ページのコンテンツを作成する
一つひとつ順番に進めていけば、初心者でも確実にサイトを作り上げられます。
1. レンタルサーバーを契約する
レンタルサーバーは、WordPressで制作したページのデータを保管・管理するための場所です。サーバーがなければサイトを公開できないため、最初に契約しておく必要があります。
企業サイト向けの主なレンタルサーバーは以下3社です。
- ロリポップ
- ConoHa WING
- エックスサーバー
また、各社における初期費用や月額費用は以下のとおりです。
| サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ロリポップ | 無料 | 264円〜 | よりコストを抑えたい方向け |
| ConoHa WING | 無料 | 968円〜 | 高速表示と使いやすさを重視する方向け |
| エックスサーバー | 無料 | 990円 | 安定性と実績を重視する方向け |
料金や機能を比較して、自社の予算や目的に合ったサーバーを選びましょう。
以下記事ではレンタルサーバーを10社比較しています。自社に合うレンタルサーバー選びの参考にしてください。
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2. 独自ドメインを取得する
ドメインは、サイトURLに含まれる「.com」や「.co.jp」などの部分を指します。独自ドメインを取得することで企業の信頼性が高まり、SEOにも有利です。
ドメインにはいくつかの種類があり、それぞれ用途が異なります。
| ドメインの種類 | 主な用途 |
|---|---|
| .co.jp | 株式会社・合同会社などの法人向け |
| .com | 個人・法人の商用サイト向け |
| .jp | 個人・団体・組織全般向け |
| .org | 非営利団体向け |
企業サイトの場合は「.co.jp」がもっとも信頼性が高く、公式サイトとして認識されやすいです。予算や用途に応じて適切なドメインを選んでください。
3. SSL設定を行う
SSL(Secure Socket Layer)とは、インターネット上でやり取りされるデータを暗号化する仕組みです。
SSL設定を行うと、サイトのURLが「http://〜」から「https://〜」に変わります。「https://」で始まるサイトは、訪問者に安全性が高いと判断されやすく、信頼性の向上につながります。
また、GoogleもSSL化されたサイトを評価する傾向があるため、SEOの観点からも重要です。
多くのレンタルサーバーでは、無料のSSL証明書が提供されており、管理画面から簡単に設定できます。サイト公開前に必ず設定を済ませておきましょう。
以下の記事では、SSL化する重要性を解説しています。理解を深める際に活用してください。
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4. WordPressをインストールする
レンタルサーバーの契約が完了したら、WordPressをインストールします。
なお、WordPress対応のレンタルサーバーであれば、「簡単インストール」機能が用意されていることがほとんどです。必要事項を入力するだけで、数分でインストールが完了します。
インストール後は、設定した「ユーザー名」と「パスワード」を入力すればWordPressにログインできます。この情報は管理画面へのアクセスに必要なので、忘れないように保管しておきましょう。
以下の記事では、WordPressをダウンロードする手順を詳しく解説しているため、サイト構築時の参考にしてください。
»内部リンク設置 10月分新規記事「WordPressダウンロード方法!初心者向けのやり方やトラブル時の対処も解説」
5. テーマを選択してインストールする
WordPressには「テーマ」と呼ばれるデザインテンプレートが用意されています。テーマをインストールすることで、専門知識がない場合でもデザイン性の高いサイトを作れるのが魅力です。
無料テーマから有料テーマまで幅広い選択肢があり、企業サイト向けのデザインも豊富に揃っています。自社のイメージやターゲットに合ったテーマを選びましょう。
テーマのインストールは、WordPress管理画面の「外観」→「テーマ」から数クリックで完了します。
インストール後に「有効化」ボタンを押せば、すぐにサイトのデザインが反映されます。
6. WordPress初期設定を完了させる
WordPressをインストールした後は、いくつかの初期設定を行う必要があります。以下の項目を順番に設定していきましょう。
