Hermes Agent

Hermes Agentのスキル機能の特徴は?導入方法やおすすめスキルも紹介!

Hermes Agentにはスキル(Skills)という機能があります。SKILL.mdという1枚のMarkdownを必要なときだけ参照する仕組みで、agentskills.ioの仕様に準拠しています。Anthropic製・コミュニティ製のスキル資産をそのまま読み込めることに加え、エージェント自身が成功した手順をスキルとして書き溜める「手続き的記憶」を持つのが、他のAIエージェントとの一番の違いです。

この記事では、その「使うほど賢くなる」仕組みを3つに分けて整理し、導入方法とおすすめスキルまでをまとめて紹介します。

目次

Hermes Agentにおける「スキル」とは

Hermes Agentにおける「スキル」とは

スキルとは、Hermes Agentが必要なときだけ参照する手順書のことです。実体はSKILL.mdという1枚のMarkdownで、「使うべき場面/手順/よくある失敗/確認方法」が書かれています。~/.hermes/skills/配下に並んでいて、agentskills.ioの仕様に準拠しているので、Anthropic製スキルやコミュニティ製スキルもそのまま読み込めます。

「使うほど賢くなる」を支える3つの仕組み

「使うほど賢くなる」を支える3つの仕組み

Hermes Agentのスキル機能を理解する鍵は、次の3つです。

  1. 必要なときだけ読む「段階的開示」
  2. 使うたびに自分で書き足す「手続き的記憶」
  3. 世界中から取り込める「Skills Hub」

① 必要なときだけ読む「段階的開示」

スキルが100個あっても、毎回全部読み込んでいたらAIの脳内(コンテキストウィンドウ)はあっという間に埋まります。Hermes Agentが採用しているのは、棚に背表紙だけ並べておいて、必要な本だけ取り出す図書館方式です。

普段はスキル名と1行説明だけが見えていて、「今この作業にはGitHubのPRスキルが要るな」と判断した瞬間にだけ本文を読みにいきます。スキルが何百個に増えても反応速度や精度が落ちないのはこの仕組みのおかげで、次に紹介する「自分でスキルを書き足す」動きが成立する前提条件にもなっています。

② 使うたびに自分で書き足す「手続き的記憶」

ここがHermes Agentの最大の特徴です。

普通のAIアシスタントはセッションが終われば忘れますが、Hermes Agentは複雑なタスクを成功させた直後に、その手順を自分でスキルファイルに書き起こします。これを手続き的記憶と呼びます。

具体例で言うと、社内ツールにログインして毎月のレポートを取得する作業は、初回はクリック先がわからずあれこれ試行錯誤します。でも一度成功すると、~/.hermes/skills/配下に「○○社レポート抽出手順」のようなSKILL.mdが勝手に出来上がっていて、2回目以降は「先月のレポート出して」だけで終わります。学習データを再訓練したのではなく、エージェントが自分用のマニュアルを書き溜めているから起きる変化です。

③ 世界中から取り込める「Skills Hub」

3つめは外部マーケットプレイス。簡単に外部スキルを取り込めます。

公式・コミュニティ製をあわせて数千規模のスキルが公開されており、いまも増え続けています。

たとえばBlack Forest Labsが配布しているFLUX画像生成スキル、Chainlinkが公式配布するスマートコントラクト連携スキル、Vercel Labsが配信する各種クラウド連携スキルなど、ベンダーが自社サービス用の公式スキルを置きにくる動きが増えています。(配布元:Black Forest Labs=github.com/black-forest-labs/skills、Chainlink=github.com/smartcontractkit/chainlink-agent-skills、Vercel Labs=github.com/vercel-labs/agent-skills)インストール前にはデータ流出やプロンプトインジェクションの観点で自動スキャンが入るので、外部スキルでも安心して試せます。

Hermes Agentのスキルの導入方法は?

Hermes Agentのスキルの導入方法は?