- サイトのタイトルを設定
- 「ディスカッション」でコメント機能をOFFにする
- パーマリンク構造を「投稿名」に変更
- プライバシーポリシーを設定
- ウィジェットからWordPressメタ情報を削除
- 不要な「プラグイン」を削除する
上記の設定を済ませることで、企業サイトとして適切な環境が整います。
スムーズに企業サイトの構築を進めるためにも、インストール後すぐに設定しましょう。
WordPressをインストールしたあと、こんな考えはありませんか。そもそも何をしたらいいかわからないすぐに記事を書きたいどちらも良くわかります。なんだかよくわからないけど、とりあえず何か書いて世に出してみたい[…]
7. 各ページのコンテンツを作成する
WordPressの初期設定が完了したら、いよいよコンテンツの作成に取りかかります。事前に考えたページ構成をもとに、デザインや文章を作り込んでいきましょう。
企業サイトでは、会社概要やサービス紹介、お問い合わせフォームなどのページが必要です。各ページの内容は、ターゲット顧客が知りたい情報を意識して作成すると効果的です。
完成したページは公開前にプレビューで確認し、問題がなければ公開しましょう。
企業サイトに必須の要素

企業サイトに必須の要素は以下の5つです。
- 会社概要や企業理念
- 商品やサービス紹介
- お知らせやイベントなどの最新情報
- お問い合わせフォーム
- プライバシーポリシー
上記の情報は、ホームページを訪問した方が会社を理解し、信頼するために欠かせません。
会社概要や企業理念
会社概要には、企業の基本情報を掲載します。具体的には以下の項目です。
- 会社名
- 代表者名
- 所在地
- 電話番号
- 設立年月日
- 事業概要
- 資本金
- 従業員数
企業理念は、会社が大切にしている価値観や目指す方向性を示すものです。
掲載することで、どのような企業なのかをより深く理解してもらえるでしょう。同業他社との差別化にも有効な要素といえます。
商品やサービス紹介
商品やサービスの情報は、消費者やBtoB企業の担当者がもっとも知りたい内容の一つです。
サイトを訪れたユーザーにとって、自社のサービスを認知してもらう重要な機会となります。特徴や強み、価格、導入事例などを具体的に記載しましょう。
また、写真や図を活用すると、視覚的にもわかりやすく伝えられます。
訪問者が「このサービスを利用したい」と思えるような内容を心がけることが大切です。
お知らせやイベントなどの最新情報
お知らせページでは、イベントの開催やキャンペーン、新商品の発売、休業日などを発信します。企業の「今」を伝える重要なコンテンツです。
長期間更新されていないサイトは、営業しているのか疑われる可能性があります。
自社のサービスに興味を持ってくれた方がいたとしても、まったく更新されていないサイトだと、問い合わせには至らないでしょう。
サイト訪問者に不安を与えないためにも、継続的に情報を発信する習慣をつけることが大切です。
お問い合わせフォーム
お問い合わせフォームは、ユーザーが都合の良いタイミングで24時間連絡できる便利なツールです。電話をかけるよりも心理的なハードルが低く、気軽に利用してもらえます。
営業時間外でも問い合わせを受け付けられるため、ビジネスチャンスを逃しません。
入力項目はシンプルにし、送信後の自動返信メールも設定しておくと、ユーザーに安心感を与えられます。
プライバシーポリシー
お問い合わせフォームで個人情報の入力を求める場合、プライバシーポリシーの掲載が必須です。個人情報の取り扱い方法について明記する必要があります。
具体的には、収集する情報の種類、利用目的、第三者への提供の有無などを記載しましょう。
プライバシーポリシーがないと、ユーザーの信頼を損なうだけでなく、法令違反となる可能性もあります。必ず設置するようにしてください。
企業サイト公開後に実施すべきSEO

本章では、公開後すぐに取り組むべき以下3つの施策を紹介します。
- Google AnalyticsとGoogle Search Consoleの設定
- キーワード選定と記事更新
- 内部リンクの設置
サイト公開後は、検索エンジンからの流入を増やすためのSEOが欠かせません。
SEOを行うと、検索結果で上位に表示されやすくなります。一人でも多くの方に自社を知ってもらえるよう、サイトを構築していきましょう。
Google AnalyticsとGoogle Search Consoleの設定
サイトを効果的に改善していくために、以下の2つのツールを設定しましょう。