Hermes Agentをインストールした時点で、約90種類(2026年6月1日時点)のスキルがすぐ使える状態で入っています。公式スキルの一覧を見るにはhermes skills browse、外部スキルを追加するにはhermes skills install <スキル名>を実行します。

Hermes Agentのおすすめスキルを紹介

「で、実際どう使うのか?」が見えやすいカテゴリを5つ、シーンつきで紹介します。

Creative:「Stripeっぽい料金ページ作って」が30秒で出てくる

Creativeカテゴリの目玉はpopular-web-designsスキル。StripeやLinearなど54社の本物のデザインシステムがスキル内に丸ごと収まっていて、

/popular-web-designs
Stripeっぽいトーンで、月額1,980円〜のSaaS料金ページのHTMLモック作って

と頼むと、Stripeらしいタイポグラフィ・カードレイアウト・グラデーションを反映したHTMLが返ってきます。同じくarchitecture-diagramは「AWSでマルチAZのWordPress構成図を描いて」でダークテーマのSVG構成図、manim-videoは「ベイズの定理を1分のアニメーションで」と頼めば数式がアニメーションで動く解説動画が出てきます。

ブログのアイキャッチ、提案書の構成図、社内勉強会のショート動画。「デザイナーに頼むほどじゃないけど、ゼロから作るのは重い」ものの8割を埋めてくれるのが、このカテゴリの強みです。

Software Development:バグ報告を「いきなり直さない」エージェントになる

Software Developmentカテゴリで触ってみてほしいのがsystematic-debuggingスキル。4段階の根本原因分析(RCA)をエージェントに強制します。

/systematic-debugging ログイン後に500エラーが出るときがある

と投げると、エージェントはいきなりコードをいじりません。まず「再現条件は?」「ログは何が出ている?」「直近の変更は?」を順に確認し、仮説を絞り込んでから初めて修正に入ります。組み合わせて使うtest-driven-developmentは、RED→GREEN→REFACTORのTDDサイクルを強制するスキル。「とりあえず動くコードを書いてしまう」癖を矯正したい人にこそ向いています。

GitHub:PRライフサイクルが1コマンドで完結する

GitHubカテゴリ6スキルは、PR運用が1セッションで完結するように設計されています。

/github-pr-workflow 認証ミドルウェアのリファクタリングをPR化して

と打つと、エージェントがブランチを切り、変更をコミットし、PRを起票し、CIを待ち、レビュアー指定までやってくれます。github-code-reviewを併用すれば、自分のPRをセルフレビュー(差分・インラインコメント・セキュリティ観点)してから出すこともできます。

Productivity:業務SaaS横断のフローが会話で済む

Productivityは非エンジニアにとって、いちばん使い出のあるカテゴリです。Notion・Gmail・Calendar・Drive・Linear・Airtable・PowerPointが、ぜんぶエージェント越しに動きます。

先週のミーティング議事録をDriveから集めて、決定事項だけ要約してNotionに新しいページで残して。
アクションアイテムはLinearにIssue化して担当者アサインまでやって

こんな指示ができます。google-workspaceでDriveから議事録を引き、notionで要約ページを作り、linearでIssueを切る。3つのスキルが連携して、SaaSを跨いだ業務フローが1メッセージで終わります。

Research:朝の情報収集を常駐ジョブにできる

Researchカテゴリのarxivblogwatcherは、毎日の情報収集を常駐ジョブに変えてくれます。

毎朝8時に、arXivの「LLM agent」関連の新着論文と、Pepabo Tech Blogの新着を要約してSlackに投げて

これをwebhook-subscriptionsスキルと組み合わせれば、人が起きていない時間でも勝手に動きます。リサーチャー・PdM・テックリードのように「朝イチの情報収集にエネルギーを使いたくない」役割の人にこそ向いています。

スキルは自作も社内共有もできる

公式とコミュニティで足りなければ、自分で書いて社内に配ることもできます。SKILL.mdはMarkdownなので、ブログを書ける人なら誰でも書けます(文章を書いてAIに投げ、Markdownにしてもらう、というやり方でも問題ありません)。「使うべき場面/手順/よくある失敗/確認方法」を埋めるだけです。

社内リポジトリをhermes skills tap add myorg/skills-repoで取得元に追加すれば、チーム全員が同じスキルを使えるようになります。

ロリポップAIエージェントクラウドで試す

Hermes Agentは魅力的ですが、自前で動かすにはDockerやVPSの知識が要ります。ここで止まってしまう方には、ロリポップ!AIエージェントクラウドが近道です。Hermes AgentとOpenClawの2つのAIエージェントに対応していて、ブラウザからすぐ触れる環境が用意されています。

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まとめ

Hermes Agentのスキル機能は、段階的開示・手続き的記憶・Skills Hubの3つが噛み合うことで、あっという間にチーム専用の戦力に変わります。

まずはhermes skills browseで公式スキルを眺めて、popular-web-designssystematic-debuggingのような触りやすいスキルから試してみてください。何日か続けると、~/.hermes/skills/配下に自分用のSKILL.mdが溜まり始めます。

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