- Google Analytics
- Google Search Console
Google Analyticsは、Googleが提供するアクセス解析ツールです。訪問ユーザーの数や質、どのページがよく見られているかなどを把握できます。
Google Search Consoleは、ユーザーが特定のキーワードで検索したときに、自社サイトがどのように表示されたかを確認できるツールです。
サイトへのアクセス前のデータを取得できるため、検索結果での改善点が見えてきます。
両方ともサイト運営に必須のツールですが、無料で利用できるのが魅力です。
キーワード選定と記事更新
キーワード選定は、ユーザーの検索意図を汲み取った有益なコンテンツを作成するために必要な情報です。
ブログを訪問するターゲットの人物像や悩みを考え、正確なキーワードを選定することで、集客効果が期待できます。
また、コンテンツは時間が経つとアクセス数や流入キーワードが変化していきます。定期的にデータを確認し、その時々に合ったキーワードやユーザーの検索意図に合わせて更新することが大切です。
古い情報をそのままにせず、常に最新の状態を保つよう心がけましょう。
内部リンクの設置
内部リンクとは、同じサイト内の別記事に遷移するリンクのことです。各サイトの中に、関連する他ページへのリンクを設置しましょう。
内部リンクを設置することで、ユーザーが次に知りたい情報に素早くアクセスできるようになります。
また、サイト訪問者が1度の訪問でどれほどのページを閲覧したかを示す数値は「回遊率」と呼ばれています。
回遊率が上がることで、検索エンジンから「使いやすく有益なサイト」と評価される可能性が高まり、結果としてSEOにもつながります。
サイト構築の際は、積極的に内部リンクを設置していくことがおすすめです。
WordPressで企業サイトを作るメリット

本章では、企業サイト制作でWordPressを選ぶべき以下4つのメリットを解説します。
- デザインテンプレートが豊富
- SEOに強い構造
- 更新しやすい環境
- 機能拡張が容易
WordPressを使うことで、専門知識がなくても本格的な企業サイトを構築できます。
自社をアピールする最大の武器となるでしょう。
デザインテンプレートが豊富
WordPressには、デザインテンプレート(サイトのひな形)が豊富に用意されています。
無料・有料を合わせると数千種類以上のテンプレートから選べるため、自社のイメージに合ったデザインが見つかるでしょう。
初心者でもデザインが整った状態からサイト制作をスタートできるのが魅力です。一からデザインを考える必要がないため、制作時間を大幅に短縮できます。
企業サイト向けの洗練されたテンプレートも多く、プロが作ったような仕上がりを実現できます。
SEOに強い構造
WordPressは初期の状態でも、おおむねSEOに配慮された設計になっています。
検索エンジンに認識されやすいHTML構造が採用されているため、特別な設定をしなくても一定のSEO効果が期待できる点は大きなメリットです。
さらにコンテンツの質を高めることで、より検索上位を狙えるサイトへと成長させられます。
SEO用のプラグインも充実しており、タイトルタグやメタディスクリプションの最適化も簡単です。継続的に良質なコンテンツを発信すれば、自然に検索流入が増えていくでしょう。
更新しやすい環境
WordPressの管理画面は操作しやすいデザインのため、初心者でも簡単にサイトのコンテンツを更新できます。専門的な知識がなくても、文章の追加や画像の差し替えといった作業がスムーズに行えます。
また企業サイトの場合、ログインできる担当者を制限することが可能です。管理者や投稿者といった権限を設定できるため、セキュリティ面でも安心です。
複数人で運営する場合でも、役割分担をしながら安全にサイトを運営できます。
機能拡張が容易
WordPressでは「プラグイン」と呼ばれる拡張機能を、誰でも簡単にインストールできます。プラグインを追加するだけで、サイトに新しい機能を持たせることが可能です。
SEOを強化するためのプラグインや、お問い合わせフォームを設置するプラグインなど、用途に応じた豊富な選択肢があります。
面倒な作業を簡略化できるプラグインも多く、運営の効率化も実現できます。
必要な機能を後から追加できるため、サイトの成長に合わせて柔軟に対応できるでしょう。
WordPressで企業サイトを作るデメリット

WordPressで企業サイトを制作する場合、多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
- セキュリティ被害を受けるリスクがある
- 表示速度が遅い
- アップデートがうまく進まないことがある
事前に把握しておけば、適切な対策を講じられます。
セキュリティ被害を受けるリスクがある
WordPressは世界中でもっとも利用されているプラットフォームですが、知名度の高さゆえに、不正アクセスやハッキングの標的になるリスクがあります。
悪意のある第三者から狙われやすく、セキュリティ対策を怠るとサイトが改ざんされたり、情報が漏洩したりする可能性も考えられます。
定期的なアップデートやセキュリティプラグインの導入、強固なパスワード設定などの対策が欠かせません。適切に管理すれば十分に安全なサイト運営が可能です。
表示速度が遅い
WordPressは動的サイトを採用しているため、HTMLだけで作られた静的サイトと比較すると、ページの読み込み速度が遅くなってしまう傾向があります。
- 動的サイト:人や時間など、条件によって異なるページが表示
- 静的サイト:誰がいつどこで見ても同じページが表示
表示速度が遅いと、訪問者がストレスを感じてサイトから離脱する原因になりかねません。
また、Googleは表示速度を検索順位の評価基準の一つとしているため、SEOにも影響を及ぼします。
サイト速度を向上させるためのツール(キャッシュプラグイン)の利用や画像の最適化などで速度の改善が見込めるため、必ず対策しましょう。
アップデートがうまく進まないことがある
WordPressやプラグインのアップデート作業を行う際、不具合が発生することがあります。特にプラグインを入れすぎている場合、アップデート後にサイトが真っ白になってしまうケースも見られます。
プラグイン同士の相性や、バージョンの不一致が原因で起こるため、アップデート前には必ずバックアップを取り、復元できる体制を整えておきましょう。
また、プラグインは必要最低限にとどめ、定期的に動作確認することをおすすめします。
以下の記事では、WordPressサイトにエラーが発生した際の対処法を詳しく解説しています。エラーに困っている方、事前に対処法を知りたい方は参考にしてください。
WordPressでサイト運営をしていると、思いがけずエラー画面に遭遇して焦ってしまうことがあります。例えば「500 Internal Server Error」や「404 Not Found」、管理画面にログインできない、不明な[…]
企業サイトに導入すべき代表的なプラグイン

本章では、WordPressで企業サイト制作を行う場合におすすめできる4つのプラグインを紹介します。
- セキュリティ対策プラグイン
- お問い合わせフォーム作成プラグイン
- バックアップ用プラグイン
- カート機能作成プラグイン
企業サイトを安全かつ効率的に運営するには、用途に応じたプラグインの導入が欠かせません。本章を参考に、プラグインを選定してみましょう。
セキュリティ対策プラグイン
セキュリティ向上を目指す場合、「CloudSecure WP Security」がおすすめです。
WordPressの管理画面とログインURLへのサイバー攻撃に対し、セキュリティレベルを向上させるプラグインで、不正なアクセスを検知してブロックする機能が備わっています。
企業サイトは顧客情報や会社の重要なデータを扱うため、セキュリティ対策は必須です。
本プラグインを導入すれば、ハッキングや不正ログインのリスクを大幅に軽減できます。
設定も比較的簡単なため、初心者でも安心して利用できます。
お問い合わせフォーム作成プラグイン
自社サイトにお問い合わせフォームを設置する場合は、「Contact Form 7」がおすすめです。主に以下のような機能が揃っています。
- 1つのフォームに対して2種類まで自動返信メールを設定できる機能
- メッセージ内容をカスタマイズできる
- スパムメール対策プログラム
企業サイトには欠かせないお問い合わせフォームを、プログラミング知識なしで作成できます。複数のフォームを使い分けることも可能です。
バックアップ用プラグイン
バックアップの自動化を行いたい場合は、「BackWPup」がおすすめです。
サイトのバックアップはもちろん、復元もできるプラグインです。なお、復元に必要な「ファイル」だけでなく、「データベース」のバックアップにも対応しています。
万が一サイトに不具合が生じたり、データが消失したりした際に、バックアップがあればすぐに元の状態に戻せます。
定期的な自動バックアップを設定しておけば、手動で作業する必要もありません。企業サイトの安定運営には必須のプラグインといえます。
カート機能作成プラグイン
カート機能を追加したい場合、「Welcart」などがあります。
日本製のプラグインのため、管理画面上の表示がすべて日本語になっており使いやすくなっています。
商品管理・注文管理・会員機能・ポイント機能など、ECサイトに必要な機能が一通り揃っている点が特徴です。
不動産業でも、資料販売や有料セミナーの申し込み受付などに活用できます。
【無料版】企業サイト向けおすすめWordPressテーマ3選

本章では、WordPressでコストを抑えながら本格的な企業サイトを作れる3つの無料テーマを紹介します。
無料テーマでも、企業サイトとして十分に活用できる高品質なものが揃っています。予算に限りがある場合は、無料テーマを検討してみましょう。
1. Cocoon
Cocoonは、Webサイト運営に必要な機能が十分に備わっている無料テーマです。SEOやページ速度の最適化など、企業サイトに求められる基本機能が標準で搭載されています。
カスタマイズ性の高さも大きな魅力で、プログラミングの知識がなくてもオリジナルの企業サイトを簡単に作成できます。
デザインのカラーやレイアウトも細かく調整できるため、自社のブランドイメージに合わせたサイト構築が可能です。
レンタルサーバーのロリポップでは、WordPressがインストールでき、かつ「Cocoon」の自動適用まで完了します。効率よくサイト構築を行いたい方は、ロリポップをご検討ください。
こんにちは。ロリポップです。ブログを始める時、まず最初に行うことの一つに「WordPressのインストール」があります。しかし、ここでつまづく人も多いのではないでしょうか。 ロリポップなら、申込画面上でWordPressの[…]
2. BusinessPress
BusinessPressは、タイポグラフィー(文字や文章を見やすくするデザイン手法)を重視して設計されたテーマです。
文字の配置や余白、フォントの選び方にこだわりがあり、視覚的なデザインで他社との違いを打ち出したい場合に最適です。
おしゃれなサイトを構築してライバル企業との差別化を図りたいときや、ブランドイメージを重視する業種に向いています。
シンプルながらも高級感のある仕上がりになるため、信頼性が求められる業界でも効果的に活用できます。
3. Xeory Extension
Xeory Extensionは、会社情報やサービス紹介、お問い合わせなど、企業サイトに欠かせないコンテンツを簡単に設置できる機能が備わっているテーマです。
コンテンツマーケティングで実績のある企業が開発したテーマのため、SEOも考慮された構造になっています。
初めて企業サイトを作る方でも迷わず進められるよう、わかりやすい設定画面が用意されているのも魅力です。
【有料版】企業サイト向けおすすめWordPressテーマ3選

本章では、WordPressで本格的な企業サイトを構築したい方におすすめの3つの有料テーマを紹介します。
有料テーマは無料版よりも機能が充実しており、デザイン性やサポート体制も優れています。コストをかけてでも、サイト構築にこだわりたい方におすすめです。
1. AFFINGER6
AFFINGER6はSEO機能やカスタマイズ性の高さ、表示速度の最適化など、企業サイトに必要な要素がしっかり揃っているテーマです。
なお、企業サイトとして活用できる有料のWordPressテーマの中でも比較的安価な部類に入るため、コストパフォーマンスを重視する企業に最適です。
価格は抑えられていますが、機能面では他の有料テーマに引けを取りません。初期投資を抑えつつ、本格的なサイトを立ち上げたい企業にとって魅力的な選択肢といえます。
2. LIQUID PRESS
LIQUID PRESSはデザインのテンプレートが37種類も用意されており、幅広い業種に対応できる有料テーマです。
また、ブロックテンプレートプラグインの「LIQUID BLOCKS」を利用すると、わずか3秒でデザインが完成します。
あらかじめ用意されたブロックを組み合わせるだけで、プロが作ったようなレイアウトが実現できるため、制作時間を大幅に短縮できます。デザインに時間をかけられない企業にとって便利な機能です。
3. New Standard
New Standardはドラッグ&ドロップの簡単な操作で、集客に強い企業サイトを簡単に作成できる有料テーマです。
7日間の無料サポートが付帯しているため、導入後にわからないことがあってもすぐに相談できる環境が整っています。
New Standardの基本的な操作サポートはもちろん、WordPressの基本操作もサポートしてくれるため、サイトに触れることに慣れていない方も安心です。
サポート体制を重視する企業におすすめのテーマといえます。
以下の記事では、テーマ選びのポイントを詳しく解説しています。テーマ選びに迷う方はぜひ参考にしてください。
WordPressでブログを作る際に、見た目を左右するのがテーマです。ブログを開設してみたものの、テーマにはシンプルなもの・おしゃれなもの・かっこいいもの・かわいいもの…など膨大な数があり、どれを選んでいいか分からない…という悩み[…]
WordPressで企業サイトを作る際に必要な費用

企業サイトの制作費用は、自社で作るか外注するかによって大きく異なります。
それぞれの費用相場を把握して、予算に合った方法を選びましょう。
自社制作の場合の費用相場
自社で企業サイトを制作する場合、構築に時間はかかりますが、制作費用を安く抑えられるのが最大のメリットです。必要な費用項目は以下の通りです。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| レンタルサーバー | 月約500〜900円 |
| 独自ドメイン | 年間数百円〜数千円 |
| WordPressテーマ | 0円〜(無料・有料を選択可) |
| プラグイン | 0円〜(無料・有料を選択可) |
無料のテーマとプラグインを選べば、月々のサーバー代とドメイン代のみで運営できます。初期費用を最小限に抑えたい企業に適した方法です。
制作会社に依頼する場合の費用相場
制作会社に依頼する場合、サイトの規模や機能によって費用が変動します。
依頼先ごとの大まかな相場は以下のとおりです。
- 専門Web制作会社:30万円〜100万円(規模による)
- フリーランスを含む個人の制作者:5万円〜30万円(規模による)
専門会社は料金が高い分、デザイン性やサポート体制が充実しています。
一方、個人の制作者は比較的低価格で依頼できますが、対応範囲や納期は事前に確認が必要です。予算と求める品質を決め、慎重に判断しましょう。
自作と外注の判断基準

本章では、自作に向いているケースと外注に向いているケースをそれぞれ解説します。
紹介するケースを参考に、自社の状況に合った最適な選択をしましょう。
自作に向いているケース
以下の条件に当てはまる企業は、自作での制作がおすすめです。
- 制作費用を抑えたい
- サイト制作に充てられる人材や時間のリソースが足りている
- ホームページ構築を急いでいない
- 外部との打ち合わせなどのコミュニケーションコストをかけたくない
特に予算に制約があり、かつ社内に時間的余裕がある場合は自作が適しています。
WordPressは初心者でも扱いやすいため、じっくり取り組めば十分なクオリティのサイトを完成させられます。
外注に向いているケース
以下の条件に該当する企業は、制作会社への外注を検討すべきです。
- サイト制作に充てる人材や時間のリソースが不足している
- SEOや公開後の運用、メンテナンスも任せたい
- 費用をかけてでもデザイン・機能のクオリティを高めたい
サイト制作に時間を割けない場合は外注が現実的な選択肢になります。
プロに任せることで、デザイン性や機能性に優れたサイトが短期間で完成します。運用面のサポートも受けられるため、公開後も安心です。
一部のみ外注の選択肢も
自作と外注を組み合わせて、一部のみを外注する方法もあります。
例えば、デザインだけをプロに依頼し、コンテンツ作成は自社で行うといった分担が可能です。
メリットは以下のとおりです。
- 外注費が安くなる可能性がある
- 自社制作分は柔軟に対応できる
- 作業時間を短縮でき、打ち合わせが必要な項目が減る
一方、デメリットは事前の打ち合わせや情報共有の重要性が増すことです。双方の役割分担が明確にできない場合、認識のズレが生じやすくなります。
しかし、うまく活用すればコストと品質のバランスを取れる効果的な方法です。
まとめ
WordPressで企業サイトを構築する際は、事前準備から公開後の運用まで計画的に進めることが重要です。
本記事の作り方を参考に、サーバー契約やドメイン取得、SSL設定などの基本ステップを踏み、目的とターゲットを明確にした上でコンテンツを構築しましょう。
また、会社概要やサービス紹介、お問い合わせフォームなどの必須要素を盛り込み、公開後はSEOを継続的に実施することで、集客力のある企業サイトへと成長させられます。
自作か外注かは予算や人的リソースを考慮して判断し、必要に応じて一部外注の選択肢も検討すると良いでしょう。










